「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

1巻だけ読んだ時は、全然面白さが分からなかったけど
2巻、3巻で徐々に世界観と物語の輪郭が露わになってきて
先が気になるようになってきました。

それでもまだ謎は多く、加えて全体的に物語の進行がスローペースで
話の引きも弱めなのがネック。
あと、一番残念なのは主人公の宋に魅力を感じないこと。
宋が、少年~青年くらいの年齢設定なら、まだ良かったんだけど
いい歳してシスコン染みてる宋に
いまいち感情移入が出来ませんでした。

とはいえ、中国志怪を題材にした漫画は珍しいし、世界観も新鮮。
今後の展開に期待したい漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-10 12:48:42] [修正:2012-05-10 12:53:14] [このレビューのURL]

8点 DEATH NOTE

死神とデスノートといった非現実要素を交えて展開する心理戦が面白い。

一般的には、ニア編の評価はいまいちみたいだけど
個人的には好き、Lでも捕まえられなかったキラを
後継者のニアとメロで追い詰めるという展開が熱い。

終わってみれば1勝1敗、と
キラと捜査側、どちらにも花を持たせたシナリオ構成も良いです。

残念なのはL編のラスト
Lの名前を書いて殺すのが死神ってのは反則でしょ
そりゃLでも、手のうちようが無いですよ。

まあ、でも全体的に見て面白いです、巻数もほどほどで一気に読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-09 17:33:15] [修正:2012-05-09 18:05:55] [このレビューのURL]

9点 レベルE

作中で王子が、「最悪のケースの斜め上をいく」と称されてるけど
この漫画自体がまさにそんな感じw
その言葉の示すように、どの話も捻りの利いた展開で
予想の出来ない「斜め上」な結末を見せてくれる。

物語の形式上、キャラクターの入れ替わりが激しい作品だけど
短い話の中でも、すぐにキャラの個性を引き立たせる作者の技量は流石。
王子は元より、護衛隊の3人、小学生5人組、野球部員など
登場回数の多寡に関わらず、全員がキャラ立ちしていてすぐ話に入り込める。

ただ一つ残念なのは全3巻という短さ
いくらでも話を継ぎ足せる漫画だけに、この短さで終わったのが残念で仕方ない。
もう少し、このデタラメな王子の動向と、不可思議な世界の行く末を覗いていたかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-08 21:34:49] [修正:2012-02-08 21:34:49] [このレビューのURL]

文化、宗教、風土に及ぶ、緻密な世界設定。
主人公カイに委ねられた究極の選択。
結末に明かされる、壮大な仕掛け。

これらによって構築された物語は、
上下巻という短さながら、とても重厚なものに仕上がっている。

読後には、長編ファンタジー小説を読み終えた時のような満足感があった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-03 15:18:47] [修正:2012-02-03 15:18:47] [このレビューのURL]

途中からバトルに移行した漫画だけあって、全体を通して見るとまとまりがない
他の作品の影響を受けたのか、作者の価値観が変わったのか分からないが
初期の作風はヒューマンストーリーなのに
その後は妖怪退治の漫画になり、終盤にはえぐい話も描くようになる
…と言った具合にどんどん作風が変わっていく。

しかし、この作風の変化が個人的には良い方向に働いてて
暗黒武術会辺りから、敵対相手の思想や、人間性にも焦点が当たるようになり
勧善懲悪のバトル物に留まらない作品へと昇華していったのが面白い。

また、作風同様、画風も相当変化しており
トーンを多用し丁寧に描かれていた初期に比べると
後期はバトル漫画になったこともあり荒々しい描写や、手抜きとも思えるような簡素な絵も目立つ。
だが一方で、キャラの表情は徐々に洗練されていき
特に仙水編は、冨樫義博の作品の中でも、一番絵に迫力がある。
・捨て石にされた天沼を倒し、静かな怒りを感じさせる蔵馬の表情
・魔封環を使う覚悟を決めたコエンマの表情
・裏男の中で、涙し次元刀を発現させる桑原の表情
など、どれもセリフ無しでキャラクターの感情がダイレクトに伝わってくる凄味のある画に感じた。

