「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

9点 度胸星

[ネタバレあり]

宇宙飛行士になるための過酷な試験と、曲者揃いの候補生、
そして不撓不屈の精神でいくつもの難局を切り開いていく主人公、
いやあ、もう文句なしに面白いです。

物語の佳境でバッサリ終わってしまうラストも、個人的には全然有り。
友を助けるため、そして夢を叶えるため、
危険を顧みず全てを投げうって火星を目指すラストは高揚感があって
一人の人間の生き様を垣間見た心地になりました。
でも、記者会見の場で「死ぬ度胸は無い」と言いきっちゃう度胸(主人公の名前)なら
何だかんだで生きて帰って来るんだろうなあw
続きがあれば勿論読んでみたいけど、これはこれで良いラストなんじゃないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-27 20:08:55] [修正:2013-01-24 13:12:33] [このレビューのURL]

コロコロと変わるよつばの多彩な表情、
細部に至るまで丁寧に描写された背景、
絵を眺めているだけで、こんなに楽しくなる漫画も他に無いかも。

内容の方も、日常漫画として非常に洗練されており
何気ない日常を面白おかしく描いてしまうセンスや
緩やかに経過していく一日一日の継続性が心地良く
読み続けていくうちに、よつばの毎日に浸っているような気分にさせてくれます。

絵、構成力、リアリティ、全てが高いレベルでまとまった
日常漫画のお手本、または決定版と言える作品ではないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-26 16:34:11] [修正:2012-07-27 00:22:13] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

主人公の桜木同様
試合を重ねるたびに漫画自体もみるみる上達していった。
平面的で動きの乏しさがあった試合描写も
段々と多角的なアングルと躍動感が加わっていき
役者の揃った中盤以降はストーリーの盛り上がりと相まって
目が離せない面白さがある。

その中でも25巻から始まる山王戦は圧巻で
ページを開いたが最後、試合の面白さに夢中になり
毎回決着まで止まらず読みふけってしまう。
試合終了間際の攻防も凄まじく
セリフも擬音も一切排除して
絵だけで魅せるスピード感と迫力は、まさに脱帽の一言。
一つの試合に長い巻数を割いているけど
山王戦は、それに見合うだけの爽快感と充足感があります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-18 18:08:54] [修正:2012-07-24 15:58:34] [このレビューのURL]

9点 レベルE

作中で王子が、「最悪のケースの斜め上をいく」と称されてるけど
この漫画自体がまさにそんな感じw
その言葉の示すように、どの話も捻りの利いた展開で
予想の出来ない「斜め上」な結末を見せてくれる。

物語の形式上、キャラクターの入れ替わりが激しい作品だけど
短い話の中でも、すぐにキャラの個性を引き立たせる作者の技量は流石。
王子は元より、護衛隊の3人、小学生5人組、野球部員など
登場回数の多寡に関わらず、全員がキャラ立ちしていてすぐ話に入り込める。

ただ一つ残念なのは全3巻という短さ
いくらでも話を継ぎ足せる漫画だけに、この短さで終わったのが残念で仕方ない。
もう少し、このデタラメな王子の動向と、不可思議な世界の行く末を覗いていたかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-08 21:34:49] [修正:2012-02-08 21:34:49] [このレビューのURL]

試合に臨む前に対策を練り、ひたすら練習を繰り返す
そんな地味になりがちな工程も
この漫画では、ギャグなども交えテンポよく話が進むので
飽きずに読み続けられます。

そしてひとたび試合が始まれば苦戦に次ぐ苦戦の連続。
練習に励む主人公たちの姿を知っているだけに、
強敵を相手に奮闘し、勝利した時の感動はひとしおです。

宮田戦が破断となり、近年はamazonレビューなどでも著しく評判の悪い本作ですが
アジアチャンプ達との試合や、国内防衛戦も自分にはまだまだ充分面白いと言える出来でした。

