「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

ラストでの賛否はどうあれ
全体を通して見れば、単純に面白い漫画だと思う。

自然災害の脅威と、恐怖に押し潰された人間の狂気、
この2つの恐ろしさが身を震わせる迫力で描かれていて
恐怖という感情を呼び起こしてくれるパワーを感じます。

こういうパニックサスペンスって
「こういう状況になったら自分はどうするかな」って
読者に思わせたら勝ちなんじゃないでしょうか。
自分は想像しちゃいました、負けです、面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-12-17 17:27:30] [修正:2012-12-17 17:28:09] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-19 08:09:00] [修正:2012-11-19 08:09:00] [このレビューのURL]

どの話も、暗澹とした空気が漂っていて
短編集ながら異彩を放つ漫画。

1巻に収録されてる3編はどれも珠玉の出来栄えで
その中でも、「きっとかわいい女の子だから」は
些細なことで瓦解してしまう思春期の危うさを
見事に描き切った傑作だと思います。

一方、2巻の方は個人的にどれも佳作止まり
1巻は9点を付けたいくらいの衝撃だったけど
2巻の方は6点くらいかな、てことで総合点は8点にしときます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-31 14:24:57] [修正:2012-10-22 11:47:35] [このレビューのURL]

この漫画はアイディアの宝庫。

・強さを数値化する「スカウター」
・2人のキャラクターを合体させる「ポタラ」
・一時的に力を増幅させる「界王拳」
・他者の生命エネルギーを凝縮して放つ「元気玉」
などなど、魅力的な必殺技や設定がバンバン出てきます。

あとは言うまでも無いけど戦闘シーンが上手すぎる
超人バトルを描いてるのに「何がどうなっているのか分からない」
ということが一つとして無かった、流石。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-05-09 13:58:15] [修正:2012-09-21 10:59:06] [このレビューのURL]

8点 ブッダ

まず驚いたのが、タッタ、バンダカ、ナラダッタ、デーパ、アッサジなど
作中の大半のキャラクターが、手塚治虫の創作だということ。
そして創作のキャラクターを含め、様々な人物の視点から物語を紡いでいくことで
手塚治虫は、ブッダの物語を壮大でドラマティックな群像劇に仕立てあげてしまった。

悟りを開くまでのブッダの苦悩を描いてるだけなら、ここまで面白くはなかっただろう。
脇を彩るキャラクターの激情、嫉妬、憎悪、羨望、愛憎のドラマがあればこそだと思う。
だからこそ、ブッダの苦悩の日々も映えるし、何より多彩な登場人物が交錯し、巡り合い
次第にブッダの教えに惹かれていく様子にワクワクさせられてしまう。

宗教を題材にしメッセージ性も強いのに
少年漫画的な面白さを失うことなく、維持出来てるんだから、
やっぱり手塚治虫は凄い、と改めて感じさせられた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-18 23:37:37] [修正:2012-06-19 10:45:58] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-24 17:26:05] [修正:2012-05-24 17:26:05] [このレビューのURL]

8点 DEATH NOTE

死神とデスノートといった非現実要素を交えて展開する心理戦が面白い。

一般的には、ニア編の評価はいまいちみたいだけど
個人的には好き、Lでも捕まえられなかったキラを
後継者のニアとメロで追い詰めるという展開が熱い。

終わってみれば1勝1敗、と
キラと捜査側、どちらにも花を持たせたシナリオ構成も良いです。

残念なのはL編のラスト
Lの名前を書いて殺すのが死神ってのは反則でしょ
そりゃLでも、手のうちようが無いですよ。

まあ、でも全体的に見て面白いです、巻数もほどほどで一気に読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-09 17:33:15] [修正:2012-05-09 18:05:55] [このレビューのURL]

文化、宗教、風土に及ぶ、緻密な世界設定。
主人公カイに委ねられた究極の選択。
結末に明かされる、壮大な仕掛け。

これらによって構築された物語は、
上下巻という短さながら、とても重厚なものに仕上がっている。

読後には、長編ファンタジー小説を読み終えた時のような満足感があった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-03 15:18:47] [修正:2012-02-03 15:18:47] [このレビューのURL]

途中からバトルに移行した漫画だけあって、全体を通して見るとまとまりがない
他の作品の影響を受けたのか、作者の価値観が変わったのか分からないが
初期の作風はヒューマンストーリーなのに
その後は妖怪退治の漫画になり、終盤にはえぐい話も描くようになる
…と言った具合にどんどん作風が変わっていく。

しかし、この作風の変化が個人的には良い方向に働いてて
暗黒武術会辺りから、敵対相手の思想や、人間性にも焦点が当たるようになり
勧善懲悪のバトル物に留まらない作品へと昇華していったのが面白い。

また、作風同様、画風も相当変化しており
トーンを多用し丁寧に描かれていた初期に比べると
後期はバトル漫画になったこともあり荒々しい描写や、手抜きとも思えるような簡素な絵も目立つ。
だが一方で、キャラの表情は徐々に洗練されていき
特に仙水編は、冨樫義博の作品の中でも、一番絵に迫力がある。
・捨て石にされた天沼を倒し、静かな怒りを感じさせる蔵馬の表情
・魔封環を使う覚悟を決めたコエンマの表情
・裏男の中で、涙し次元刀を発現させる桑原の表情
など、どれもセリフ無しでキャラクターの感情がダイレクトに伝わってくる凄味のある画に感じた。

上に挙げたように、作風、画風共に変遷の激しい作品だが
中盤以降は、「レベルE」「ハンターハンター」を思わせる捻りと黒さが加わり
凡庸なバトル漫画で終わらない、独特の魅力が備わった漫画になったと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-01-30 21:04:06] [修正:2012-01-30 21:20:29] [このレビューのURL]

「よつばと」もそうだけど、この作者は喜怒哀楽のデフォルメ表現が凄く上手い。
驚いて目を丸くしてる顔や、怒って目を逆立ててるキャラの表情を見ているだけで笑えてくる。

一カ月ごとの内容が一話ずつ描かれており、変な引き延ばしもなく
登場人物が卒業する3年生の3月に、ちゃんと終わりを迎えたのも清々しい。

連載終了から10年が経ったが、キャラの掛け合いが生む笑いはまだまだ色褪せず
今読んでも充分面白いし笑える。4コマ形式では未だに一番好きな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-27 18:07:29] [修正:2012-01-27 18:49:47] [このレビューのURL]