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7点 雪人
舞台は現代日本の新宿。主人公は若い刑事。
刑事を辞めて父の真相をさぐるため新宿へやってきた雪人(ユキト)。
ベテラン刑事、かわいい女子高生、ダンディなヤクザと様々な人に助けられ真実へと突き進む。
すったもんだするけど、お前なら大丈夫だガンバレ雪人!という漫画。
男の色気とはコレである!という確たる信念が清々しい。
理想の男とそうでない男という単純な描き分けをもんでんあきこはしていない。
色々な種類の男性的魅力を多くの男キャラに割り振って、
各々のキャラがそれぞれに魅力的であるように丁寧に描き上げている。
正義感の強い真っすぐな雪人。孝と情にはさまれて耐え忍ぶヤクザ。
俗だが面倒見の良い刑事。追い詰められて足掻く野獣のような男。
どこまでも頼りになる弟分。精一杯の勇気で筋を通すチンピラ。
主役から脇役まで粒ぞろいなので、お気に入りのキャラをみつけて楽しもう。
大沢在昌の「北の狩人」が原作で話はちゃんとしている。
おかげで読者は最後まで何も心配せずオッサンに萌えてればOK。
頭空っぽにしていれば爽やかな読後感が約束されている。オススメ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-10-13 18:09:34] [修正:2017-10-13 18:10:09] [このレビューのURL]
4点 息子の嫁
16歳の未亡人が夫のお父さんと暮らす漫画。
おかしな縁で一緒にいる事になった桃(モモ、女の子)と紫(ユカリ、オッサン)の生活を描く。
見知らぬ2人のぎごちなくも温かく刺激的な生活の様子が面白さ。
まず、設定がすごく重たい。
前作「ヤンデレ彼女」はほのぼの4コマで始まって、
笑いながら徐々に暗さを出して、最後に大団円でまとめた。
今作もほぼ同じようなテーマを扱うが、まず最初に暗い。
その暗さを笑いで上書きする構成になっている。
これがどうも効果的でない。
笑い部分は面白いのだが、どうせこの先は・・・と素直に笑えない。
話しが進むにつれ笑いの比重も下がって、景気が上がらない。
単行本4巻あたりでいよいよ暗さがマックス。
この後、やっぱりハッピーエンドにするのだろうが、それだと前作から進歩がない。
良い意味での裏切りを期待する。
読者に作風がバレてもはや新鮮さはない。
この先は完成度を高めるか、新しい事をするか、いずれにせよ挑戦が必要だろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-10-10 13:00:17] [修正:2017-10-10 13:00:17] [このレビューのURL]
3点 明日葉さんちのムコ暮らし
女ばかり5人の明日葉家にムコが来た!。
一軒家にギュウギュウ女が溢れる中に一人の男。
狭いながらも仲良く楽しく暮らすという漫画。
女キャラが盛りだくさんでお色気シーンがやたら出てくる。
その合間に母性愛、家族愛を挟み込んでいるが全体として意味不明。
読者が何を楽しめばいいのかわからない。
テーマの絞り込みがとにかく甘い。
キャラクターに感情移入させる工夫があるでなく、
たくさんの女と一人の男が一緒に暮らす苦労を描くでもない。
家族の歴史と新しい家族という切り口もなく、
主人公である新婚カップルの緊張や期待にスポットはあたらない。
大家族の賑やかな暮らしが楽しそうに見えない。
ただ、なんとなく各キャラで順番に乳尻太ももを出してページを埋めているだけ。
密度の高い絵を丁寧に描いているのは素晴らしいが、
ベテラン作家だけにもっと整理された仕事を期待したい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-10-10 08:56:33] [修正:2017-10-10 08:56:33] [このレビューのURL]
1点 DEAD Tube
現代日本の高校が舞台。映画研究部のカメラマン少年が主人公。
主人公は水泳部の美少女に撮影を頼まれる。
何が起きても自分(美少女)を撮影し続けろと。
風呂やトイレにもカメラを持ち込み異常な撮影は続く。
最後にSEXシーンを撮るという美少女。
ガラの悪いヤンキー少年とのSEXが始まった、
と思ったら美少女がヤンキーを撲殺して撮影は終了。
後日に主人公は報酬の500万を受け取った。
犯人として見知らぬ中年男が逮捕された。
このお金は何だろう?美少女はなぜヤンキーを殺したのか?
なぜ主人公に撮影させたのか?
数々の疑問は解かれないままに次に死ぬのは映研部のカントク?
