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自分の体が透明になってしまう病気、透明病。
誰にも気づいてもらえず、鏡にも映らず、表情さえわからなくなる。

この奇病に罹った少女・白山しずかと、何かと彼女を気に掛けるプラモ好きで天然な少年・唯見マモルの青春ストーリー。

体が透明になってしまうという結構SFな設定なのに、今まで読んだ事無いくらいこの作品からは「純粋さ」を感じました。
キャラ達の心が羨ましい位、透き通ってて。

演劇部に所属しながら透明病に罹ってしまったしずかの悩みや、唯見への恋心なんかの心理描写が丁寧で感情移入しやすいです。
また、唯見の思春期前みたいなとても純真なキャラクターが大好きです。忘れてた何かを思い出させるようなそんな気になりました。

両者のキャラクターの内面はやっぱりすでに上がっている通り、中学生という設定がなんとも絶妙。
恋の悩み、病気の悩み、やりたい事への悩み。
透明病を通して、等身大の中学生を描いていると思います。

メインキャラクターなんて実質5、6人程度しかいないのにこの満足感はなんなんでしょうね。
全5巻という長すぎず短すぎずなので薦め易い作品です。

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[投稿:2011-07-26 00:31:48] [修正:2011-07-26 00:35:47]

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