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8点 ヒナまつり
ヤクザ、超能力者といった社会からやや外れた人たちの日常をユーモラスに描いた漫画。
パッと見は地味だがやってる事は非常に高度。
作中の登場人物は誰しも実に人間らしい。
彼らには彼らの事情があり、仲間同士で配慮しつつもあくまで身勝手に振る舞っている。
当人たちは大まじめだし、何もおかしな事はしていないのに、
それを外から眺めると大爆笑になってしまう。
コマ割りやセリフの整理も行き届き漫画として無駄なところがない。
ストーリー的には良い話の裏側のクソ話が多い。
例えば、ずっと友達だよと言いながらしれっと裏切って
裏切りで得た余裕を使いその友達を助けるといったイメージ。
毎回で主人公を変えるショート形式で、どこから読んでも大丈夫。
だが気に入ったなら最初から読んでみるのがオススメ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2016-07-25 08:58:02] [修正:2016-07-25 09:02:46] [このレビューのURL]
2点 ぼくらの
一戦毎にパイロットの命を消費する巨大ロボットで子供たちが戦うアクション漫画。
敵はパラレルワールドの地球を代表する巨大ロボット。
こっちの地球と向こうの地球が勝負して負けた側の地球は消滅してしまう。
回避できない戦いであることだけが要点。
子供たちは自分の使命をどう考え、限られた時間をどう使うのか?
そして周りの大人たちは?というのが本作品のテーマ。
最大の問題は感情移入と状況把握のし辛さ。
1)テーマが非日常的。
2)キャラクターの行いが突飛。
3)顔の見分けがつかない。
かなり早い段階でどうでもよくなり、後は最終回を確認したいだけで読み進めた。
1)巨大ロボットで戦う。
2)毎回勝つ。
3)勝ったら死ぬ
といった単純明快なルールがなかったらどうしようもなかったろう。
最終的なメタメッセージは、自分の命は他の命の犠牲で成り立っているので、もうちょっと頑張って生きろといったもの。
1)主人公と世界の運命が同一化されている。
2)成熟を促す時間の経過や多様性の源になる空間の広がりがない。
といったセカイ系の条件に忠実な作品で、
これを受け入れられない読者には、何もかも理不尽に感じられるだろう。
スピード感を優先した為か、セカイ系作品に親しみのない読者を作中に引き込む工夫がほとんどない。
*2点は個人的に世界観が好きになれないという意味での評価。
漫画作品としては作画は丁寧だしセリフ回しも周到で欠点が少ない。
好きな人なら高得点を与えることも十分ある。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-11-27 20:20:28] [修正:2011-11-28 13:37:32] [このレビューのURL]
4点 甘々と稲妻
父子家庭の親子と女子高生が主人公の料理漫画。
妻に先立たれ子育てに苦労する父を見かねた女子高生が
いっしょにご飯をつくろうともちかけて・・・という話。
冒頭から序盤は抜群。
なぜ彼らが一緒に食事をしなければいけないかが丁寧に描かれている。
女子高生の側にもただの同情ではなく家族の食卓が必要なのがよく伝わる。
傷つき悲しい人たちが寄り添う姿をあたたかく美しく描く。
しかし中盤から一気にダメになる。
父子と女子高生がそれぞれに成長するに従い、関係を続ける理由が希薄になる。
なんとなく平和に日々が過ぎていく。
物語の大きなテーマが時間。
母を失い絶望する父子にも、進路に悩む女子高生にも時間は容赦なく過ぎていく。
その中でキャラクターが抗ったり選択したりといった事が
漫画的に求められるはずだが、本作では読者にとってなにも起きていない。
昔話に、いつまでも幸せにくらしましたとさ、という常套句を
そのまま漫画にしたような後半部分。
作画は素晴らしいがそれだけでは楽しめない。
漫画をつくる力が不足しているので、次回作に期待。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2019-02-07 18:12:16] [修正:2019-02-07 18:12:16] [このレビューのURL]
2点 海月姫
単行本17巻で完結した記念にレビューを書き直し。
ブームを巻き起こした人気作品で映画化、アニメ化にも恵まれたが
全体を通して評価すれば2点相当。読む価値がない。
作品の滑り出しは素晴らしいが途中で迷走し最後はなぁなぁで終わる。
そのような失敗を何度も繰り返している。
作家としての成長や作品への誠意が見られず、語る気が失せた。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-11-01 18:43:12] [修正:2017-11-17 09:34:38] [このレビューのURL]
1点 DEAD Tube
現代日本の高校が舞台。映画研究部のカメラマン少年が主人公。
主人公は水泳部の美少女に撮影を頼まれる。
何が起きても自分(美少女)を撮影し続けろと。
風呂やトイレにもカメラを持ち込み異常な撮影は続く。
最後にSEXシーンを撮るという美少女。
ガラの悪いヤンキー少年とのSEXが始まった、
と思ったら美少女がヤンキーを撲殺して撮影は終了。
後日に主人公は報酬の500万を受け取った。
犯人として見知らぬ中年男が逮捕された。
このお金は何だろう?美少女はなぜヤンキーを殺したのか?