といったエログロ悪趣味な漫画。
漫画の根本部分は0点。エロとグロに理由付けがない。
罪のないラッキースケベとか酷い目にあうのは悪い奴とか、
読者が罪悪感なくエログロを楽しめるように漫画にはお約束を用意してきた。
それを無視したうえに代替の工夫がない。
無自覚にエログロを娯楽として消費する読者を批判するでもない。
その結果、かなり読者を選ぶ作品になっている。
上記のように物語は酷いが作画は平凡ながらも丁寧なので+1点。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-23 14:18:29] [修正:2017-09-23 14:19:19] [このレビューのURL]
6点 メイドインアビス
危険とお宝がいっぱいの大穴アビス。
深く踏み込めば生きて帰れないアビスに少年と少女が潜る冒険マンガ。
元気少女リコと記憶喪失のロボット少年レグ。2人はアビス最下層へたどり着けるか?
そしてアビスの底には何があるのか?という漫画。
着想と情熱はすばらしい。
描きたいものを描き切る気迫があって好感が持てる。
練り込んだ展開も読者を引き込む力がある。
ただ、やはり欠点も大きい。根本的に漫画の技術が不足している。
主人公たちにスポットが当たり過ぎて、アビス自体が描けていない。
アビスの歴史、アビスの広がりは詳細な設定がある事を匂わせつつ、ほぼ描かれない。
おそらくは物語がスピード感を失わないために、
主人公たちがまっしぐらに下層へ向かう事にしたのだろう。
だが、急ぎすぎた印象だし情報を盛り込む構成力に物足りなさを感じる。
その結果、展開のバリエーションが少なく、冒険譚でなく子どもが酷い目に会う話になっている。
下へ進む、上には戻れない、底まで突き進むという明快なルールのおかげで読者はついていきやすいが、
作者の狙いというよりは幸運だろう。
諸々の欠点はおそらく作者もわかっている。
それでもなおこの作品を描きたかった理由はなんだろうか。
アビスの底にその答えがあると期待している。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-16 21:35:55] [修正:2017-09-16 21:35:55] [このレビューのURL]
7点 約束のネバーランド
12歳までの少年少女が暮らす孤児院グリーンフィールド。
仲良し3人組エマ、ノーマン、レイは孤児院の実態が牧場であり、
自分たちが食用の家畜だと知ってしまった。
今まで里親が見つかったと思っていた兄妹たちはみな出荷され屠殺されていたのだ。
エマ・ノーマン・レイは兄妹全員での脱出を決意する。
誰一人欠けることなく外へ出られるだろうか?
子どもと大人の命がけの知恵比べ、勝つのはどちらか?
といった話し。
話がよく練り込まれているし、漫画としてもうまく緊迫感を連続させている。
知恵比べがメインなので絵ヅラは地味だが、続きが気になってどんどん読んでしまう。
作者の世界観を存分に表現しながら、読者を飽きさせない工夫も散りばめられている。
失礼ながらジャンプらしからぬ完成度の高い漫画で今後がとても楽しみ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-09-07 20:26:06] [修正:2017-09-07 20:26:06] [このレビューのURL]
2点 衛府の七忍
架空の江戸時代が舞台の残酷バトル漫画。
徳川幕府が豊臣の残党を狩る。
その中で無残に殺された主人公が怨身忍者としてよみがえり、また残酷に復讐する話し。
短編形式で毎回違う主人公だけど流れは大体同じ。
褒める所がない。
物語表現が浅いうえにグロ描写ばかり凝っている。
男も女もブサイク。
桃太郎が恐ろしい敵でイヌ・サル・キジが裸の超能力忍者って何だそのセンスは。
ページをめくっていてこれっぽっちも楽しくない。
そこまではまだ好き嫌いの範疇だが、決定的なのは読みづらさ。
絵がゴチャゴチャしてコマ割りも不適切。
何が起きているのかが把握できない。
じっくり読んでもどうせ内臓が飛び散っているだけ。
これは漫画としては致命的だと思う。
そしてまた覚悟が登場する。今度は隠れ谷の猟師。
覚悟である事がキャラの魅力に全く寄与していない。
キャリアを重ねる度に漫画家としてダメになっている。
前作、エグゾスカル零は共感が難しいにせよテーマは確かにもっていた。
だが今作は何をどう描いていいかを突き詰められていないように思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-04 10:47:00] [修正:2017-09-04 10:47:00] [このレビューのURL]
7点 7SEEDS
大河SFサバイバル物語。
