「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

スーパー不思議ちゃんでクラスから浮きまくりの女の子に恋をする男の子の話。

魔法だの世界の運命だの必要ない。年頃の男の子には同級生の女の子がいちばんの謎である。
といった主旨のことを1巻に書いてあったと思う。それは全く正しい。

しかし、物語に進展がないまま新しい女の子が繰り返し登場するので、
結局エッチな目で女子中学生を眺め続けるだけの漫画になっている。

物語として読み解けば、不思議ちゃんの正体は自意識過剰のイタイ子供でしかないし、
男の子は、女の子に性的興味があるから女の子の設定に付き合っているに過ぎない。
それをキチンと踏まえたうえで2人で大人になっていく、
という話になったらいいんじゃないかな、でもならないんだろうな、と思う。

完結したのでレビューを見直し。
連載が長くにわたったためか娯楽性やフェティッシュさを諦めて
主人公カップルとその周囲の人たちの性の物語になった。、

異性を好きになることで、自身の性を確立し成熟していく話。
そこに謎も何もない。若者の自意識過剰な妄想や高すぎる期待を
ただただ凡庸でありふれた温かい人生に着地させていく。
ヒロインも可愛いといえば可愛いぐらいの10人並みの女の子として描きなおされる。
萌えやあざとさを避けることで、カップルの互いの愛情が際立つように配慮されている。
絵ヅラを平凡にしすぎると般ピーが浸っているだけになってしまうので、
結構むずかしかったろうが概ね成功している。

話しの進みが非常にゆっくりだったのを短所と見るか、長所と見るかが評価の分かれ目か。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-29 19:13:16] [修正:2016-05-28 15:53:31] [このレビューのURL]

若い男女が主人公のサイコサスペンス。
複雑な設定だが要は家族を殺した犯人を捕まえようとする漫画。

肉体の交換と超能力がいりまじってゴチャゴチャしがちだが上手に見せている。
キャラクターも魅力的に描けており、肉体を交換してもちゃんと誰かわかるのはいい感じ。
恐ろしいことが起こりそうな不安のあおり方も上手く続きが気になる。

だが、話しの進み方が速くてついていきづらい。
設定を把握したと思ったら、もう新しい設定が出てくる。
より絞り込んでシンプルにしても良かったのではないだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-04-06 03:36:29] [修正:2015-04-06 17:39:10] [このレビューのURL]

豪華客船に殺人鬼が表れ次々と乗客が殺されていく。
極限状況をどうやって生き抜くかというサバイバルホラー。

下手なわけではないが、いまいち楽しくない。
血と裸がふんだんに出てきて派手な絵ヅラのわりに、キャラクターが弱い。
最初のうちはパニックの勢いで読ませるが後半になるとどうしても失速してしまう。
クライマックスでは各キャラクターが生死の境でそれぞれに決断をするが、
読者としては最早どうでもよくなっている。

同じテーマを扱った前作、鬼燈の島と比べると進歩しているのだが、
まだ改善の余地があるように思う。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-29 15:21:26] [修正:2013-06-29 15:21:26] [このレビューのURL]

古書店の女主人が古本にまつわるミステリを解決する小説のコミカライズ。
原作に準拠した丁寧なつくりになっている。

奇妙な事に別の作者によって別の雑誌で同時に漫画が連載されている。
どちらも原作をそのまま置き換えておりよく似ている。
原作をすでに読んでいるファンが同時に2つの漫画版を読み比べて違いや類似点を見つけて楽しむといった仕掛けなのかもしれない。よくわからないところだが。

こちらの漫画版について言えば、いい出来栄え。
絵柄が一本調子で稚拙な印象は受けるが、セリフまわしやコマ割り、注釈などの情報の入れ方が上手で読んでいて嫌味がない。
基本的には物語を知っている読者が読むものだろうが、これだけ読んでも先が気になる程度に楽しい。
時折り挟まれるヒロインのお色気シーンまで原作に忠実で、漫画家の情熱を感じる。

原作どおりで6点。画力で-1して5点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-28 16:08:21] [修正:2013-06-28 16:08:21] [このレビューのURL]

