「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

地球侵略にやってきた宇宙人の少女と男子高校生のボーイミーツガール漫画。
すったもんだの経緯を踏まえて、少年は少女とともに地球を守るために戦う。

高校生の青春とバトルを足した漫画で、登場人物の心を描く暖かい日常パートと小気味よいアクションの繰り返し。

丁寧で明快な絵柄と活き活きしたキャラクターがすばらしく、コマ割りも適切。
思わず手にとりたくなる魅力がある。

だが、残念ながら漫画としては問題が多い。
主人公の家庭環境や、少女の宇宙人設定など、
盛りだくさんの要素を詰め込んだあげく、
きちんと優先順位がつけられていない。

あれこれの要素が断続的に描れて、紙面が賑やかなのは良いが、
もはやひとりぼっちじゃないし地球侵略もしていない。
物語の本筋がはっきりせず、何をどう描いていいのか作者にもわかっていない印象。
個人的な意見だが、絵の魅力を最大限に活かすためには、よりシンプルで短い物語が良いと思う。

今後の成長に期待。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-12-07 13:41:25] [修正:2015-12-07 13:41:25] [このレビューのURL]

漫画表現にまだ伸びしろがある。
せがわまさきのキャラクターは男も女も色っぽい艶がある。
一枚絵では歌舞伎のようにスタイリッシュで決まっているが、
コマを割り動きとセリフがつくと、途端にチグハグで漫画として間が悪い。

PCを用いた多彩なトーンワークも紙面では見づらく、
かえってコマの奥行きが浅く息苦しい印象。

この絵を最大限に活かせる漫画の形。それを見てみたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-10-31 12:58:44] [修正:2015-10-31 12:58:44] [このレビューのURL]

3点 UQ HOLDER!

熱血少年を主人公にした超能力バトルと修行の漫画。
少年の純粋で熱い思いを全面に押し出した疾走感が気持ちいい。

だったはずが、いつの間にかモテモテハーレム漫画になっている。
敵も味方もトンでもなく強い人たちで、その中に放り込まれた主人公が、
必死に成長するのが面白みで、
主人公の出自の謎や世界の運命をめぐる緊迫感ある展開で先が楽しみ。

だったのが、主人公が強くなってしまってからは、
女の子が次から次に主人公に惚れだしてバカバカしい。

せっかく強くなったのなら、さっさと強敵と戦うなり、
話を進めればいいのに、ダラダラとラブコメをやってしまっている。
せっかくのテンションが下がったうえにラブコメ描写に工夫がなく退屈。

これは作者の持ち味というよりは病気だと思うのでとても厳しく評価して3点。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-10-30 21:14:26] [修正:2015-10-30 21:14:26] [このレビューのURL]

北野武のヤクザ映画のようなニヒルな哀しみと乾いた狂気を描く漫画。
ところどころの漫画表現が田島昭宇の多重人格探偵サイコにそっくり。

おそらくは結末にだけ意味がある作品で、完結まではどうにも何を描こうとしているのかわかりにくい。

漫画はもちろん上手だが、読者に読み続ける動機を提示しないので、
ぶっちゃけ我慢して読む感じになってしまっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-10-27 17:43:42] [修正:2015-10-27 17:43:42] [このレビューのURL]

新しい町で引っ越してきた若夫婦のおくさんを主人公にした生活マンガ。

絵ヅラやテーマは、よつばと!(あずまきよひこ)に近い。
新生活の驚きや見知らぬ人たちとの出会いをムチムチ主婦で描くとなんだかエッチになる、というマンガ。

洗濯しすぎて着る服が無い、朝のゴミ出しといった生活感を大事にしていた序盤を過ぎてネタに困り始めている。
とりあえず夫とセックスしていればページは埋まる的なヤケクソ話がチラホラ。

(おそらくは元ネタである)よつばと!と比較すると主人公の年齢差がネタの少なさに繋がっている印象がある。
よつばと!では子供を主人公にすることで日常の中の非日常を作り出しているが、
大人が主人公なのでなかなか突拍子もない行動はとらせにくい。
おくさんを天真爛漫な性格にすることで、多少フォローしているが、
やりすぎてただ頭の悪い人になっている節もある。
お気楽に見えて書くのが大変なマンガだと思うが、どうにか頑張って欲しい。

追記
連載が長くなるにつれ作中で新しいことが起こらなくなり、
ぐーたらな嫁とそれを甘やかす夫がいちゃつくだけの漫画になった。
読者の期待を過度に煽らないという意味では間違いではないのだろうが、
もう少し掘り下げてほしいところ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-08-01 10:42:45] [修正:2015-10-18 22:31:21] [このレビューのURL]

よしながふみの連作短編集。
現代社会の女性の視点から、親子の愛情、友情、信条など様々な情を描いた作品。
よしながふみらしく、人生の一場面を生活感ゆたかに切り出した作品だが、
出来栄えはやや平凡でオチが弱い。

よしながふみが好きなら、といったぐらいの作品か。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-08-14 15:58:02] [修正:2015-08-14 15:58:02] [このレビューのURL]

主人公は女性の殺し屋。彼女が死刑執行の延期とひきかえに、警察の手ごまとして犯罪者を殺すマンガ。
美少女のドカ出しと派手でグロテスクな暴力描写が作品の面白さ。

どのシーンも絵は丁寧で、美少女もカワイイ。
主人公には底知れなさがあってキャラが立っている。
毎回のアクションもワンパターンでなく、ギミックが凝っている。

だが、マンガ全体としては微妙。
ゴアと美少女の繰り返しが何のためなのかが理解できない。
意味のある物語が欠落して読者は感情移入のしようがない。
結果的に相当に楽しくないマンガになっている。

そもそもマンガに情報を盛り込む力が弱いと感じる。
作者の今後の成長に期待。

ちなみにムルシエラゴとはスペイン語でコウモリのこと。
第1話で、殺人者のくせに政府の手先になっている主人公を指して、
中途半端のコウモリだという場面があるのだが、作品テーマに関係あるのかどうかは不明。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-01-14 11:28:25] [修正:2015-05-07 13:56:39] [このレビューのURL]

作者の才能はすごい。よくこんなものを考え付くなと感心する。
だが、尖った事をやろうとしすぎて全体がチグハグになっている。
カワイイ、カッコイイ、気持ち悪いをグルグル回していればページは埋まるだろうが何をどうしたいのかはやっぱり判らない。

短い漫画ならおそらく最後までハイテンションで突っ走れたと思う。
内容の奇抜さと作品としての持続性のバランスがうまくとれなかったのが残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-03-01 02:42:28] [修正:2015-03-01 02:42:28] [このレビューのURL]

超能力バトルロワイヤル。
丁寧ではあるが、設定も展開もありきたりで読んでいてダルイ。
殺し合いの辛さに耐えながら仲間と協力し合い知恵と勇気で生き残る。
まだ序盤だが舞台設定から考えて大したことにならなさそう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-13 17:04:43] [修正:2014-05-13 17:04:43] [このレビューのURL]

表紙はそれなりに可愛くセンス良く描いてあるが、
中身はただ単に女子高生が毒を吐くという漫画。

ものすごくユルい。どこでどうやって笑えばいいのかわからず、ただボンヤリとページをめくる。
まさに時間つぶし漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-28 17:00:28] [修正:2013-06-28 17:00:28] [このレビューのURL]