「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

10点 ORANGE

個人的にはサッカー漫画のベスト。
能田先生はもともと『ピース電器店』等でも分かるように藤子ライク・児童漫画的な画風なので必ずしもサッカー、というかスポーツ物向きの画風とは言えません。
そのため絵的には好みが分かれるのかな。
しかし、そんなことはどうでも良いと思わせるほどの魅力がこの作品にはあります。

とかくサッカー漫画といえば部活物が主流の中、Jリーグをモデルとしてプロサッカークラブを扱った作品自体が希少だと思うんですが、この作品ではけが人や代表召集・サブ組の葛藤など弱小クラブにおける雑多な障害についてリアリティを失わずに描写されています。
試合のシーンにおいてもマンガチックなスーパーシュートや人間離れしたハイジャンプなどは無く、現実で起こりうるプレイの中でエンターテインメントを表現できているのは素晴らしい。

主人公のチームはスタート時は弱小である上に、中盤以降強くなってきたかなと思うと前述したトラブルが重ね重ね起こり、なかなか上手くいきません。
そんなストレスがたまる展開もあいまって、ゴールシーンや勝利したシーンでのカタルシスは最高の一言。
画面の端々に細かく描かれる観客の一員になった気分で一喜一憂出来ます。

Jリーグ好き、いやサッカー好きな人には特にお勧めの傑作です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2006-03-11 02:00:51] [修正:2006-03-11 02:00:51] [このレビューのURL]

青春柔道コメディー。

初期は稲中の影響(藤原や皮村の下ネタなんか特に)を受けているように感じました。
しかし、巻数が進むにつれて徐々にオリジナルな作風に洗練されていき、キャラクターの個性ともあいまって正しい学園コメディーに。

昔からサンデーのコメディーを読んで育った自分としてはなぜか妙に落ち着くんですよねー、このぬるい世界観が。

後期のラブコメ重視は評価が分かれるところですが、あの身体中がむずがゆくなってくる「これぞ青春!!」といった感じが割と好きだったり・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-03-09 08:33:24] [修正:2006-03-09 08:33:24] [このレビューのURL]

ある意味伝説。
『終わりよければ全てよし』という言葉に真っ向から反逆する作品。
もう少し物語を綺麗に終わらせる努力をして欲しかったなぁ。

ショートエピソードには非凡なものを感じました(特に恐山ル・ヴォアール辺り)が、長期でのストーリーテリングの能力に欠けていたかなと・・・
キャラクターのデザインセンスは素晴らしいと思うので、次回作に期待したいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-03-07 10:12:31] [修正:2006-03-07 10:12:31] [このレビューのURL]

高橋留美子先生の数多い代表作の一つであり出世作。

アニメとしても有名。
というかアニメの方が世間的な評価も高いですよね。

美少女ハーレム物の元祖であり、その後現代まで脈々とこの作品のDNAは受け継がれていますし、おそらく今後も途絶えることは無いでしょう。
そう考えると漫画史の大きなターニングポイント的な作品だったのかもしれませんね。

連載が長期に及んだ点について、しばしば批判の声を耳にしますが自分は連載後期の1話や2話完結ぐらいの小気味良い短編も嫌いじゃ無かったり・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-03-04 13:12:07] [修正:2006-03-04 13:12:07] [このレビューのURL]

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