「鹿太郎」さんのページ

星里先生の他作品はコメディタッチの恋愛物がほとんどですが、この作品だけは毛色が違う。
あのライトタッチな作画にもかかわらず、とことん昼ドラのようなドロドロの愛憎劇が展開され、キャラクターたちの顔つきも特に終盤は常に暗く厳しい。
主人公も基本的には常識人なのだけど、不思議なヒロインに振り回され、とんでもないところで読者の期待と真逆の選択をしたりするので気が抜けない。
先が読めないという点においてサスペンスとして良質。

他の星里作品が気に入って次にこれを手に取るとそのギャップに驚かされるかも知れませんが、これはこれで面白い。
というか自分的には星里作品の中では一番楽しめたかもしれません。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-05-08 01:03:05] [修正:2007-05-08 01:03:05]