「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

ただでさえ発行部数がよろしくないブレイドの中にあって、これがプロのレベルなんだろうか、と疑いたくなる画と内容。
もしかしてこれまでのストーリーが面白かったのかな、と読んでみたけど、なんだこれ…

本当に採算は取れているのだろうか、この連載枠を欲しがる漫画家の卵たちが気の毒。
画も設定も展開もキャラも、同人でさえやらないような、中学生が漫画描いてみたよってイメージしかできない…
ファンタジーで学園もので萌えがあればとりあえず安定なのかもしれないが、さすがにこれは酷過ぎる。

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[投稿:2011-07-10 18:05:05] [修正:2011-07-10 18:18:30] [このレビューのURL]

単なる2次創作かと見誤ってました。
作品の持つダークさが最後の最後まで発揮されている良作です。
画もノリも癖が強いのですが、全2巻のスピード感ある作品ですので、大して引きずられないうちに読み終わるでしょう。

序盤(1巻)で伏線を大袈裟にばらまいている作品は、大抵煽られた期待感を裏切られる場合が殆どでしょうが、この作品は巧いです。2度読んでみれば、はっとさせられるでしょう。

原作を知らないと話もわからなければ設定をどれほどうまく使えているかも気付けませんが、原作既読者なら是非、衝撃のラストまで読んでみてください。

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[投稿:2011-07-06 16:25:12] [修正:2011-07-06 16:25:12] [このレビューのURL]

4点 magico

新連載に積極的に新人を起用しながらも、なかなか芽のある新人を発掘できずにいた最近のジャンプで、ようやく生き残り組に籍を置いた作品の一つ。
魔法でなくその習得のための「儀式」に重きを置いた作品だが、中身はジャンプ的な王道ものである。

正直、やっとジャンプもこのタイプの画を使ってきたかぁという感じ。
掲載順的にすぐに打ち切りはなさそう、テンポがよく読みやすいことが成功しているのだと思う。

ただ個人的に、ファンタジーと方言ヒロインは相性悪いと思うんだよなぁ…

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[投稿:2011-07-05 07:59:53] [修正:2011-07-05 07:59:53] [このレビューのURL]

悠久なる時を旅する、魔性なるバンパネラ達の物語


作品そのものから漂ってくる気品さ。
漫画に階級があれば間違いなくこの作品は貴族の地位。
キャラ達が、雰囲気が、構成が、圧倒的で絶対的な気高さを誇っている。
我々がこの作品に評価を下すというより、むしろこの作品が読み手の品格を試しているように感じてしまう…

萩尾望都が若くして生みだしたこの作品は、間違いなくある種の傑作である。先生曰く、この作品は(主に女性)キャラに様々な時代の「衣装」を着せたくて作った作品だそうで。それだけのきっかけでこれほどの作品を生み出すとは…。
損なこの作品、別段度肝を抜かれるような展開があるわけでもないが、この作品が持つ「雰囲気」はもはや他の漫画とは比べ物にならない強大なインパクトをもっている。この有無を言わせぬ絶対的な雰囲気が、多くの漫画家・作家だけでなく映画・演劇界にも影響を与えたというのも納得。
ただ、自分程度の品格では、この濃すぎる作品に慣れるまでだいぶ時間がかかり、軽い気持ちでは読み進められなかった。

竹宮先生の「地球へ…」とともに少年愛を描いたこの作品は、少女漫画の歴史を変えたとまで言われる。それは間違いないと思うが、少女向けと思って手を出さない方が良い。
主人公が少年である二つの作品は、かたや宇宙を、かたや時間を旅する物語だ。
広大な宇宙を舞台とする「地球へ…」は夢見る子供たちへ、悠久なる時間の流れを耽美に描いた「ポーの一族」は長い人生経験を経た大人の方が味わえるだろう。

不老だが不死ではないバンパネラは、ただ生活をしているだけでも、吸血鬼というだけで命を狙われる。
優美な生活を送っているかのように見える彼らバンパネラの生活は、常に死と隣り合わせの血にまみれたものなのだ。しかし、優雅さと残酷さが奏でるハーモニーは、あまりにも透きとおっていて美しい。

エドガー達バンパネラが悠久の時を旅するこの作品。この作品自体も、萩尾望都が命を吹き込んだ瞬間からバンパネラと化し、何世代にも渡る人々の中を旅し、読み継がれていくのだろう。
『「不朽」の名作』の名の下に…。

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[投稿:2010-06-11 02:31:16] [修正:2011-07-04 02:05:02] [このレビューのURL]

