「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

[ネタバレあり]

魔王ダンテの名前を冠するマンガは2015現在3つ。
魔王ダンテ(永井豪1971)→真・魔王ダンテ(風我明1994)→新魔王ダンテ(永井豪2002)
の順に発表されている。
風我明の真・魔王ダンテは設定や物語が大きく異なり、独立作品と考えたほうがいい。
ここでレビューする新魔王ダンテは1971の旧作を永井豪本人がセルフリメイクしたもの。

その新魔王ダンテだが全く楽しさがなくファンとしては残念。
だが、まがりなりにも完結しているので、作品のメッセージについて好意的な解釈も可能だろう。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-02-20 18:55:11] [修正:2015-02-20 18:55:11] [このレビューのURL]

女子高生探偵マーニーが事件を解決する。以上。
ちょっとした事件や困りごとにマーニーが巻き込まれて、
その真相は人間の心の闇ややっかいな性分であった、という話の繰り返し。

娯楽としての物語形式に敬意を払っておらず、女子高生も探偵もさほど意味が無い。
淡々と自分の考えたキャラクターが動くままに話を重ねており、
読者の感情移入を誘う工夫がない。

人間には人目に触れさせたくない心の領域があり、
それが何かの事情で顕になって事件が起きる、というのはよくわかるが、
たとえて言えば、エビって背中から見るとカッコイイけどお腹側は気持ち悪いよね、程度の話でしかない。

暖かい絵柄とちょっと気持ち悪い話の融合が作者の芸風だと思うが、
もうちょっと掘り下げてほしいと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-11-22 00:50:51] [修正:2013-11-22 00:50:51] [このレビューのURL]

高校生の少年と少女が未来を変えるために奔走する漫画。
事件や事故を予知して、それを防ぐ。作中では予言破壊と読んでいる。

主人公たちがなぜ頑張っているのかが読者にわかりにくい。
頑張れば未来は変えられる!と言われても、なかなか感情移入できない。
つまり、この人たちが助かって良かったなと思えない。

作品のテーマ、各エピソードの見せ場、キャラクターの魅力などが
絞りきれておらず、キャラクターがフワフワと格好をつけているだけのような印象。

途中から惨劇の未来を作り出す「カサンドラの仮面」と対決する話になり
ますます訳がわからなくなる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-07 21:24:03] [修正:2013-06-07 21:31:45] [このレビューのURL]

テロリストに襲われる政治家を警護するSPたちが主人公。
普段はボーっとしている新人SPイノウエが危機になると豹変して活躍するという話。

ドラマを漫画化した作品、という以上に言い方がない。
話が投げっぱなしのかわりにアクションが爽快というのが原作ドラマの売りだったが、
どうも漫画版ではアクションが弱い。
はっきり言えば原作の視聴者以外は読む価値がない作品だと思う。

キャラクターデザインは秀逸で、原作ドラマのキャスティングをベースに
上手く漫画に落とし込んで魅力的に描かれている。

黒服アクションにピンと来た方は原作ドラマも併せてご覧になるといい。
ちなみに、漫画版はドラマに忠実なつくりになっており物語はほぼ全く同じ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-16 16:22:51] [修正:2013-04-16 16:22:51] [このレビューのURL]

舞台は戦国時代の日本。
貧しい農民の若者が殿様の影武者をおおせつかることになり、
血生臭い武士の争いに巻き込まれていくという物語。

絵はかなり上手いが、漫画としての面白さが皆無。
どの登場人物にも共感しにくく、ただただ残虐な場面が続く。
作中、良いことがまったく起こらない。

この陰鬱さは原作そのまま。
それはそれで誰からも文句は出ないのかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-01-16 00:55:54] [修正:2013-01-16 00:55:54] [このレビューのURL]

