「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

5巻という短い中ですごくきれいにまとまっていて感動。特にラストの壮絶ながらきれいな幕引きは凄かったです。あのあと満身創痍の状態で神の軍団と闘うのですね…そして負けて、地球は作り返される。もう何が善で何が悪かわかったもんじゃない。

3巻中盤までは悪魔ごとの戦いですが、それ以降怒涛のストーリー進行を見せます。複雑ではないけど、散りばめられた伏線が次々に回収されていく。
伏線回収に失敗してるとする意見もあるようですが、しっかり読むと流れの中で回収されてます。スピーディな流れの中で見落とさないよう注意してください。

スピーディな展開の中で流れが次々と変わっていきますが、その一つ一つの流れはしっかりしていて、無理でない繫がりで保たれています。各々の流れの中に深みがあり、今の漫画にもその影響が染み込んでいるのがわかります。未知の生物に対する脅威から、誤った判断・結論を即座にだしてしまった人類の愚かさが、その流れが、やはりすごい。魔女狩り恐ろし。

攻撃的なヒロインってのもなかなか良かった。
ラスト、魔女狩りに対する徹底抗戦で死んでしまうが、数ページの見開きで描かれる彼女の表情は、無念や悔しさや苦しみ、あらゆる負の感情がまとめられていて、怖いながらも素晴らしい描写だったと思う。

細かいギャグは古いなぁって思ったが、例えば悪魔化の儀式場がクラブとか、大がかりなものは全然好きだった。バトルもシレーヌ戦が弁慶ばりで凄かったし、娯楽作品としても素晴らしい。

今でも全然読める、名作かつ秀作な作品です!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-08 05:19:24] [修正:2010-03-26 23:59:42] [このレビューのURL]

「なるたる」「ぼくらの」が嫌いでも、これは好きになれると思う。
鬼頭は鬱しか描けないわけではない。

恐ろしいまでに完成された構成力はこの頃からすでにあったようだ。
短編集とは思えない濃密さと完成度。オムニバス形式でありながら各話がリンクしていることも素晴らしい。

画はいつもの乾いた筆致だけど、作風が変わると、この乾き具合の感触が変わるのも不思議。

作者の才能の底知れなさが窺える良作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 21:40:49] [修正:2010-03-26 23:58:35] [このレビューのURL]

メーテルの魔性さが魅力!これにインスパイアされたキノの旅というラノベも好き!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-02 03:35:14] [修正:2010-03-26 23:56:28] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

世間一般で売れてる漫画が名作なのではない。
それならこのサイトでもランキング一位はワンピースになるはずだ。
世間一般に人気のある漫画が名作なのでもない。
名作とは、この作品のように完成度・メッセージ性・テンポ、全て揃った漫画を指すのだと思う。

確かにこの作品の世間一般での知名度なんて低いだろう。
けどそれでいいと思う。
知れてしまえば、残酷だのグロいだの、本質を見ずに不当な評価を得てしまいかねないから。
漫画好きのためのバイブル、この作品の立ち位置はそれでいいのだと思う。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2010-03-16 22:21:45] [修正:2010-03-26 23:53:22] [このレビューのURL]

短編だけど読後はふんわりとした、でもじーんとくる不思議な感覚が味わえます。ジブリらしさ全開の、波のない話が特徴!
全編カラーなのも嬉しい!
本当に優しい気持ちになれる漫画(絵本?)です。

ナウシカの水彩画集で、ナウシカのカットはほとんど意に背くものであると宮崎駿は言ってました。彼的には、この作品はそのうっぷんを晴らすような位置付けです。つまりこの作品こそが、商業主義を排して彼が本当に描きたかった世界!

ラピュタやナウシカ、モノノケに千と千尋といった要素が入った、まさにジブリテンコ盛りの内容が、オリジナルで読めるファンにはたまらない作品!カラーなのに高くないし、凄くお薦な傑作です!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-11 00:41:20] [修正:2010-03-26 23:45:56] [このレビューのURL]

ワンピース好きだった小学生時代に読んだときは、ワンピの方が迫力あっておもれぇなぁってぐらいだった。
けど、これを短編集として読めるようになった今では、すげぇの一言に尽きる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-15 01:03:49] [修正:2010-03-25 01:27:06] [このレビューのURL]

第一話はすっごい好きだし、ハクとザブザ編は素晴らしかった。中忍試験もなかなか楽しめたと思う。

そんなこの作品、出だしが好調すぎて期待が大きかったために、中盤以降の失速がレビューワーの方々に大きな失望を抱かせてしまったのだと思う。一番の原因はパワーインフレ、確かに力関係が非常に微妙です。
また、忍術とは言えないパワーバトルも増えました。
頭脳戦や、忍者らしい隠れながらの戦いは影を潜め、呪印や大型動物の口寄せ、どこまでありなのかわからない幻術など…

