「鹿太郎」さんのページ

女性警官バディ物の佳作。
この作品以降多発されたジャンルでしたが、正直これを越える作品は現在まで出てきていないと思う。

最初は先に最近の藤島先生の絵を見ているせいか、スタート時の絵がどうにも受け入れにくかった。
しかし、しばらく読み進めると、画風が洗練されるとともに、濃いキャラクター陣をそれぞれに生かすような一話完結式でのストーリーテリング能力がみるみる向上して行き、結果として想像以上に楽しめました。

さらに特筆すべき点として作者のバイクや車・銃火器などの機械への偏愛ぶり。
この作品に限らず藤島先生の著作にはメカに対するマニアックなこだわりにあふれ、その精緻な描きこみは異常なまでに美しい。
ここまで自身の趣味・やりたいことと題材がマッチしているのも珍しいと思います。
犯人追跡の名目で合法的にレースが出来ますからね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-01-14 01:25:12] [修正:2007-01-14 01:25:12]