「Scrooge」さんのページ

総レビュー数: 182レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月10日

温泉付きの下宿に幽霊、くノ一、鬼などの美少女が盛りだくさん。
わぁい、お尻とおっぱいがいっぱいだーな漫画。

絵は素晴らしい。かなり露出が多いが下品にならず健康的で可愛い。
連続イラストなら十分アリだが、やはり漫画として足りない。

コマ割りやセリフ、構図や密度のコントロール、テンションの上げ下げなど
まだ技術的に改善の余地がある。

単行本10巻を過ぎても全く成長していない。
才能と情熱はすばらしいので、自分の描きたい漫画で頑張ってほしい。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-04-06 11:45:11] [修正:2019-04-06 11:45:11] [このレビューのURL]

離婚や再婚の繰り返しで複雑な関わりになった3姉妹+少女が
鎌倉で改めて4姉妹になっていく話。
傷ついた心をやさしく癒す鎌倉の魅力が詰まった漫画。

物語は序盤、中盤、終盤の3部構成。
序盤ではキャラクターの人となり、鎌倉の風土の紹介。
中盤はキャラクターが互いに関係を深めていく。
終盤は時間の流れとともにゆるやかに関係が変化して、
それぞれが巣立っていく。

序盤はすばらしい。
新しい街、新しい家族、新しい友達と何もかも新鮮。
だが中盤からは展開の焼き直しが多い。

単行本4巻ぐらいから何もかも予定調和でヌルい。
結局は仲良し同士で良かったね良かったねと言い合うだけ。
描写は丁寧で美しいが、9巻もかけるような話ではなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-03-11 12:49:54] [修正:2019-03-11 12:49:54] [このレビューのURL]

独り暮らしの男子大学生、久能整(くのう ととのう)が事件に巻き込まれて、
世間一般と少し違う視点から事件の本質に迫るミステリ漫画。
タイトルの意味はよくわからない。

BASARAや7SEEDSのような大河ロマンで有名な作者だが、
日常生活の中の繊細な感覚を大事にした作品もこれまで断続的に手掛けている。
忙しいとつい身近な人に甘えてしまうけど、覚悟して優しくしなきゃいかんというのがテーマ。
本作はその系統を突き詰めたもの。

作品としての特徴はセリフの多さ。
絵ではなくセリフを読む漫画として作られている。
セリフの内容は多岐にわたり事件と直接関係のない事も多い。
本作品においてキャラクターやストーリーはどうでもいい。
それよりも世界をこう見て欲しい、人や物事をこう考えて欲しいといった
世界観や価値観の提示が目的でセリフはそれを直接に担っている。

作品としての評価は微妙。
緻密に組み立てた労作で意図もわかるのだが、自分には合わなかった。
読みづらい。展開が全く頭に入ってこない。
そして作者の価値観が押しつけがましいと感じた。
ストーリーもいくら何でも荒唐無稽。
驚きのドンデン返しというよりも台無しのちゃぶ台返し。

評価は3点としたが決して手抜きや迷走の作品ではない。
価値観に共感できる人ならとても面白いだろう。
割り切ってチャレンジした結果が読者を選ぶ事になった。
大ベテランでありながら果敢な態度は立派。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-02-10 20:00:18] [修正:2019-02-10 20:00:18] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

主人公は悪魔と戦う祓魔師の見習いでしかも悪魔の力で戦う。
組織内で孤立しながらも正義の心で仲間たちとの信頼を積み上げていく。

物語の導入はスピード感があってグー。
自分の出生、父の死、弟の真実と立て続けにネタが出てくる中で
主人公が主人公らしくキメていくのが気持ちいい少年漫画らしい少年漫画。

だったが、中盤から様相が変わる。
まずは一人前の祓魔師になるのが当面の目的だったはずが、
仲間の裏切り、新勢力の登場、仲間の過去、恋愛。
話と設定がどんどん複雑になり、もはや読者として意味が分からない。
誰も彼もがウジウジしてまったく話がすすまない。

作者の漫画をつくる力はすごい。
むしろ何故こうなるのかが判らない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-11-02 23:48:51] [修正:2019-02-10 07:26:06] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

学園もの+ヒーローの漫画。
超能力をもつヒーロー候補生の少年少女が大量に出て戦う。

序盤はすごく良い。
才能豊かな周りの奴と熱意以外にない主人公の対比。
襲い掛かる凶悪な敵、頼もしい大人たち。
すこしおかしなデザインと丁寧な絵柄も好感。

しかし中盤からの中だるみが酷い。
何も解決しないのに次々に新しいキャラが出てくる。
目先を変えるのに一生懸命になってしまい、
本筋のテンションが下がる悪循環。
しまいには主人公が誰かすら判らない。

しっかり終わったほうがいい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-02-10 07:20:11] [修正:2019-02-10 07:20:11] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

父子家庭の親子と女子高生が主人公の料理漫画。
妻に先立たれ子育てに苦労する父を見かねた女子高生が
いっしょにご飯をつくろうともちかけて・・・という話。

冒頭から序盤は抜群。
なぜ彼らが一緒に食事をしなければいけないかが丁寧に描かれている。
女子高生の側にもただの同情ではなく家族の食卓が必要なのがよく伝わる。
傷つき悲しい人たちが寄り添う姿をあたたかく美しく描く。

