「Scrooge」さんのページ
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血のつながらない姉と弟は親がおらず二人で暮らしている。
姉弟と周囲の人々の日常と食事を描く漫画。
美味しい料理を親しい人と食べる素朴な幸せ。
なんとなく自分でも作ってみたくなる感じ。
絵も丁寧で良い。
だが、時折り挟まるエッチな要素が気になる。
どうもセンスが卑猥で漫画としては納まりが良くない。
「姉のおなかをふくらませるのは僕」は弟の姉に対する複雑な愛情を示唆している。
姉であり、唯一の家族であり、頼れる保護者であり、最も身近な美少女である。
姉に食事を作るのは自分でありたいと言う形で独占欲を感じている。
ごく自然ではあるが、それを描くなら料理部分はほどほどで良いと思うのだが。
漫画全体としてのコントロールがどうも効いていない印象。
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[投稿:2017-04-16 17:04:33] [修正:2017-04-16 17:04:33] [このレビューのURL]
5点 雑草たちよ 大志を抱け
現代日本の高校を舞台に、ごくごく普通の女子高生の日常を暖かく描く漫画。
10代の悩みや不安、友人への尊敬や配慮、異性への淡い関心.etc。
女子高生の青春ってこうですよねといった感じ。
この作者にしては平凡な出来といった印象。
同じテーマを扱った既存の作品とくらべて特に優れた点がない。
手抜きではないのだろうが、漫画として答えを出せていないと感じた。
主人公たちは年若く外から干渉されやすい。
年長者の愛情であれ何であれ、翻弄される事に無自覚に疲れている。
だから価値判断を自分の中に持ちたいし、自分を取り戻したいと思っている。
そして同じ疲れを共有する仲間を大事にしている。
それは「女子高生の青春」の描写としてはすごく頷ける。
ただ、漫画らしさという意味で物足りない。
年若いが故の苦しみをそう自覚できず、年長者に守られながら、
ただ仲間と励まし合い日々を過ごすのは現実的過ぎて味気ない。
やはり覚醒して世界への態度を自ら定める、という事であってほしかった。
漫画として何をどう描くかを明確にできる作者だと思うので、この作品はいささか残念。
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[投稿:2017-03-12 22:37:05] [修正:2017-03-12 22:37:05] [このレビューのURL]
6点 魔法使いの嫁
魔法使いの嫁というタイトルが良いし、絵もキマっている。
人の社会からはじき出された主人公の少女が人ならざる者の社会でゆっくり成長していく物語。
事件の繰り返しでなく細々とした日常の積み重ねなので、
漫画らしいドラマチックさには欠ける。
漫画表現としてもただただ丁寧で地味な作風。
読者的にこれを楽しむには、ただページをめくるだけでなく、
描かれていないことを想像しなければいけない。
枠の外に何があるのか、あるいはセリフのないキャラクターの心情など、
読者側で補う必要があり、正直めんどうくさい。
作中、その生い立ちから心を閉ざしがちな主人公を、
周囲の人ならざる者たちが控えめに労わり、
時間をかけて心のわだかまりを解いていく場面が多い。
この主人公と周囲の関係は、なんだか作品自身と読者の相似形になっている。
読者の側でこの作品が何を伝えたいのかを考えさせるのはダメではないが、
この作品では作者の力不足のような印象で、もうちょっと頑張って伝えてきて欲しいと思う。
後日追記
序盤を過ぎて登場人物が出そろったあたりで恐ろしい敵があらわれ、
いよいよ話が動いて面白くなってきた。
ぎごちなく、どことなく浮ついていた主人公も自らの決断で行動するようになる。
漫画表現も上達し力強くなってくるので、ここでも主人公の成長を作者の成長として感じられる。
この先が楽しみ。
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[投稿:2015-09-25 13:53:06] [修正:2017-03-10 22:12:30] [このレビューのURL]
9点 プリンセスメゾン
舞台は現代日本。主人公は若い独身女性ヌマゴエ。
自らの拠り処としてマンションを購入しようとしている。
良い家を探すヌマゴエを主軸に、独身女性と家をめぐる短編集。
独り身の女でもマンションは買える、頑張って買おう。イェイハッピー!