なぜ主人公に撮影させたのか?
数々の疑問は解かれないままに次に死ぬのは映研部のカントク?
といったエログロ悪趣味な漫画。
漫画の根本部分は0点。エロとグロに理由付けがない。
罪のないラッキースケベとか酷い目にあうのは悪い奴とか、
読者が罪悪感なくエログロを楽しめるように漫画にはお約束を用意してきた。
それを無視したうえに代替の工夫がない。
無自覚にエログロを娯楽として消費する読者を批判するでもない。
その結果、かなり読者を選ぶ作品になっている。
上記のように物語は酷いが作画は平凡ながらも丁寧なので+1点。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-23 14:18:29] [修正:2017-09-23 14:19:19] [このレビューのURL]
6点 メイドインアビス
危険とお宝がいっぱいの大穴アビス。
深く踏み込めば生きて帰れないアビスに少年と少女が潜る冒険マンガ。
元気少女リコと記憶喪失のロボット少年レグ。2人はアビス最下層へたどり着けるか?
そしてアビスの底には何があるのか?という漫画。
着想と情熱はすばらしい。
描きたいものを描き切る気迫があって好感が持てる。
練り込んだ展開も読者を引き込む力がある。
ただ、やはり欠点も大きい。根本的に漫画の技術が不足している。
主人公たちにスポットが当たり過ぎて、アビス自体が描けていない。
アビスの歴史、アビスの広がりは詳細な設定がある事を匂わせつつ、ほぼ描かれない。
おそらくは物語がスピード感を失わないために、
主人公たちがまっしぐらに下層へ向かう事にしたのだろう。
だが、急ぎすぎた印象だし情報を盛り込む構成力に物足りなさを感じる。
その結果、展開のバリエーションが少なく、冒険譚でなく子どもが酷い目に会う話になっている。
下へ進む、上には戻れない、底まで突き進むという明快なルールのおかげで読者はついていきやすいが、
作者の狙いというよりは幸運だろう。
諸々の欠点はおそらく作者もわかっている。
それでもなおこの作品を描きたかった理由はなんだろうか。
アビスの底にその答えがあると期待している。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-16 21:35:55] [修正:2017-09-16 21:35:55] [このレビューのURL]
2点 衛府の七忍
架空の江戸時代が舞台の残酷バトル漫画。
徳川幕府が豊臣の残党を狩る。
その中で無残に殺された主人公が怨身忍者としてよみがえり、また残酷に復讐する話し。
短編形式で毎回違う主人公だけど流れは大体同じ。
褒める所がない。
物語表現が浅いうえにグロ描写ばかり凝っている。
男も女もブサイク。
桃太郎が恐ろしい敵でイヌ・サル・キジが裸の超能力忍者って何だそのセンスは。
ページをめくっていてこれっぽっちも楽しくない。
そこまではまだ好き嫌いの範疇だが、決定的なのは読みづらさ。
絵がゴチャゴチャしてコマ割りも不適切。
何が起きているのかが把握できない。
じっくり読んでもどうせ内臓が飛び散っているだけ。
これは漫画としては致命的だと思う。
そしてまた覚悟が登場する。今度は隠れ谷の猟師。
覚悟である事がキャラの魅力に全く寄与していない。
キャリアを重ねる度に漫画家としてダメになっている。
前作、エグゾスカル零は共感が難しいにせよテーマは確かにもっていた。
だが今作は何をどう描いていいかを突き詰められていないように思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-09-04 10:47:00] [修正:2017-09-04 10:47:00] [このレビューのURL]
7点 7SEEDS
大河SFサバイバル物語。
人類が絶滅した未来で、人類の再生を託された若者たちが、過酷な環境を生き抜く漫画。
時々で主人公の視点が切り替わる群像劇の形式で、傷つけあい、助け合う仲間を描く。
まず、これほど長大な物語をダレずに着実に書き続けることがすごい。
物語、漫画表現、いずれにも手抜きがない。
個人的には、セカイ系の作品群の最後に位置する作品だと思う。
1)主人公たちの関係性が世界や社会の運命と直結。
(学校→村→街→国のような中間集団がない。)
2)成長や多様性を促す時間的、空間的な広がりがない。
(親がいない、自分より若い者がいない、他所の人がいない)
というセカイ系の条件を、この作品は徹底的に満たしている。
セカイ系作品群がこのような条件を持つのは、他者が怖い、成熟が信じられない、故に自分以外を見たくない欲望の表れだが、
