「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

もう少し作者側にもガンガン側にも余裕があれば、より良いバトル・より掘り下げたストーリとしてこの章を完成させられたかと。
ガンガン本誌で連載された時、ページの順番間違えて発行したガンガン編集部許すまじ。マイナーだからってなめやがって…


本編と短編がセットになっていて、本編と絡ませると素晴らしく面白い。
何より本編のラスト、衝撃の結末が…


(追記 ネタばれ注意)
切り裂き魔にとって大事な女性
それは、心の隙間を埋めることで30指を募った…
利用するための方法が仇となる、漫画史に残る伏線でした。素晴らしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-30 01:17:26] [修正:2011-11-09 23:31:51] [このレビューのURL]

言葉より画で語る作品。

それだけの画力があり、画に命かけてますくらい卓越してます。

後半抽象表現のオンパレードですが、それが言葉では伝えにくい森の心理をダイレクトに教えてくれます。人物の表情なんかもインパクト大。
専門用語も多々ありますが、読み飛ばしても問題ないです。
心に響くか読みにくいと思うかで評価は分かれそうですが、少なくとも前半の熱いスポ根は誰が読んでも面白いはず。自分もこれの影響でロッククライミングに挑戦しました。

後半のドロドロの人間ドラマはきついものがありますが、あのラストは作者の最大限の優しさを感じました。
原作とは別物として楽しめる作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-11 02:35:06] [修正:2011-10-27 17:14:37] [このレビューのURL]

7点 BUYUDEN

やはりこの人の序盤はめちゃ面白いです、今のサンデーのオススメはこれと荒川さんの2つ。ボクシング漫画は多いけど、女子ボクシングも混ぜてくればかぶらないはず。

萌花と主人公がどれくらい大人になるまでやるのか…そこだけが心配。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-22 12:27:03] [修正:2011-07-22 12:27:03] [このレビューのURL]

いっそ青年漫画でじっくりやってほしかったなぁ
無理に少年漫画のノリでやってる感があって、わざとらしい部分が多々。でも少年漫画だからこその展開の速さも捨て難い。

工業漫画はいくつか知ってるけど、農業漫画は荒川作品くらいしか知らないです。面白い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-22 12:16:05] [修正:2011-07-22 12:16:05] [このレビューのURL]

原作ファンの中には、ジブリのアニメ化により、高橋作品ではなくジブリ作品になってしまうことが嫌な方もいるでしょうが、僕自身は非常に映画化が楽しみです。
というのも、僕の生まれるずっと前に作られたこの作品に思い入れのない僕にとって、この漫画の魅力を十分に感じとることができなかったから。

学生運動なんて、村上龍の小説で(おちゃらけた感じのを)ちょっと読んでみたり、ノーベル賞もらえるレベルの人だったのにそれをしたせいで某予備校講師におさまっているという噂を聞いたり、あとは青春映画で何度か見た程度のものです。
そんなわけで前半は、ただ読んでいるだけでした。
後半の恋愛パートや海と風間の出生の秘密は楽しめましたが、雑誌側の都合もあったのか、駆け足でまとまってしまったのはもったいない。

この時代の少女漫画な画よりもあのジブリジブリした女性画の方が好きなことも含め、この原作を駿氏がどうアレンジして脚本を作るのかが楽しみです。
そして吾朗氏がどうまとめるのか…怖い。

誤解のないよう、この漫画自体は、非常によくまとまった良作です。
話の展開、入り組んだ人間関係や父親の設定、それ故の叶わぬ恋と葛藤、そしてそれを乗り越えた先にあるラスト…
密度が濃く、読み応えがあるのは間違いないです。ただ、(画も話も、)いかんせん古い作品なんです。

(映画鑑賞後追記)
試写会で見させていただきました。皮肉(?)なことに、ジブリ映画をみてようやく、原作の魅力に気付けました。
ジブリ側が「漫画的すぎる」と削ってしまった設定(特にキャラ)が、この作品の魅力でもあった気がします。(試写会に来てた人たちの反応からも)同じ青春ものの土俵なら、耳すまの方が高クオリティだった気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-27 16:05:24] [修正:2011-07-20 20:32:00] [このレビューのURL]

未だに漫画街で無料で読めるのは嬉しい限り。
これでアマチュアだったら文句なく10点ですが、単行本化してプロになったので…。もちろん、おめでとうございますってことで、今後の活躍に期待大!

