「勾玉」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年09月21日

[ネタバレあり]

人類存亡のため、遺伝子をいじって人間を光合成出来るようにしたり、
不死の人間、クローン人間、機械人間を生み出していたりと
生命倫理などお構いなしといったthe・SFな設定が面白い。

だが絵の動きの無さのせいで、ロボットもので肝心かなめな戦闘シーンが読み辛く、
キャラの表情の乏しさなども含め作画の部分が足を引っ張り、
魅力的な世界観とは裏腹に、思った程のめり込む事は出来なかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-11-17 22:56:28] [修正:2019-12-20 11:05:18] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ナウシカの最後の選択は受け入れ難いものがあった。
個人的には、世界の理を捻じ曲げようとも貪欲に生を求めた、
旧世界の人間達の方が、自分にとってはよっぽど英雄と呼べる存在だ。
確かに「浄化」と称し生命を作り変えたその所業は人間のエゴと言えるかもしれないが
だからと言って、ナウシカの最後の行動も正当化されるものではないだろう。

生命の本来あるべき姿を尊重し、
自然のままに亡びさえも受け入れようとするナウシカの姿勢は崇高なものだとは思うが、
人類の存亡に関わる重大な選択を自分の思想だけで判断してしまうのはどうなのだろうか。
その上、腐海の真実や墓所でのやり取りを、他の人間に打ち明ける気も無いらしい。
独断で人類の存亡への道を閉ざし、他者へは選択する術も、
真実を知る権利すらも与えなかったナウシカもまた、
強烈なエゴイストのように思えて仕方無かった。

と、まあ結末には納得は出来なかったものの、
物語のスケールの大きさと細部まで考え抜かれた独自の世界観は文句のつけようがありません。
余談ですがワイド版は紙質も悪いし、無駄にでかくて本当に読み辛い。
単行本サイズの新装版とか出してくれないかなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-09-13 16:37:23] [修正:2019-12-15 09:50:17] [このレビューのURL]

主人公は1年休業を命じられた凄腕の殺し屋、
組織から休業中の殺しは厳禁と命じられ、穏便な暮らしを試みるが
元々の立場がそれを許さず、案の定トラブルに巻き込まれてしまう。

殺し屋とはいえ、アンニュイでマイペースな主人公は見た目よりずっと親しみ易く、
浮世離れした主人公が一般人の日常に溶け込もうとするギャップのおかしさと、
トラブルに巻き込まれた時の平然とした立ち振る舞いのカッコ良さ、
このコメディとシリアスのバランスが絶妙なので、飽きることなく読み続けられます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-12-06 13:01:52] [修正:2019-12-15 09:35:48] [このレビューのURL]

ギャグ成分過多でコロコロやボンボンのようなズッコケギャグの
連続なので結構人を選ぶ作品だと思います。
知人2人にこの漫画を薦めたところ、読み疲れするらしく
どちらも5巻以内で読むのを断念してしまいました。
かく言う自分も全巻読んだのは最初の一回きりで、それ以降はまともに再読しておりません。

ただ、この漫画から得られる知識は侮り難いものがあり
数多くの脱線を重ねながら、幕末に至るまでの歴史を丁寧に紐解いていくので、
ズッコケギャグに耐えることができれば、数多くの知識を吸収することが出来ます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-12-06 16:46:49] [修正:2019-12-06 16:51:32] [このレビューのURL]

極悪非道の悪党共がケンシロウの一撃でプリンのように弾け飛ぶ様はとても痛快だが、
見どころと言えばそれくらい。
割と早い段階でワンパターンな展開に飽きが生じ、
ラオウとの対決を最後に読むのを断念してしまった。
後付設定も多く、ストーリーの都合に翻弄されるキャラクターがなんとも不憫な漫画である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-12-02 14:12:27] [修正:2019-12-02 14:15:04] [このレビューのURL]

TVアニメに始まり旧劇、新劇と観てきたが、ゲンドウが何をしたかったのか、人類補完計画とは何か、と言った部分など諸々、理解出来ていない事柄が山ほどあった、そんな自分に答えをくれたのがこの漫画版エヴァだ。

戦闘シーンの緊張感や高揚感こそアニメに分があるが、風呂敷を畳めなかったTVアニメ版、あまりにも難解でエグすぎた旧劇、またも泥沼に陥りそうな新劇に比べれば、漫画版はそのどれよりも作品として誠実で分かり易い。結末に疑問符が残る箇所もあるが、原作アニメのあのもつれた世界をよくここまでまとめたものだと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-11-10 23:13:27] [修正:2019-11-10 23:13:27] [このレビューのURL]

一目見ればすぐに分かる絵の拙さ、
でもこれがアニメ化、舞台化、ドラマ化までしているのである、
理由は簡単、ストーリーが面白いからだ。

作中屈指の力(超能力)を持つ主人公が敵を圧倒する直球の面白さに加えて、
ここぞという場面では良い意味で期待を裏切る変化球な展開も交えてくる、
それも小手先の変化ではなくキャラクターの芯を曲げることなく
自然な流れで成立させているのだから流石。
今作を読んで、改めてこの作者はストーリーテラーだなと確信させられた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-10-29 09:01:51] [修正:2018-10-29 09:02:43] [このレビューのURL]

後から考えると、タイムリープものの作品で、
時間遡行の条件が判然としていないというのは、結構致命的な気がする。
と言うのも、作者の裁量でいかなる展開もどうとでも出来てしまう訳で
ややもすると、ご都合主義的な作品として読者にそっぽを向かれる可能性があるからだ。

ところが、読んでいる最中はそんなことなど気にならなかった、
それは、純粋にサスペンスとしてのクオリティが高く、
常にスリリングな展開を維持できていたということが大きいように思う、
そういう面では、いつタイムリープが起こるか分からないその状況も
プラスに作用していたのかもしれない、
次はどうなるんだろう、という期待感が先立つことで、
理屈の部分を気に留めさせない没入感があった。

もちろん時間遡行の条件や、何故主人公だけがそんな能力を有していたのかなど、
その辺の謎が明らかになっていれば、さらに文句の付けようのない作品になっていただろうが、
それが無かったからと言って、この作品がつまらないという訳ではない、
初読なら、ページをめくる手が止まらないくらいの面白さは期待して良い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-09 21:33:07] [修正:2018-03-25 13:53:35] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この漫画の面白さの核となるのは、ダイの紋章覚醒とポップの精神的成長の2つ。
そしてそれが共に最高潮に達するのが最初のVSバラン戦で、
ここまではとても楽しんで読むことが出来た。
その後も少しの間、マァムの再加入などで面白さは持続するが、
バーンパレス突入前には完全に右肩下がりとなり、
終盤は、窮地に仲間が助けに来る&死んだと思ったら生きてました、
という展開をひたすら繰り返し、それまでが嘘のように退屈な漫画になってしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-24 16:31:14] [修正:2018-03-14 22:10:38] [このレビューのURL]

1~3部…6点
4部…9点
5部…7点
6部…5点
7部…7点
総合で7点。

全体を通してバトル偏重な為、少々読み疲れをする。
また能力バトルの都合上、頭脳戦になることも多いが。
能力設定をこねくり回して、力押しの決着を付ける場面も多々有り、
いま一つのめりこめない。(6部はその傾向が特に顕著)
しかしそんな中、4部だけは例外だった。
ミステリアスとユニークさを併せ持った作風が基調で、
幽霊、宇宙人何でもありの緩い世界観が、肩肘張らずに読ませてくれた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-27 22:35:00] [修正:2018-03-11 16:13:44] [このレビューのURL]