上に挙げたように、作風、画風共に変遷の激しい作品だが
中盤以降は、「レベルE」「ハンターハンター」を思わせる捻りと黒さが加わり
凡庸なバトル漫画で終わらない、独特の魅力が備わった漫画になったと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-30 21:04:06] [修正:2012-01-30 21:20:29] [このレビューのURL]

「よつばと」もそうだけど、この作者は喜怒哀楽のデフォルメ表現が凄く上手い。
驚いて目を丸くしてる顔や、怒って目を逆立ててるキャラの表情を見ているだけで笑えてくる。

一カ月ごとの内容が一話ずつ描かれており、変な引き延ばしもなく
登場人物が卒業する3年生の3月に、ちゃんと終わりを迎えたのも清々しい。

連載終了から10年が経ったが、キャラの掛け合いが生む笑いはまだまだ色褪せず
今読んでも充分面白いし笑える。4コマ形式では未だに一番好きな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-27 18:07:29] [修正:2012-01-27 18:49:47] [このレビューのURL]

6点 長い道

自堕落な夫と、おっとりマイペースな妻のお話
設定も好きだし、キャラクターも好きなんだけど
50話以上ある話数の中には、突飛な展開や、奇抜な話も多く
そういうのは、いまいち面白く無かった。

せっかくキャラクターがいいんだから
この夫婦の心情の変化や、平凡な日常を
もっと掘り下げて描いてほしかったなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-30 18:02:35] [修正:2012-01-25 18:21:25] [このレビューのURL]

この作者の作品の中では一番好きな漫画。
繊細な画風と個性豊かなキャラクター
超人的な特技の数々に夢中になりました。

でも、終わり方というか最終巻が微妙。
ジャンプ掲載時の最終話である146話までなら良い
打ち切り終了だし、時間が飛ぶのも許せる。
でもコミックスで描き足された最終話が酷い。

作中のキャラ同士が結ばれるところまで描いているが
そこは読者に想像させる余地として、残しておいてほしかった。
それに、結ばれたキャラ同士はいいが、はぶられたキャラの方は不憫。

他にも女装した六条は気持ち悪いし
作中で早々にインフレから脱落したライザーが
プロになり努力云々語る姿は滑稽に見える。

ジャンプ連載時は、かなり好きな漫画だったが
最終巻の内容が合わなかったので1点減点して、この点数。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-24 15:53:50] [修正:2012-01-24 21:59:23] [このレビューのURL]

試合に臨む前に対策を練り、ひたすら練習を繰り返す
そんな地味になりがちな工程も
この漫画では、ギャグなども交えテンポよく話が進むので
飽きずに読み続けられます。

そしてひとたび試合が始まれば苦戦に次ぐ苦戦の連続。
練習に励む主人公たちの姿を知っているだけに、
強敵を相手に奮闘し、勝利した時の感動はひとしおです。

宮田戦が破断となり、近年はamazonレビューなどでも著しく評判の悪い本作ですが
アジアチャンプ達との試合や、国内防衛戦も自分にはまだまだ充分面白いと言える出来でした。

ただそんな自分も、板垣君だけはどんどん嫌いになってきてます…。
木村と青木に対する態度や、胸に秘めている一歩を超えようとする野心など
この若干腹黒なキャラクター性がどうにも苦手。
何度も再読した漫画だし、少し前なら10点を付けていたと思いますが
板垣君の話に割く話数が増えて来たことが、自分にとって減点材料になってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-15 22:22:07] [修正:2012-01-24 16:28:28] [このレビューのURL]

戦争あり、極貧時代ありと、作者の波乱万丈な人生が描かれるが
一つ一つのエピソードが短く
また、作者の淡々とした人柄もあり、
内容に反して淡白な印象を受ける。

そのため、物語として読むにはちょっと退屈だが
漫画自体は読み易く
当時の状況や、作者の人となりが良く分かるので
自伝としては優れていると思う。

作者、水木しげるに興味がある人になら充分おすすめ出来る漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-23 21:02:01] [修正:2012-01-23 21:19:09] [このレビューのURL]