7SEEDSでは問題をその先に進めている。
親たちはみな死んだ。自分たちより若い者はまだ生まれていない。
ここ以外に人はいない。自分たちとセカイしかない、という環境に若者が置かれたとき、
彼らは人間らしく生きられるか?という問題設定。
そして答えはイエス。
いかなる時も知恵と勇気を持ち寄って彼らは生き延びようとする。
最終的に人類の再生が叶っても叶わなくても、彼らの尊さは損なわれない。
というような作品だと思う。
2015年現在、もはやセカイ系作品は商業的には旬を過ぎている。
余計な心配だが読者の高齢化も進むので、そろそろまとめに入ったほうが良いのではなかろうか。
田村由美の他にこんな漫画を描く人はちょっといないという意味で9点。
絵柄は古臭いし、大ゴマで無理やり押し切っているところもある。
また、序盤、中盤の説明的な展開もしんどいと言えばしんどい。
だが、我慢して読むだけの価値はあるので、苦手な人も頑張ってみてほしい。
35巻で完結。
途中ですったもんだした割に最後は順調だった。
敵だった奴も味方になり一致団結してそれぞれがベストを尽くしたので
誰一人欠けることなく生還できましたねこれからも頑張っていこうねエンド。
お約束の大団円そのものは悪くないが時間をかけすぎた。
せっかく天変地異が起こっているのに、各キャラに見せ場をつくろうとしすぎて展開が遅く読者としては退屈。
最後で大きな減点がついたものの壮大な物語をしっかり描き切ったのは立派。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-11-01 03:24:41] [修正:2017-08-25 14:51:23] [このレビューのURL]
5点 アビス
怪物に襲われて生き延びる漫画。
怪物と超能力で戦うゲーム的な謎解きバトル。
絶体絶命の状況も怪物の特性や能力を駆使して冷静に切り抜けていくのがポイント。
ジョジョの奇妙な冒険第2部を意識したつくりになっている。
バトルギミックが凝っていて面白い。
怪物も恐ろしくグロテスクで生き延びるとホッとするし、
また別の怪物に出会うと絶望する。
で、この漫画のオチはループもの。
終盤で任務に失敗した主人公が状況をリセットする能力を発動する。
序盤まで巻き戻って再度やりなおし。死んだ仲間も生き返っている。
みんな記憶は失っているが過去に倒した怪物は答えを知っているパズルのようにクリアできる。
主人公の冷静さや数々の伏線もキレイに説明がついた。
さらに、タイトルのアビス(深淵)とはこの状況そのものを指しており、
限りない繰り返しの果てにいつか全てをクリアできるかもしれない、といった事らしい。
凝った作品だが漫画としては説明的に過ぎる。
これが実際に繰り返しプレイするゲームなら説得力があっただろう。
度々の失敗を意味のあるものにして、エンディングを目指す動機を高めてくれる。
だが漫画では面白さが高まるわけではない。
また、作画も途中から苦しい。
場面や怪物、キャラクター、小物などの見分けがつかなくなってくる。
扉絵ではしっかりキマっているので勿体ない気がした。
才能は豊富だが、漫画を作る力が不足している印象。次回作に期待。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-02-10 10:50:30] [修正:2017-02-10 10:50:30] [このレビューのURL]
3点 手品先輩
高校の手品部で先輩美少女と後輩少年のユルいやり取りを描く日常漫画。
ユルさ加減がすべて。
先輩の可愛さやラッキースケベや手品のうんちくとか
テンションを高める要素が軒並みユルい。
それでいてユルさを前面に押し出しすでなく、あくまで青春コメディ。
登場人物も先輩と後輩の2人でごくシンプル。
このユルさを心地よいととるか物足りないと取るかは人それぞれ。
別に面白いわけじゃないんだけど、なんか良いよねーという感じ。
評価で3点をつけているが別にダメな漫画ではない。
まさに時間つぶし用に作られた作品で、ちゃんと成功している。
まとめて読む必要もなく、先輩が好みならちょいちょい楽しめるだろう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-01-16 11:39:03] [修正:2017-01-16 11:39:03] [このレビューのURL]
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