「鹿太郎」さんのページ

見せ方や筆致は限りなくシリアスなんだけど、設定の部分でどうしてもこれはあり得ないだろうと思えてしまいなんだか落ち着かないというバランスの悪い作品。

「人は死と直面したらどのような行動をとるのか」というえんどコイチ先生の『死神くん』的なテーマを、よりリアルかつハードに魅せようっていうコンセプトは理解できるし、実際それはうまくいっていると思います。
しかし、どうしても国がここまで荒唐無稽なシステムを採用するとは思えない。
その点だけ呑み込めないために、地に脚がつかずふわふわした印象を受けました。

とことんシリアスで行くなら、設定を納得いくようにガッチリ固めてもらいたかったですね。
かなり面白いんだけど、もったいないなあと感じてしまいました。

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[投稿:2006-07-26 20:54:32] [修正:2006-07-26 20:54:32]