「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

6点 COPPELION

放射能で汚染された未来社会で、遺伝子改造を受けた女子高生の超能力場とルマンガ。

上手い作家ではない。
あちこちデッサンもおかしいし、仕上げはゴチャゴチャしている。
お話も漫画としてはまぁまぁ及第点という程度。

ただし、女の子は魅力的に描けている。
ノリツッコミや泣き笑い、走る飛ぶ叫ぶと感情豊かでイキイキしている。
そこには手抜きがない。

続きは気にならないが、絵柄とアクションが好きなら楽しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-21 20:28:40] [修正:2012-06-21 20:28:40] [このレビューのURL]

ゲームに没頭していた作者の少年時代のエピソードをベースに、
昭和的なラブコメを足した漫画。

漫画としての面白さは、レトロゲームのあるあるネタとヒロインの暴力。
ゲームネタは丁寧に描かれているので、世代の異なる読者でもなんとなくは解るだろう。
おしとやかなヒロインが突然ムチャをするのは、絵ヅラが面白いのと、
無口な人間の内面を垣間見るようで、ヒロインへのときめき度を上げる効果がある。
クラスの誰も知らないアイツの正体を俺は知ってるぞ、というところか。

しかしながら、そのヒロインが何故主人公に好意を抱くのかについては、かなり乱暴。
唯一のゲーム友達だったから、というのは初恋の理由には十分だが、
作品をまわしていくにはキツイ。昭和ラブコメの難点だろうか。
単行本1巻の終盤で、それに対する措置がとられるのだが、さて2巻以降はどうするのか。

雑考:「ピコピコ少年」と「ハイスコアガール」
より直接的に自伝として描いた「ピコピコ少年」といくつかのエピソードが被っている。
ピコピコ少年を読んでからハイスコアガールを読むと、
ラブコメ部分の作り物感とゲームネタ部分の共感の差異が際立って、
読者としては白けた印象を受けた。
それぞれの作品は何も悪くないので、文句ではないのだが、
やはり勿体無さを感じる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-15 11:16:32] [修正:2012-05-15 11:23:59] [このレビューのURL]

初期は短編形式。
持ち込まれる霊的事件をムヒョとロージーのコンビが魔法律の力で解決する。冷酷なムヒョの大岡裁きが面白さ。

中期は長編形式。
ムヒョの旧友を敵としたおおがかりなバトル。
強敵との超能力バトル。ジャンプお得意の展開。
魔法律もドンドン派手になり華やかだが話はスカスカ。

終盤で、また短編形式。
決戦の後で日常の業務に戻る・・・のだが、面白くない。
中盤で追加した設定に引きずられたのか、
ムヒョとロージーたちの描写が多い。
事件の鮮やかな解決が犠牲になり単純な力ずくが目に余る。
話の密度は上がらないままに事件が小粒になってしまい、
もはや手の施しようがない。
テンションの低下が覆い隠せなくなり、
より強大な敵との対決を暗示しながら終わった。

けっして駄作ではないが、力を出し切れていない印象が残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-12 14:13:02] [修正:2011-07-12 14:13:02] [このレビューのURL]

北欧の美少女工作員が現代日本で普通の女子高生として振舞うバトルコメディ。
可愛い女の子と残酷な暴力描写はいつものるるる漫画。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-06 14:17:43] [修正:2011-07-06 14:17:43] [このレビューのURL]

作者の遠藤浩輝の過去の作品は、悪意に抗えない人間について
描いていたように思う。読んでて辛くなるようなものが多かった。
今作では過剰な悪意は薄れ、現代日本の読者にも読みやすい。

作中の格闘描写については、「リアルなように」描かれているが、
私には知識がないので、評価は難しい。
派手な必殺技は登場しないが、ひきしまった肉体の格闘家が
汗を流して戦うさまはそれなりに華やかで格好いい。

どのような結末になるのかが気になる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-09 06:23:00] [修正:2011-06-09 06:23:00] [このレビューのURL]

6点 結界師

話の流れがどうこうというよりは、各キャラがどういった人なのかに
重点を置いた作品。単行本のおまけページの小芝居がその象徴。
大体のキャラに詳細な性格設定と作中の位置づけがなされており、
それらが矛盾しないように配慮されている。
いくつかのキャラクターに感情移入できれば楽しく読める。

天才の弟、努力型の兄、強い力と長い寿命で人間性を失う男。
といったモチーフの繰り返しが目に付く。
少年漫画のお約束といえばそうではあるが、
繰り返す度に強度が弱くなるのを避けられていない。
また物語の後半の主要キャラは設定に曖昧さや不足があり、
作中の位置づけに苦労している様が見られる。
前述の繰り返しの多さと相まって失速感を強くしている。

減点の少ない作品だが小芝居の面白さだけではやはり食い足りない。
次回作に期待。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-20 11:17:43] [修正:2011-05-20 11:17:43] [このレビューのURL]

シモネタのない榎本俊二。
寡作で単行本の刊行ペースは遅いが、ギャグは粒が揃っている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-20 15:10:38] [修正:2011-04-20 15:10:38] [このレビューのURL]

学園+バトル漫画。
モンスターと戦うだけでなく組織内部にも敵がいて読み応えのある物語になっている。
バトルシーンも軽快かつ爽快で気持ち良い。
ありがちなネタでも丁寧につくったらここまで出来るといういい見本。
完結が待ち遠しい。
追記:物語が佳境に入ったところで連載が中断

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-11 18:10:30] [修正:2011-04-19 10:06:09] [このレビューのURL]

並行宇宙の循環歴史ファンタジー。
宇宙は終末の後に再スタートし、また終末を迎えて再スタート。
バグのあるプログラムが何度もリセットされるかのように。

そして世界の住人はみな終末を知っている。
終末が近くなりそれぞれの並行世界は混乱する。
混乱を治めようとする者や終末を回避しようとする者たちの
思惑が入り乱れる。
その騒乱の中にごく普通の女の子が紛れ込んで・・・という話。

各世界の人々の暮らしぶりや指導者たちの行いがバラエティ豊か。
終末が近いのに争いあう人々の様子も皮肉なユーモアがある。
漫画表現は稚拙だが、物語の構想力は抜群。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-11 18:25:03] [修正:2009-08-11 18:25:03] [このレビューのURL]

鉄鍋のジャン後、ヒットがなかった作者の復活作。
只の焼き直しではなく、前作の反省をふまえた進化が見られる。
だが、どういう理由か途中で急激に勢いがなくなり終了。
読むなら前作「鉄鍋のジャン!」から読むのがオススメ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-10 20:31:33] [修正:2009-07-10 20:31:33] [このレビューのURL]