という販売促進のための漫画なのだが、むしろ池辺葵の作家性がストレートに表れており、
深く読ませるものになっている。
優れた作品の例にもれず、読めばすぐわかる。
だが言葉で簡単には説明できない。
ぜひ、一度読んでみて欲しい。
(さわやかスピリッツwebで作品の一部が無料公開されている。)
過去の作品に比べてテーマの掘り下げや漫画の技術も向上している。
これからも楽しみな作家。
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[投稿:2017-02-20 11:00:14] [修正:2017-02-20 11:00:14] [このレビューのURL]
6点 寄宿学校のジュリエット
庶民とセレブが派閥にわかれて争う学園が舞台。
庶民のロミオはセレブのジュリエットと恋仲に。
二人はいつか庶民とセレブが仲良くなれる事を願いながらも
周囲に隠れて交際を続ける、というラブコメ。
設定や話はあまり面白くなる要素がないが漫画としては非常に丁寧でバランスが良い。
微笑ましかったり、ドキドキしたり、熱血要素もあったり、読みやすくて楽しい。
ダラダラと読んでいるとついつい読んでしまうタイプの漫画。
良い作品だが、作者の能力を考えるとコメディが逃げになってしまっている節もある。
言い訳のない漫画を読んでみたい。
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[投稿:2017-02-14 16:33:45] [修正:2017-02-14 16:33:45] [このレビューのURL]
5点 アビス
怪物に襲われて生き延びる漫画。
怪物と超能力で戦うゲーム的な謎解きバトル。
絶体絶命の状況も怪物の特性や能力を駆使して冷静に切り抜けていくのがポイント。
ジョジョの奇妙な冒険第2部を意識したつくりになっている。
バトルギミックが凝っていて面白い。
怪物も恐ろしくグロテスクで生き延びるとホッとするし、
また別の怪物に出会うと絶望する。
で、この漫画のオチはループもの。
終盤で任務に失敗した主人公が状況をリセットする能力を発動する。
序盤まで巻き戻って再度やりなおし。死んだ仲間も生き返っている。
みんな記憶は失っているが過去に倒した怪物は答えを知っているパズルのようにクリアできる。
主人公の冷静さや数々の伏線もキレイに説明がついた。
さらに、タイトルのアビス(深淵)とはこの状況そのものを指しており、
限りない繰り返しの果てにいつか全てをクリアできるかもしれない、といった事らしい。
凝った作品だが漫画としては説明的に過ぎる。
これが実際に繰り返しプレイするゲームなら説得力があっただろう。
度々の失敗を意味のあるものにして、エンディングを目指す動機を高めてくれる。
だが漫画では面白さが高まるわけではない。
また、作画も途中から苦しい。
場面や怪物、キャラクター、小物などの見分けがつかなくなってくる。
扉絵ではしっかりキマっているので勿体ない気がした。
才能は豊富だが、漫画を作る力が不足している印象。次回作に期待。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-02-10 10:50:30] [修正:2017-02-10 10:50:30] [このレビューのURL]
7点 DRAGON JAM
ストリートのバスケットボール(ストリートボール)に打ち込むバスケ馬鹿の漫画。
バスケ少年のタツヤはバスケ以外に何もない中卒無職。
将来の不安で押しつぶされそうになりながらも、がむしゃらにバスケをしていた。
偶然出会ったストリートボール。
タツヤはその魅力に取りつかれ、人としてプレイヤーとして成長していく。
という漫画。
登場人物は大人も子どももバスケが大好き。そこが一番大事。
ワクワクする。こいつスゴイ、俺もバスケやりたい!