落ちこぼれクラスの生徒たちがタコ型宇宙人の担任を期限内に暗殺しなければ地球が滅亡。
かなり訳のわからない設定ではあるが、テーマは明快。

子供の成長のために教師は何をしてやるべきなのか?
生徒一人一人にきめ細かくケアしていくのが理想の教師だというのが、作中の答え。

テーマをまともに描いてしまうと、娯楽商品として通用しないので、
宇宙人、暗殺を絡めたのだろう。結果的にこのアイディアは正解。

湿っぽく説教くさいテーマを少年漫画らしく軽いドタバタ劇に落とし込んだ。
考えずに読める作品にしたことでかえってストレートにメッセージが伝わるようになった。

そのほかにも、さまざまに漫画としての工夫が施されており、
読者は何も考えずに読めるように作ってあるが、作者は相当頭を絞っているように思う。

あとは週間連載という過酷な状況で描ききれるかどうか。
続きに期待したい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-20 23:57:34] [修正:2013-05-20 23:57:34] [このレビューのURL]

舞台は第二次大戦中の日本。主人公は科学者の男性。
病で余命わずかであることを悟った彼が、機械化兵士となって生きる。

無骨だが親しみの持てるデザインや、シンプルで力強い設定は素晴らしい。
が、話と絵がわかりにくい。
結局、思わせぶりなセリフを断片的に拾い上げて、おそらくこういう事なのだろうと読者側で補完しながら読み進めなければならない。

情熱やセンスは素晴らしいが漫画の表現力は稚拙でケチがつく。
より成長した次回作を期待する。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-01-29 20:55:21] [修正:2013-01-29 20:55:21] [このレビューのURL]

零細街金の冴えないサラリーマン春居。
日々店長や同僚に舐められながら顧客の為に汗をかく。
しかし、それは世を忍ぶ仮の姿。
その真実は法で裁けない悪を裁く魔術師ドクター・フー。
散りばめられたマジックの小ネタが楽しく、お裁きではさらにド派手なマジックが映える。
サラリーマンの日常編とドクター・フーのお裁き編のコントラストは陳腐とはいえ解りやすくて面白い。

中盤からはドクター・フーの背景設定が明かされていき、
彼が悪を裁くのには理由があり仲間がいることがわかる。
彼らはクロブチ機関を名乗る一味で、政界の黒幕クロブチという男が、
日本を掃除するためワケアリの男女を集めた、
暴力と犯罪による正義の執行を旨とした組織であった。
ドクター・フーはその一人というわけ。

終盤では春居でもなくドクター・フーでもない。
彼自身の戦いを描く。

基本的には大した話ではないが、そこは細野不二彦。
人間の醜い部分を嫌にならない程度に織り交ぜて読んでいて飽きない。
強引な結末もキャラクターに感情移入できていれば許容できる。
良い意味での娯楽漫画と言える。

*雑考
主人公ドクター・フーははっきり言って気持ち悪い。
3億円の豪華マンションに住み夜景を見ながら裸で筋トレしている。
キメ台詞「この債権有効なりや?」もどうかしているとしか思えない。
しかし、それでもなお言動に憎めないところがあって、それが作品全体の救いになっている。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-29 22:12:32] [修正:2011-11-29 22:16:03] [このレビューのURL]

ほのぼのコメディから超能力バトルにシフト。
このまま敵を倒して終わりならハイパーあんなと同じ。
まさに可もなく不可もなく。

完結後の追記
嫌な予想のとおり、ただなんとなく敵を倒し日常を取り戻して終わり。
キャラが出揃った後のやる気のなさが隠しようがない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-08-04 14:10:31] [修正:2011-07-06 14:15:26] [このレビューのURL]

ところどころの風変わりな描写は作者の個性だと思うが、
物語の本筋が大して面白くなく、やや弱い印象。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-20 14:55:22] [修正:2011-04-20 14:55:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主人公を不幸の底に落として始まる冒頭は抜群。
わけのわからない性格の家族について、
丁寧に人となりを描いていくのも良い。
だが、家族と仲良くなり主人公の不幸が解消されると、
物語を進める要素が残らなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-11 11:09:52] [修正:2009-07-11 11:09:52] [このレビューのURL]

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