「ジブリ好き!」さんのページ
- ユーザ情報
- 厄年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- https://github.com/darai0512
- アクセス数
- 948565
- 自己紹介
-
レビュー予定
・敷居の住人
・天空の扉
・人造人間キカイダー
・ナンバー5
・世界鬼
修正予定
・放浪息子

7点 狼の口 ヴォルフスムント
オムニバスとしてみればバッドエンドで残酷な話の集まりだが、一連の流れとしてみれば微かな希望の光が徐々に輝きを増していく話となる。
反乱分子が一切通行できないとされる関所、『狼の口(ヴォルフスムント)』
各話の主人公達もあの手この手で通行しようとするが、関所の主・ヴォルフラムの目は鋭い。
結果処刑。…となってしまうのだが、回を重ねるごとに綻びが見えていく。最初はあえなく処刑されるも、次は中で反抗し自害、そして満身創痍で父を失いながらも通り抜けたなど、主人公達の屍が決して無駄にならず、徐々に革命の火が灯され始めていく。
しかし同時に、綻びをしっかり自覚しているヴォルフラムの不敵な笑みも恐ろしい…
画も世界観にマッチしていて、続きが気になる一作です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-17 09:32:29] [修正:2010-09-17 09:32:29] [このレビューのURL]
7点 まんまんちゃん、あん。
つるっぱげのお坊さん方が本気でドロドロの昼ドラ恋愛してるのだから、面白くないわけがない。
痛い作品なのは毎度のことだけれど、今回は説教的な要素があるわけではなくて、各人の煩悩や欲望・不幸な展開が味となっています。
それぞれがぞれぞれの思惑や事情のためにめぐりを奪い合うけれど、本気で恋愛してるのは一円だけ。登場時、どうみても悪役の慈恩と明らか善人の恵春は、その第一印象を大きく変えていく方向へ…
この作者ペアの作品では、絶対の悪役も正義もいないんですけどね。悪役っぽく見えても性悪なだけで、きちんと自分をもっている人ばかり。一方、善人な見かけのキャラほど、煩悩にゆれ移ろいやすい。
各人の心理をしっかり描きながら展開されるストーリー。
信玄の死から始まったドロドロした跡継ぎ問題も、結局信玄に向かって収束していきます。
そしてもちろん、それはめぐりの問題でもあって…亡き夫を思う間もなく終始翻弄されるかわいそうな悲劇のヒロイン。それでも笑顔を作って話を引っ張ります。
そんな彼女の笑顔を一円が引き剥がした時が、問題も解決したクライマックス。
「私の愛は増すばかり」の花言葉とは裏腹に、「忘れていっちゃう」と語るめぐり。
変わらないものなんかない。
人も寺も愛も幸せも毎日変わるんだ。そんな諸行無常の物語。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-17 08:50:39] [修正:2010-09-17 08:50:39] [このレビューのURL]
7点 走馬灯株式会社
自分の人生をビデオ鑑賞できるという恐ろしい設定。
関わりさえあれば他人の人生もみれてしまう。
2話程度にまとまったオムニバス形式で、バッドエンドが多いけど、救いのある話なことが多い。
ホラー要素があるわけじゃないが、それに近い怖さが作品全体に蔓延している。他人の人生を覗いた時見えてしまう「真実」の瞬間が、ホラー映画とかの感覚に近いのかも。
オチありきの話なので、これからもこの面白さを保っていけるかは作者のアイデア次第。今のところダークな展開なものほど面白いです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-26 15:30:49] [修正:2010-08-26 15:30:49] [このレビューのURL]
7点 少年進化論
巻を重ねる毎に面白くなる親バカ漫画
過保護ならぬ過「かわいい子には旅をさせよ」
究極のツンツン親父がスパルタ的にダメダメイジイジな主人公の息子の成長を見守るというのが本筋。ストーリー自体はサバ読みまくりのトップアイドルな父親の芸能活動を中心に、そのせいで苦労の耐えない息子が行動を起こしたり事件に巻き込まれたり。
1巻に1つか2つのエピソードを収録していて、そんなストーリーを追うだけでも十分楽しめる。結構過激なエピソードも多いが、締め方は「ちょっと良い話」
とにかく主人公がウジウジでEVAのシンジを彷彿とさせられ、序盤はイラつくかも。でもタイトル通りだんだんアクティブに、自身をもって行動するようになっていくので見守ってやりましょう。特に4巻は良かったです。
恋愛も、主人公と女優としてパッとしないアイドル・泉志穂のすれ違う両想い、しっかり向き合った後も芸能界特有の嫉妬や女の怖さなど受難多い展開と鉄板。