中学生の男の子とつくもがみの美少女がコンビになって妖怪と戦う。
バトルとシモネタの連続がいかにも男の子らしいセンス。

絵は大変丁寧だが、内容が相当につまらない。
どのシーンも何を意図しているのかが理解できず、ただの悪ふざけにしか見えない。

絵柄やマンガ表現はハイレベルなので、能力の無駄遣いとしか言いようが無い。
より練りこんだ内容のマンガを期待する。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-05 00:30:15] [修正:2012-07-05 00:30:15] [このレビューのURL]

一戦毎にパイロットの命を消費する巨大ロボットで子供たちが戦うアクション漫画。
敵はパラレルワールドの地球を代表する巨大ロボット。
こっちの地球と向こうの地球が勝負して負けた側の地球は消滅してしまう。
回避できない戦いであることだけが要点。
子供たちは自分の使命をどう考え、限られた時間をどう使うのか?
そして周りの大人たちは?というのが本作品のテーマ。

最大の問題は感情移入と状況把握のし辛さ。
1)テーマが非日常的。
2)キャラクターの行いが突飛。
3)顔の見分けがつかない。
かなり早い段階でどうでもよくなり、後は最終回を確認したいだけで読み進めた。
1)巨大ロボットで戦う。
2)毎回勝つ。
3)勝ったら死ぬ
といった単純明快なルールがなかったらどうしようもなかったろう。

最終的なメタメッセージは、自分の命は他の命の犠牲で成り立っているので、もうちょっと頑張って生きろといったもの。

1)主人公と世界の運命が同一化されている。
2)成熟を促す時間の経過や多様性の源になる空間の広がりがない。
といったセカイ系の条件に忠実な作品で、
これを受け入れられない読者には、何もかも理不尽に感じられるだろう。
スピード感を優先した為か、セカイ系作品に親しみのない読者を作中に引き込む工夫がほとんどない。

*2点は個人的に世界観が好きになれないという意味での評価。
 漫画作品としては作画は丁寧だしセリフ回しも周到で欠点が少ない。
 好きな人なら高得点を与えることも十分ある。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-11-27 20:20:28] [修正:2011-11-28 13:37:32] [このレビューのURL]

ゴッサムシティで記念日ごとに人を殺す殺人鬼ホリデイは誰か?
ハードボイルド探偵小説のようなバットマンコミック。
は、良いのだが、漫画としての可読性が低すぎる。

誰に対し何を表現しようとしてるのかが不明で、全編を通し首尾一貫しない。
派手なキメゴマの多用は食い違いの違和感を助長し、読む側の徒労感をいや増す。
瑣末なエピソードがやたら多いのもマイナス。
苦労して小さな文字を読んでも作品の理解の助けにならず、
キャラクターへの感情移入を強めもしない。
バットマンとキャットウーマンの恋の鞘当てなどどうでもいい。

クライマックスも酷い。
ホリデイの正体はひねりがない上に、バットマンによる看破でなく本人が自ら登場してしまう。
何のために正体を隠していたのか。
さらに記念日と殺人に全く関係がないと来ては、根本的に貧しい作品と言わざるを得ない。

バットマンシリーズに長く親しみ、キャラクターの人格設定や背景、動機付けなどを熟知した読者なら(詰まらないなりにも)読むことは可能だろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-03 14:43:28] [修正:2011-10-03 14:52:59] [このレビューのURL]

面白さ以前に読むのがダル過ぎる。
誰がどこで何をどうしようとしているのかが絵でわからない。
わかりやすく描けば面白い類の漫画ではなさそうだが、
もう少し整理して可読性をあげるべき。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-25 17:13:55] [修正:2011-04-25 17:13:55] [このレビューのURL]

悪魔の力で悪魔と戦うエクソシストの話。
苦しみながらも信念のために戦う男。
ところどころに作者の才能は発揮されているが、
漫画としての娯楽要素に欠け、読んでいて楽しくない。
おそらく最大の欠点は主人公が感情移入しにくいことで、
やたら出てくる血と裸も却って鼻につく。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-11 18:32:10] [修正:2009-08-11 18:32:10] [このレビューのURL]