「鹿太郎」さんのページ

2002年日韓W杯前後における必殺技を用いないリアルなサッカー漫画の隆盛。
週刊少年誌各誌にそんな系統の作品がありましたが、サンデー誌上で連載されていたのがこの作品。

他作品と比較すると、感情論だけじゃないしっかりとした実践的な理論をうまく漫画の中に取り込めている。
作中に出てきた「メッセージ付きのパス」なんかは素直に関心しました。

それと『ファンタジスタ』ほどサッカーの描写がやわらかい作品は無いと思います。
なんというか・・・タイトルでもある主人公を含めた特別なプレイヤーであるところのファンタジスタの周りがふわっとしてるんですよ(分かりにくくてすいません…)。
「これはすごい事をしてるんだ」っていうことをあくまでリアリティを失わない範囲内で描く演出力は抜群。

個人的にはジャパンユース編あたりが最高潮でイタリア編からちょっと好みの展開でなくなってしまったのが残念でしたが、それでもリアルサッカー漫画の一翼を担うべき作品であることは間違いないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-09 18:50:54] [修正:2006-06-09 18:50:54]