人類が絶滅した未来で、人類の再生を託された若者たちが、過酷な環境を生き抜く漫画。
時々で主人公の視点が切り替わる群像劇の形式で、傷つけあい、助け合う仲間を描く。
まず、これほど長大な物語をダレずに着実に書き続けることがすごい。
物語、漫画表現、いずれにも手抜きがない。
個人的には、セカイ系の作品群の最後に位置する作品だと思う。
1)主人公たちの関係性が世界や社会の運命と直結。
(学校→村→街→国のような中間集団がない。)
2)成長や多様性を促す時間的、空間的な広がりがない。
(親がいない、自分より若い者がいない、他所の人がいない)
というセカイ系の条件を、この作品は徹底的に満たしている。
セカイ系作品群がこのような条件を持つのは、他者が怖い、成熟が信じられない、故に自分以外を見たくない欲望の表れだが、
7SEEDSでは問題をその先に進めている。
親たちはみな死んだ。自分たちより若い者はまだ生まれていない。
ここ以外に人はいない。自分たちとセカイしかない、という環境に若者が置かれたとき、
彼らは人間らしく生きられるか?という問題設定。
そして答えはイエス。
いかなる時も知恵と勇気を持ち寄って彼らは生き延びようとする。
最終的に人類の再生が叶っても叶わなくても、彼らの尊さは損なわれない。
というような作品だと思う。
2015年現在、もはやセカイ系作品は商業的には旬を過ぎている。
余計な心配だが読者の高齢化も進むので、そろそろまとめに入ったほうが良いのではなかろうか。
田村由美の他にこんな漫画を描く人はちょっといないという意味で9点。
絵柄は古臭いし、大ゴマで無理やり押し切っているところもある。
また、序盤、中盤の説明的な展開もしんどいと言えばしんどい。
だが、我慢して読むだけの価値はあるので、苦手な人も頑張ってみてほしい。
35巻で完結。
途中ですったもんだした割に最後は順調だった。
敵だった奴も味方になり一致団結してそれぞれがベストを尽くしたので
誰一人欠けることなく生還できましたねこれからも頑張っていこうねエンド。
お約束の大団円そのものは悪くないが時間をかけすぎた。
せっかく天変地異が起こっているのに、各キャラに見せ場をつくろうとしすぎて展開が遅く読者としては退屈。
最後で大きな減点がついたものの壮大な物語をしっかり描き切ったのは立派。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-11-01 03:24:41] [修正:2017-08-25 14:51:23] [このレビューのURL]
舞台は現代日本。主人公は男子高校生キイ。
とつぜんに魔法少女の軍団に襲われて人が殺される。
抗うためにキイは仲間と力をあわせて以下略。
ほとんどただの思い付きで始まったような作品だったが、
バトルが面白かったりキャラ立てが良かったので長期連載に。
ただ中盤で世界の秘密(魔法少女の役割や黒幕)が出てくると、説明のための説明が多くなり今一つに。
さらに時代がとんで大人になった主人公たちが出てきたり、
魔法少女が仲間になったり、過去に戻ったり宇宙の敵になったりで、
読者を置いてきぼりにしつつ原状回復して雰囲気で仲間に感謝して終了。
単行本15巻つかった割にはオチが弱く残念。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-08-24 16:29:29] [修正:2017-08-24 16:29:29] [このレビューのURL]
5点 犬神
舞台は現代日本。主人公は男子高校生フミキ。
フミキは不思議な犬23と出会う。フミキと23は友達になり心を通わせていく。
23は人語を解し角と触手で戦う犬神の一匹。
犬神は何のために世に現れたのか、社会はどうなるのか、そしてフミキは。
といった話し。ありていに言えば犬の寄生獣。
犬はよく描けている。
深い目に吸い込まれる感覚がしっかりと表現できている。
走ったり転がったりと表情豊かな様も美しい。
だが、それ以外はよく言って平均点。
ストーリーや人間のキャラ立て、犬神の設定などが全く興味をそそらない。
強いて言えば悪役の顔芸が面白いぐらい。
スプラッタ描写も派手だが、結局はフミキと23は死なない。
犬神だから無敵、犬神の友達だから無敵という理由で傷つくことがない。
結局は恐ろしさはなく絵ヅラが気持ち悪いだけ。
もう少しマンガとして頑張ってほしかった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-08-16 14:17:17] [修正:2017-08-16 14:17:17] [このレビューのURL]
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