好きだったけど打ち切られるだろうとは感じてました。
ですがちゃんと転誌して完結したので、良かったです。

これを読む世代的に、「ピンポン」を読んでる人は少ないと思うので、当面の敵もなく筆者は卓球という題材を自由に書けたと思います。

だけどやっぱり、魅力的なキャラもいなければ駆け引きの面白さも未熟で、後半は単なる超人スポーツものになり下がり…
画はきれいだし、作者は他に4uという非常に面白いミステリー作品を読み切りで何度か描いていて、今後に期待です。

ちなみに50歳以上でジャンプ読んでるおじいちゃんたちの間では、最近のジャンプで一番好きな主人公はヒロムらしいです。単純に孫っぽい画だからだろうけれど。。

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[投稿:2009-12-11 03:18:49] [修正:2011-07-04 01:46:08] [このレビューのURL]

題材は特殊でも、読者の共感を得るためによくある人情ものとか熱血展開に流れるってのが相場だろうけど、そこはさすが羅川先生、くさすぎず熱すぎず、少年漫画らしいノリとテンポの速さでみせてくれます。
…いや、嘘だ、めっちゃくさいですね。ドストレートな人情話多いです。でもそれは王道ってよりはむしろ、作者独特の味のある話になってる。

クセのあるキャラ達が狙いすぎな気がしながらも賑やかで楽しいです。加えてこの画このノリ、もう最高です。

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[投稿:2011-07-01 02:58:40] [修正:2011-07-01 02:58:40] [このレビューのURL]

徹底して描かれる「キミとボク」という世界。
セカイ系作品として有名ですが、いつ、いかなる時でもただ愛し合う二人をただ見ているだけの作品です。
読み手との相性がかなーり問われます。

不条理で絶望的な中で貫かれる愛の凄さを感じる作品。
周りの大切な人たちが次々に死んでいく中で、その悲しみの中で深まっていくキミとボクの愛の形…。絶望渦巻く終末の中でも、全くストレートでなく、じれったいような恋愛関係。それを如実に表す文字の背景への溶け込みや、ナレーションのような手紙のやりとりなど、他に類をみない表現法。
これらにどこまで感動できるのか、否か。

とにかく世界観はほとんど明かされず、話を補完できません。番外編短編集も、ヒントになりません。でもストーリーなんてあってないようなもの、どうでもいいんです。
愛情表現にはこれでもかと性描写を使い、読んだ当時が小学生だったのであまり好印象を持っていませんでした。高校で先輩がこれを読んで泣いたというので読み返してみましたが、やっぱり理解できません。最近読み返しました。全然理解できないし、自分には面白くないです。

しかし間違いなく内容的にもテーマ的にも突き抜けた作品であり(戦争していっぱい死んでく中で愛を育むキミとボク)、一読の価値はある特異な作品なのです。

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[投稿:2010-03-13 22:43:19] [修正:2011-06-05 14:33:25] [このレビューのURL]

美しく壮大な画を楽しむ本であって、ストーリーを楽しむものでもないだろうな。SF設定の面白そうな話だが蓋を開けてみるとやっぱり画がすべて。
ただ設定は凝っているので、作品世界は十二分に楽しめる。

ワニマガジン社の「GELATIN」みたいな雰囲気なんだよなぁ、関係ないのだけれど。
この画にお金を払ってもいいかどうかが全て、自分は損したとは思っていません。

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[投稿:2011-05-30 19:48:42] [修正:2011-05-30 19:48:42] [このレビューのURL]

原作のネームバリューを借りながらも、原作の設定やら雰囲気やら結構無視して作られてる…イイです、そのスタンス。
ビッグネームに見合う作品となるかはまだ分からないけれど、ここまではっちゃけた感じなのは意欲作とも取れるので期待大。伏線はもちろん、本編原作とどう絡んでいくのかも見所です。

ちなみに作画は、プロとしては新人だけどアマでの経験豊富な方。イラスト屋さんかと思いきや漫画もうまいです。

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[投稿:2011-05-30 19:29:05] [修正:2011-05-30 19:29:05] [このレビューのURL]

6点 HER

女心全開なこの作品、高く評価されたとのことですが、どこまで合うかはきっと十人十色
短編でありながら群像劇のように各話の人物が繋がっていく手法は上手、各エピソードの題材も新鮮、評価されて然るべき。けれど心理描写はどうなのかなぁ、こういう女性もいるんだよって考えれば問題ないけれど。
一番気になったのは、毎回必ずオチをつける必要もないんじゃないってとこ。ちょっとイイ話にするのがやだったのかな、作者の漫画観の問題だろうけど、わざわざいらないんじゃないかなって。

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[投稿:2011-05-30 19:11:11] [修正:2011-05-30 19:11:11] [このレビューのURL]