スポーツを愛する気持ちを丁寧に描くのが素晴らしい。
漫画としてもかなりハイレベル。
キャラクターの立て方、ストーリー、画面の演出。いずれも手抜きがない。
各要素を細かく見ていくと、幅広い分野の既存作品の影響が感じられる。
バスケに興味がない、ストリート系が嫌い、漫画も好きじゃない。
そんな読者も引きずり込むパワーがある作品。多くの方に読んでほしい。
単行本16巻現在、物語は中盤を過ぎたあたり。
仲間やライバルの出会い、特訓、野試合、大会と手堅く話が進み、
その大会がそろそろ終わるぐらい。
ほとんど欠点のない作品だが、キャラ演出ガンバリ病の気配は出ている。
大会はキャラが増える。
キャラを立てるために因縁、設定、内面を持ち込みすぎると、
スポーツとしてのテンションが下がる。
描かない訳にも行かないのだが、うまい具合に加減してほしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-02-08 10:57:50] [修正:2017-02-08 10:57:50] [このレビューのURL]
2点 HACHI
主人公は高校生の少年。舞台は現代日本。
もう進路を決めなければいけないのに、いまだにヒーローになる夢を見ている。
突然化け物に襲われる主人公。幼馴染みのヒロインを助けるためにケルベロスに変身。
なんやかんやで強敵に負けてヒロインが攫われる。
敗北から半年が過ぎ東京は化け物に支配される町になっていた。
主人公はヒロインを取り戻すために仲間と共に戦うバトル漫画。
設定だけで大体把握できる感じ。
人気が今一つで連載を打ち切られそうだから、
スピードアップしたら読者がさらに離れる悪いパターン。
最後はかなりぶっとんだ終わり方になってしまった。
作者のファンでなければ読む価値はないだろう。
個人的にはムヒョとロージーの短所をそのままに長所を失っているのが残念。
ここからは作品のレビューではなく妄想。
残念な結果は必ずしも作品だけのせいでもないだろう。
改善の余地はあったものの酷い出来ではない。
落ち着いて描きさえすれば、この作品なりの結末に行き着いたハズ。
無理に終わらせた理由を推測すれば、
1)あまりに類似作品が多く勝負できない作品を残せない。
2)早く連載枠を空けたい。
3)連載を続けても作者の成長につながらなさそう。
といった事ではないかと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-01-16 22:54:30] [修正:2017-01-20 14:52:21] [このレビューのURL]
2点 ハイファイクラスタ
誰でも才能を気軽に装備できる社会。
だが主人公の少年は才能を装備する才能すらなかった。
偶然手に入れた超レアの才能を使って、風変わりな警察の一員になり犯罪者と戦うバトル漫画。
内容はごくごく普通。既存の少年漫画の組み合わせ。
やろうとしている事は理解できるが、漫画として読みづらい。
コマ割りやキャラクターデザインにメリハリがなく、ページをめくる楽しみがない。
褒めるにも貶すにも、独自の要素が一切ないという残念な作品。
全体としては丁寧な仕事ぶりだし、描きたい事をムリに押し込む傲慢さもない。
苦しみながらもどうにか最後までもたせたのは好感が持てる。
今後は基礎力をあげて作者の個性を発揮してほしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-01-16 12:21:38] [修正:2017-01-16 12:21:38] [このレビューのURL]
3点 手品先輩
高校の手品部で先輩美少女と後輩少年のユルいやり取りを描く日常漫画。
ユルさ加減がすべて。
先輩の可愛さやラッキースケベや手品のうんちくとか
テンションを高める要素が軒並みユルい。
それでいてユルさを前面に押し出しすでなく、あくまで青春コメディ。
登場人物も先輩と後輩の2人でごくシンプル。
このユルさを心地よいととるか物足りないと取るかは人それぞれ。
別に面白いわけじゃないんだけど、なんか良いよねーという感じ。
評価で3点をつけているが別にダメな漫画ではない。
まさに時間つぶし用に作られた作品で、ちゃんと成功している。
まとめて読む必要もなく、先輩が好みならちょいちょい楽しめるだろう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-01-16 11:39:03] [修正:2017-01-16 11:39:03] [このレビューのURL]
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