線の細い、一見味気ない画だが、内容はしっかり楽しませてくれる漫画です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-18 15:23:12] [修正:2010-08-18 15:23:12] [このレビューのURL]
7点 CLOVER
四葉のクローバー
貴方を幸せにしたいのに
貴方のものにはなれない
主人公・和彦が受けた極秘任務は
大きな力をもつ少女・スウをある場所へ連れて行くこと
二人は初対面だった…はずだった
追手を逃れ辿りついたある場所
遊園地。そこはスウの最初で最後の願い
打ち明けられる真実
独りでいることを強いられる少女は
今は亡き和彦の彼女・織葉の歌を歌いながら
初めての幸せを感じながら終えた
和彦は任務を果たした
「連れていく」だけの、帰りを含まない護送を…
CLAMP作品らしい、気取った感じの狙った感じのキャラ
商業志向のCLAMP作品ではこのキャラの時点で受けつけにくいのですが、この作品のような明らかに商業目的ではなく芸術志向で描かれた作品ではそこまで嫌な感じはしませんでした。
何より世界観の雰囲気とストーリー、見せ方が綺麗すぎる。
かなり独特な構成と表現なので、慣れるのに時間がかかります。が、慣れてはまると、ものすごく心に響き渡る。
特に妖精遊園地についてからの展開・見せ方は秀逸で感動的。
序盤の流れは王道でも、無駄をそぎ落とし、セリフ回しや表現法を工夫することで美しく感覚に訴えてくる物語へ昇華される。
そして迎える、決して甘くない、心に染みわたる結末。
これぞCLAMPの真骨頂、とでも言った感じか。
未完結ですが、話自体は2巻(新装版なら1巻)で終了します。以降は過去を掘り下げて伏線を回収していくだけ。
考えるより感じる漫画を読みたい人にお薦め。
【既刊4巻所持】
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-24 15:58:45] [修正:2010-07-14 11:43:59] [このレビューのURL]
7点 半神
現在は文庫の短編集の表題作として読めます
たった16ページそこらでこんな物語を綴った作者の技量に感服
体がくっついて生まれた双子の女の子
天使のごとき美しさのユーシー、エイリアンのようにやせ細り気持ち悪いユージー
双子のとった養分はすべてユーシーへ流れてしまうのである
生活も満足にできず、周りも綺麗なユーシーしか見ない
ユージーの不満は、やがてユーシーの死を望む程に
そんな時に医師が分離手術を行い、成功するけれども…
分かれて初めて気付いた感情
憎しみと愛情は表裏一体
怪作かつ名作
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-07-12 00:48:47] [修正:2010-07-12 00:48:47] [このレビューのURL]
7点 獣王星
復讐の一心で地獄の中をもがく主人公が知った真実とは…!?
権力者に両親を殺され、その子供の双子の主人公が死刑囚の集まる星・キマエラに落とされる。
身を削り、弟を失いながらも、兄・トールは復讐の炎を燃やしながら、キマエラのトップ、獣王になる。
そして明かされた真実…
何故両親は殺されたのか?キマエラとは何か?
そして、厳しい環境の中何故トールは生き伸びることができたのか…
伏線を余すことなく回収して伝えられた真実は、トールにとって余りにも残酷で、激動のラストへ加速していく…
序盤の展開が余りにも速く不自然さを感じました。多く漫画を読んだ方なら、構成や流れが上手くないなぁと思うはず。だから最初のうちはあまり期待が持てなかった。
しかし中盤以降は無理なく読みやすくなります。それでいてスピーディさを失わない。
そして終盤、一気に伏線を回収し、怒涛の展開へ。
ストーリーはしっかりとまとまっているし、終盤スケールアップもして、ミステリー要素や感動要素も良くできている。
難点はやはり序盤の残念さと、心理描写の甘さ。なんか短絡的というか一本調子すぎる心理変化に少し戸惑う場面も多々。
ただ、完成された世界観と抜かりない科学考察はお見事!
中編程度のSFストーリーを楽しみたい方にオススメ
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-27 02:29:49] [修正:2010-06-27 02:29:49] [このレビューのURL]
7点 永沢君
誰でも知ってるまるちゃんの
誰でも知ってるやな奴・永沢君のお話
この作者のギャグは本当に日常ベースであるあるで、単純なもの。
けれど物事を多角的に見ていて、かつなんでもかんでもはっきり言っちゃうから、シンプルイズベストと言わんばかりの面白さが出てきます!
