「鹿太郎」さんのページ

アニメ化もされた小説のコミカライズ版。

小説と漫画では情報量に差があるので、コミック版では説明が足りずに消化不良だったり、物語をはしょりすぎで小説を読まないと理解できないなんてことは往々としてありますが、この作品はそのあたりに関しては上手く出来ていたと思います。

特に第三巻では小説で一冊分を漫画でも同じ一冊にまとめ、かつコミック版だけでも楽しめるような、エピソードの取捨選択の巧さが光っていました。

しかし、沢田先生の作風や筆致がご自身も巻末おまけ漫画でおっしゃっているようにシリアスに向いており、たまに挿入されるギャグパートではテンポやセリフのセンスが若干ずれているというか、ぶっちゃけ笑えません。

うーん・・・評価が難しいですね。
個人的には惜しい作品ということで。

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[投稿:2006-05-11 01:53:41] [修正:2006-05-11 01:53:41]