個人的に好きなのは、中忍試験で初めて大蛇丸とサスケが戦ったバトルです。後で大蛇丸が非常に強いことが判明しますが、あの時点では力の差を創意工夫で埋めて忍者らしい戦いを繰り広げてくれていました。そういった戦いを評価し、期待していたのですが、どうにも最近の大規模すぎる戦いは作風の(悪い)変化を招いた気がします。

暁のキャラデザとか好きだし、画の騙しとかうまいんですが、展開が読めすぎたり、感動がなかったり。初期に覚えた多重影分身を今でも使っているのは良いことだけど、そもそも強すぎる術ですよね。そのせいかナルトが好きになれません。一方サスケの話は読ませるものがあります。サスケがイタチの意志より抑えきれない感情をとったのも人間くさくて面白い。
最近で好きなバトルを挙げてみても、サスケ対デイダラ、サスケ対イタチ、うん、もうNARUTOじゃなくてSASUKEにした方がいいかと。

とりあえず最強の術は、幻術と変わり身と多重影分身。
まずこの辺に制限とか付けてほしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-10 23:37:15] [修正:2010-03-24 12:51:06] [このレビューのURL]

原作:遅筆でファン泣かせな男性
漫画:表情豊かで生々しくも力ある画を描く女性

原作小説の最も面白い部分を漫画化した作品。漫画家の力により、原作以上の出来栄えになっていると感じた。
とはいえ内容は原作に忠実で、佐藤大輔の冴えわたる戦術理論がふんだんに盛り込まれた作品だ。刻々と変わる戦況に対し、臆病を隠して力強く的確に指揮していく新城の活躍が素晴らしい。敵も魅力的で、ファンタジー要素の入った設定も面白い。

予告なく唐突に打ち切られた作品だが、その理由はどうにも原作者側にあるようだ。明確でないのであまりどうこう言うつもりはないが、とりあえず原作者に一言。
「さっさと新巻小説だせ!仕事しろーー」
この分だと原作は永遠に未完。そういう意味では打ち切りにより有能な漫画家が次の作品に移れて良かったのかもしれない。

この漫画を読んで原作小説を読みたくなるだろうが、正直この北領戦線が最大の盛り上がりどころで、この後はテンポも悪くなるため、あまりお薦めはしない。(だからこそ伊藤先生が描いた皇国の続きを読みたかったのだが、内容変更すると原作者は非常にうるさい様子。)また、原作小説では途中で設定変更をするが、この漫画では設定変更後に合わせてあるので、原作を読むならこの漫画の続きから読むと良い。

打ち切られたとはいえ、しっかりとまとまっているのが凄い。漫画家の手腕が垣間見れた、素晴らしい作品だ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-03-22 19:04:38] [修正:2010-03-22 19:04:38] [このレビューのURL]

7点 LIAR GAME

この作品の優れたところは、奇抜なゲームシステムだと思う。ゲームシステムの全貌を先に明かしてくれるので、がんばれば自分で今後の展開を予想できるかもしれないくらいだ。推理物として個人的にはちょうど良いし、毎回特殊なゲーム性を楽しませてもらっている。
しかしそれだけだと、カイジの劣化版ともとれるかもしれない。カイジとの違いはやはりキャラと結末。
キャラは秋山、フクナガ、神埼など、それぞれ役割分担されてる気がする。
そして脇役たちは、良くも悪くもカイジのそれと同じ。
でも結末的には、神崎が彼らを救おうとするから、カイジほど現実的というか残酷な感じはない。

実際にはライアーゲームというタイトル通り、推理戦というより心理戦なので、推理物として高レベルなものを期待するより、心理学分析に基づいた心理変化を楽しむ作品だ。そういった点を踏まえて、個人的には評価できる、好きな作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-09 17:26:08] [修正:2010-03-20 09:27:44] [このレビューのURL]

ギャグというより、キャラの変なノリを楽しむ作品。

面白い回は本当に面白いが、ノリやオチが自分と合わない回はとことんつまらなく感じると思う。

ギャグ漫画は人により評価が分かれることが多いが、この作品は、少なくとも私の周りの友人はみな評価している希有な作品だ。自分としても、総評するなら、面白いと答えるだろう。
また、前作「すごいよ!!マサルさん」とは似て非なる雰囲気の作品だ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-31 00:44:10] [修正:2010-03-20 09:22:53] [このレビューのURL]