しかし中盤から一気にダメになる。
父子と女子高生がそれぞれに成長するに従い、関係を続ける理由が希薄になる。
なんとなく平和に日々が過ぎていく。

物語の大きなテーマが時間。
母を失い絶望する父子にも、進路に悩む女子高生にも時間は容赦なく過ぎていく。
その中でキャラクターが抗ったり選択したりといった事が
漫画的に求められるはずだが、本作では読者にとってなにも起きていない。

昔話に、いつまでも幸せにくらしましたとさ、という常套句を
そのまま漫画にしたような後半部分。
作画は素晴らしいがそれだけでは楽しめない。

漫画をつくる力が不足しているので、次回作に期待。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-02-07 18:12:16] [修正:2019-02-07 18:12:16] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

舞台は現代日本の高校。主人公はミス研のメンバー。
今日も大好きなミステリー(推理小説)のネタでグダグダともりあがったり
珍妙なラブコメ騒動が巻き起こるのだ。

美人で運動もできて容姿端麗、非の打ちどころがないミス研部長ユリコ。
なのに口を開けばミステリミステリと残念な人。
という絶妙な外しが味わい深いギャグマンガ。

だったのが単行本4巻ぐらいから露骨にお色気シーンが増えている。
うっかりしてパンツが見えるとか、そういう感じ。
これが全く本筋の面白さに寄与していない。
おそらく泥沼にはまり回復不可能だろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-02-04 14:37:58] [修正:2019-02-04 14:37:58] [このレビューのURL]

記憶喪失で全く素性不明の少年が主人公。
自分が何者なのかを探る中で敵と戦っていく。

単行本19巻現在。もはや商業漫画ではないレベルまで詰まらない。
キャラクターに魅力がない。行いも容姿もいまひとつ。
その割りに話が複雑で展開が把握にしくい。
敵との戦いも、スタンド(超能力)のルールが直感的に理解できない。
理解を助ける工夫もなく、ピンチになる理由も勝利する理由もわからない。

読者が何を楽しむためにこの漫画を読むのかが不明。
物語の本筋以上に寒いのが下ネタと不気味なエピソード。
ただ下品で不愉快なだけ。

最期を看取りたい気持ちすら持てない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-26 01:37:21] [修正:2019-02-03 14:08:27] [このレビューのURL]

魔法が普及した王国で生まれつき全く魔力を持たない少年アスタ。
最強の魔法使い「魔法帝」を目指して肉弾バトルを繰り広げる。
仲間とともに恐ろしい敵からみんなを守れ!みたいな感じ。

目新しさは何もないが、展開が速くてスムーズ。
そのリズムの良さでどんどん読めてしまう。
既存作品をよく研究して取り込んでいる。
言ってしまえばパクリの連続だが、この作品では要素を消化して読みやすさを突き詰めているのが高評価。
単純にマンガが上手い。

とは言え、最後までオリジナリティなしというのも物足りないので、今後の展開に期待。
また、これほど技術が高いなら野心的な作品も読んでみたい気がする。
もっと複雑な話、あるいは極限まで単純な作品ならどういう漫画にするのだろうか。

後半になるとキャラが多すぎる。
ウギャー、ウワー、ウォー、ドッカーン。
予定調和がいきすぎて退屈でしかない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-10-08 10:39:55] [修正:2019-01-06 08:21:50] [このレビューのURL]

舞台は大正時代の日本。鬼に家族を惨殺された少年が主人公。
半分ぐらい鬼になってしまった妹を連れて鬼と戦うバトル漫画。
主人公は仇を討ち、妹を人に戻せるだろうか?

とても良い漫画。物語の導入が丁寧。
家族を殺された悲しみや残った妹が鬼になってしまった絶望、
力を手に入れるための修行の苦しみや師匠・兄弟子の支えなど、
主人公に感情移入させるための仕掛けがみっちりと詰まっている。

鬼とのバトルも小気味よいアクションがスムーズで見やすい。
キャラクターデザインも秀逸。
鬼の禍々しさや主人公の正直さ、妹の儚くも恐ろしい美しさが、十分に表現されている。
作者の狙いではないかもしれないが、微妙にザラついた絵柄も大正時代のイメージにあっている。

かなり重たい話でスプラッタな描写も多いが、緊張を緩和するコメディリリーフも面白い。
弱虫で泣き言ばかりだが気絶すると無敵になるって便利なキャラだなぁ。

冒頭から中盤にかけてほぼ非の打ちどころがなく、誰にでもオススメできる。
ここからクライマックスへどう盛り上げていくか、連載が気になる作品のひとつ。

単行本10巻以降、似たような展開が続く。
恐ろしい敵→苦戦→味方奮闘→圧倒的にピンチ→味方死亡+主人公ボロボロ→一発逆転。
大味でメリハリが失われた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-16 12:48:05] [修正:2019-01-06 08:17:10] [このレビューのURL]