基本的にちびまる子ちゃんと同じギャグテイストなので、好きな方にはぜひお勧めしたい。
序盤から暗ーい永沢節全開ですが、最初は笑えるほどでもなかったです。
…が、中盤以降はめっちゃ笑わせていただきましたw
永沢・藤木・小杉の3人のやりとりはそこらへんの芸人の漫才より遥かに面白いw自分でも他人でもとにかくおとしめますw
性格の語り合い、ラジオ…
そして城ヶ崎さん登場で更に加速
バレンタインの話は爆笑
後半は恋愛も入ってきて、なんか違和感がありました。まぁ、中学生に成長したってことか…でも最終話はしっかり出オチで安心w
カバー絵も秀逸
目線の方向が、各人の性格をよく表しています。
藤木は下を、ネガティブさ全開ですね。
小杉は斜め下を、ネガティブベースですが、どこか欲をもってます。
永沢は横を、毒舌ながらその言動はネガティブでもポジティブでもない、いや、否定的でありながら肯定的でもある永沢独特の考え方が象徴されている気がします。
オマケ漫画は本編とは違うツボが必要だと思います。個人的には笑えなかったなぁ。
結局ギャグ漫画の評価は笑いのツボや沸点の問題なのですが、ちびまる子好きなら間違いないですよ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-20 23:03:15] [修正:2010-06-20 23:03:15] [このレビューのURL]
7点 ぼくらの村には湖があった
少女漫画?いえいえ、大人向けですよね、田村先生…
表題は大人も子供も楽しめます。
落とし所は現実的で、子供心な冒険心と逃れられない現実が入り混じって儚い。
短編集は基本的に表題が一番面白く出来が良いものですが、この作品は結構分かれると思います。5作品中霧の家以外の4作品は「非日常」がテーマな気がする。
踊る教室
学校がテロに占拠されて…
心理的などんでん返しが素晴らしく、考え方も共感できて、かなり楽しめました!
王子くん
謎の転校生は実は…
オチが読めるようになったら、田村ワールドにどっぷりな証拠。
晴れ、ときどき闇。
趣味が天気予報な私は、自称スパイさんと出会って…
感覚にグッときました。男に同情はできなくとも、オチはベタでも、やっぱり見せ方がうまい。トリビア満載、楽しめる一品。
霧の家
ひっそりと霧の中に埋まる家…
ホラーですね、わかります。いたいけな少女が読むにはダークすぎるというか刺激が強すぎるというか…
短編でも田村節全開、決して甘い結末を期待してはいけません。
さすが田村先生、短編でもやってくれるな、って感じの一品。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-17 03:28:45] [修正:2010-06-17 03:28:45] [このレビューのURL]
7点 カンニンGOOD
今にも昔にもカンニングを題材にした作品にはこれ以外に出会ったことがない。
カンニングを完全犯罪的に行おうという作品ではなく、マックじいの発明品を使って鮮やかにカンニングを行う、ドラえもん的な要素が基本。
しかし、仕込みの準備やカンニング時の緊張感や雰囲気は本格的で、レベルの高い敵ならば心理戦も行われる。(敵は教師だけでなく、クイズ番組や謎の集団、宇宙人など様々だ!)
また、物語の本筋で行われるカンニングは途中でアクシデントが起こることが多く、即席での対処を行うのだが、これが非常に実用的で効果的なカンニング手段なのだ。思いの外、参考になることも多い。
とんでもカンニングだけで終わらせないところが、この漫画の凄さであり魅力でもある。
また、人物の描き分けが非常にうまく、性格・外見とも似たり寄ったりのキャラがいないのが凄い。
しっかりコロコロ読者層を対象としたアイテムやギャグをベースとしながら、大人でも楽しめるコメディやドラマ性、アイデアも散りばめられている。
珍しい題材がブームな今日、古くマイナーな漫画なので日の目を見ることはないだろうが、お薦めしたい一品。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-06-12 10:14:45] [修正:2010-06-12 10:14:45] [このレビューのURL]
月別のレビュー表示
- 月指定なし
- 2009年12月 - 9件
- 2010年01月 - 24件
- 2010年02月 - 8件
- 2010年03月 - 40件
- 2010年04月 - 28件
- 2010年05月 - 25件
- 2010年06月 - 16件
- 2010年07月 - 12件
- 2010年08月 - 13件
- 2010年09月 - 6件
- 2010年10月 - 8件
- 2010年11月 - 13件
- 2010年12月 - 19件
- 2011年01月 - 11件
- 2011年02月 - 16件
- 2011年03月 - 9件
- 2011年04月 - 21件
- 2011年05月 - 14件
- 2011年06月 - 1件
- 2011年07月 - 13件
- 2011年09月 - 7件
- 2011年10月 - 4件
- 2011年11月 - 3件
- 2011年12月 - 2件
- 2012年01月 - 2件
- 2012年02月 - 3件
- 2012年03月 - 2件
- 2012年06月 - 1件
- 2012年11月 - 1件
- 2013年02月 - 1件
- 2013年04月 - 5件
- 2015年12月 - 1件
- 2016年01月 - 3件
- 2016年09月 - 2件