ただそんな自分も、板垣君だけはどんどん嫌いになってきてます…。
木村と青木に対する態度や、胸に秘めている一歩を超えようとする野心など
この若干腹黒なキャラクター性がどうにも苦手。
何度も再読した漫画だし、少し前なら10点を付けていたと思いますが
板垣君の話に割く話数が増えて来たことが、自分にとって減点材料になってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-15 22:22:07] [修正:2012-01-24 16:28:28] [このレビューのURL]

原爆という重い題材を扱った漫画ですが
作者の可愛らしい絵のタッチとキャラクターのおかげで
重くなりすぎず、とても読み易かったです。

先述した、内容と絵のギャップもこの漫画の魅力ですが
この漫画の一番の売りは、ストーリーの魅せ方と構成の上手さにあると思います。
「夕凪の街」「桜の国(一)(二)」の三編から成る物語は
初見では、それぞれが単独した物語のように見えるのですが
読み進めていくと、それがあるタイミングで一つの物語となり
より一層深く考えさせられるものに一変します。

この仕掛けが上手く機能していて、フィクションでありながら
説得力のある、深みのある漫画に成り得たのだと感じました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-20 23:03:18] [修正:2010-09-21 09:32:41] [このレビューのURL]

108巻という長期連載をコメディとシリアスの両輪で見事に走破、
序盤はギャグ寄りで終盤はシリアスな展開が続いたが、
どちらに振り切っても面白くする作者の力量に感服。

完結以降も、電子版などで新たなファンを獲得し、
相当な売上を叩き出してるとのこと、
かく言う自分も電子版で読み始めたら、止まらなくなってしまい
そのまま完結まで読み続けてしまいました。

概ね最後まで楽しく読めたけど
終盤に主人公と、あるキャラとの間にわだかまりが出来、
それが最後までいまいち解消されなったのが唯一の心残りですかね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-09-22 19:00:43] [修正:2021-09-22 19:00:43] [このレビューのURL]

漫画配信サイトのピッコマにて連載している韓国人作家によるフルカラー漫画。
三流ライトノベルみたいなタイトルを見て「絶対面白くないやつだコレ…」
と思いきや意外や意外にこれが面白い。

自分はドラクエを初めとしたRPGが好きなのですが、強力な装備を入手した時や
強力なスキルを修得した時のあの高揚感をこの漫画でもそのまま味わえました、
RPGのキャラビルド的な面白さをここまで漫画に落とし込めるのは凄いなと感心します。
ストーリーの組み立ても上手く、すぐに次の話が読みたくなる引きの強さがあり
一話一話確実に楽しませてくれる秀作です。

ピッコマの「待てば0円」で読めば、100話以上を無料で読むことが出来ます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-14 19:57:12] [修正:2021-01-15 21:16:39] [このレビューのURL]

全6巻というのが信じられないくらい密度の濃い物語。
主人公が追体験する前世の記憶はどれも1巻に満たないボリュームながら、
内容自体はそれ以上に濃密で、それぞれが小説一本分に感じるくらいの余韻をもたらしてくれる。

幾つもの前世の記憶を辿り、
徐々に主人公とヒロインの因縁が露わになっていく構造もまた秀逸で、
これが読み手の興味を途切れさせることなく、最後まで夢中になって読める要因となっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-10 23:38:22] [修正:2021-01-10 23:38:40] [このレビューのURL]

本格テニス漫画。
主人公のエーちゃんはとにかく考えに考える思考型のテニススタイルが特徴、
格上との試合も、相手と自分の双方の技量、プレイスタイル、コンディション等々、
ひたすら分析を重ね突破口を切り拓いていく。
思考によって試合の流れがぶつ切りになりそうな不安があったが、むしろ情報が整理されることで読者と主人公の思考の同一化が図られ、よりその試合に没入していく感覚があった。

残念ながら47巻まで続いたのに最後は逢えなく打ち切り終了。
視点がブレずに、常に主人公にスポットを当て続けていたのが好印象だった反面、
連載の長期化によりブレないということが逆にマンネリに繋がってしまったような気もする。
しかし講談社漫画賞を受賞しアニメ化もされたのに打ち切りとは、
連載を続けていくことの難しさを改めて思い知らされました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-24 05:24:37] [修正:2020-08-24 08:50:33] [このレビューのURL]