流行りの漫画家漫画ですが、自虐ネタのオンパレードで面白いです。
しかし何でもない日常のネタを大げさに表現する手法は、最初こそ楽しめますがだんだんくどくなっていき…後半はネタ切れ感(というよりネタのインパクト切れ)も強くテンポも悪い、、

しかし作者の決意の下、区切りをつけて締めたことは非常に好感。
なんとか少年誌でデビューしてほしいなぁ


(ちなみにスピンオフしたKさんドリルの方は…
ちょっとなぁ…
でもKさんは、好きです。。)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-10 16:50:35] [修正:2011-07-10 16:50:35] [このレビューのURL]

単なる2次創作かと見誤ってました。
作品の持つダークさが最後の最後まで発揮されている良作です。
画もノリも癖が強いのですが、全2巻のスピード感ある作品ですので、大して引きずられないうちに読み終わるでしょう。

序盤(1巻)で伏線を大袈裟にばらまいている作品は、大抵煽られた期待感を裏切られる場合が殆どでしょうが、この作品は巧いです。2度読んでみれば、はっとさせられるでしょう。

原作を知らないと話もわからなければ設定をどれほどうまく使えているかも気付けませんが、原作既読者なら是非、衝撃のラストまで読んでみてください。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-06 16:25:12] [修正:2011-07-06 16:25:12] [このレビューのURL]

7点 金星樹

表題作の美しいことと言ったら…
ああ、美しい。
時間の流れが変わっても、変わらない愛の想いに突き動かされて。SF設定の素晴らしさと少女漫画な恋愛が完璧なほどにマッチしたラストに、ただただ、美しい…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-25 01:59:27] [修正:2011-05-25 01:59:27] [このレビューのURL]

この短編集の各話が発表されたのは「まんが道」より先ですが、なんだかまんが道に対するアンチテーゼのような印象を受ける程、漫画家というものを辛く残酷な星の下の職業として描いています。
かつて乙武氏の「五体不満足」がベストセラーになった後、他の障害者の方が「笑え!五体不満足」という、乙武さんの障害者論に反論した作品を出していましたが、それに似ています。

漫画の黎明期…
漫画に魅せられ、子供たちに夢と希望を与えるんだ!と一流の漫画家を志す者たち。
しかし今も昔も、求められる漫画は良い漫画ではなく売れる漫画。商品価値がなければ出版してもらえない。
そんな現実に、かつての夢を枯らし、描きたい漫画を捨て、生活のため望まない内容の漫画を描く者。それでも諦めず、食に困りながらも、自分が信じる漫画を描き続ける者。
彼らは確かに、かつて漫画を愛し、高い志を持っていた。そしてその志の高さ故に、漫画に溺れ、現実を嘆き、残酷な運命に呑まれていったのだった…

「T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振る」という似たように漫画の辛さ・残酷さを描いた強烈な別作者の作品がありますが、そっちは自らの能力や考え方にも問題があったというラストを迎えるのに対し、これに登場する漫画家は才能者ばかり。
本当に地獄のような運命に翻弄され潰れていくから、救いがない。
中には希望的な作品もありますが、基本的には「残酷」
確かに死後やっと評価された有名画家・小説家も多くいますね

この作品を読んで、何を感じるのか、何も感じないのか。
人によっては気分を害するだけでしょう。児童漫画としてひらがなを多用していて、読みにくさもあります。
個人的には、先の作品を含めこういう無残な青春譚は嫌いじゃないのですが、この作品には読後感が悪いものも多くあるので注意。

漫画を愛し、漫画に苦しみ、漫画に人生を狂わされた者たちのお話。
描き手じゃなく、読み手で良かったなぁ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-20 23:49:56] [修正:2011-05-25 01:53:03] [このレビューのURL]

最近復刻される前までは3冊で3万超えの値。
幻の作品と言われていましたが、値打ち=大作と考えて読むのは得策ではないかもしれません。相変わらず凄い作品ではありますが、この作品の価値はジョージ秋山作品群の中で重要な意味を持ちます。

「砂の風で舌がざらつくような町であった」
このフレーズが好き。
きちがいな母親に振り回される土門少年、果たして彼もきちがいなのか、はたまた王者の素質を持つ者なのか。
残酷な展開が続く前半のショックと比べ、中盤以降の穏やかさは喜ばしくも物足りないと言いましょうか。しかしあの結末は…人生への勝利なのか…老人が正しいのか…いや、おそらくは、どちらでもなくて…
なんだかもどかしいけれど、やはり衝撃作ではあるのです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-25 01:37:43] [修正:2011-05-25 01:37:43] [このレビューのURL]