「Scrooge」さんのページ
- ユーザ情報
- 年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 188028
- 自己紹介

2点 妹のジンテーゼ
女の子たちがクイズでバトルする漫画。
ジンテーゼとはまさに弁証法のジンテーゼを言い、
問題の解決にあたっての考え方が本作のメインテーマとなっている。
漫画としての構成が根本的に誤っており、面白くなり様がない。
主人公による解説、回想の振りをした解説、脇役による解説。
作者はキャラクターの掛け合いをギャグだと考えているのかもしれないが、
読者にとってはこの解説の異常な多さこそがギャグである。
メッセージはセリフで伝えてはいけない。
読者が弁証法を優れたものを実感できるような漫画をきちんと考えてほしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-05-14 11:35:17] [修正:2018-05-14 11:35:17] [このレビューのURL]
6点 あさひなぐ
高校の女子ナギナタ部を主人公にしたスポ根漫画。
設定やキャラクター、物語の展開はお約束の連続。
泥臭さと可愛らしさを両立しつつ、勝負を忠実に描くのが高評価。
スポーツ漫画は物語の序盤・中盤は素晴らしいが終盤が苦しい。
展開は繰り返しが多いし、キャラクターの因縁が掘り下げられてテンポが悪い。
新キャラを入れざるを得ない一方で割り込む余地が少ない。
この作品でも情熱は衰えていないにせよ、落とし穴にはまりつつある。
ダレる前に強引に終わるのでなければ、何がしかの工夫が必要であろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-05-06 08:54:00] [修正:2018-05-06 08:54:00] [このレビューのURL]
6点 ライアーバード
舞台は現代日本の京都。主な登場人物はミュージシャン。
青年ヨタカと少女コトが出会い、2人の音楽的大冒険人生が始まって、という漫画。
音楽と漫画は意外と相性が良い。
漫画には音や動きがないので、かえってどんな表現も可能になる。
思いがけないタイミングで聴いた音に全身が震えるほどに感動してしまう。
そんな衝撃を漫画に落とし込んだ作品。
音楽の凄さを視覚化するために作画上の工夫が盛り込まれている。
物語の主軸であるボーイミーツガールも良くできている。
音楽以外に何もいらないと未熟なヨタカとコトが、少しずつ成長して人と関わる事を学んでいく。
音楽をただ美しい芸術や他者との勝負にするのでなく、人の行為として描くのが最も優れた点。
人生の辛さ、不安や苦しみ、悦びや衝動を直接ぶつけられる形式。
それがこの漫画の音楽。
キャラクターの掘り下げや漫画への向き合い方が誠実な作家で次回作が楽しみ。
全4巻も手ごろな分量。ぜひ手に取っていただきたい。
読み始めは超不愛想なヨタカと狂ったコトに面食らうだろうが、
そのうちに判ってくる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-03-23 08:50:17] [修正:2018-03-23 08:50:17] [このレビューのURL]
2点 Übel Blatt
ダークファンタジーで美少年が復讐バトルで女が脱ぐ、以上。
7人の英雄たちが魔王軍を打ち破って20年、英雄は国の礎として人々を支えていた。
英雄を皆殺しにせんと襲い掛かる復讐鬼!その正体は魔王軍を真に打倒した天才剣士!
7英雄は魔王軍を倒した4戦士を帰り道にぶっ殺して手柄を横取りした悪い奴らだったのだ!
一度死んで蘇った天才剣士は美少年の体と黒い剣でバッサバッサ斬りまくる!
そして女が脱ぎまくる!って漫画。
絵がそれなりにカッコイイ以外は全部だめ。
キャラはゴミ、話はつまらない、バトルは雑。情熱を感じない。
長所のはずの絵もしょっちゅうデッサンが狂っている。
やろうとしている事と漫画を作る力が釣り合っていない。
もっと丁寧に、自分が描けるものに誠実に取り組んでほしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-02-25 19:13:54] [修正:2018-02-25 19:13:54] [このレビューのURL]
5点 青春しょんぼりクラブ
舞台は現代日本の高校。登場人物は青年心理研究会(青心研)の部員たち。
すぐに人を好きになってはふられてしまう女子高生「にま」が主人公。
個性豊かなキャラがそれぞれに恋愛のすったもんだで大騒動。
そこにお人よしのにまが絡んでいって・・・という話。
誰かの恋を応援したり見届けるような話をいくつかやって、
にま本人の話になり、楽しく可愛く美しく楽しく!みたいな。
無闇にドロドロした内面を描かずに善意と笑いで正面突破する。
読みながらキャラクターに感情移入してしまって、応援したくなる感じ。
物語も絵も読みやすく正直な作家性。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-02-15 09:52:29] [修正:2018-02-15 09:52:29] [このレビューのURL]
3点 ツマヌダ格闘街
現代日本が舞台。主人公は平凡なオタク青年。
古武術マスターの美少女メイドの弟子になっていろんな格闘家とストリートファイトする漫画。
武術と肉体についての知識が深くデッサンも正確。
顔だけでなく肉体と立ち姿が美しいのがキャラの魅力。
低評価の理由は漫画としてダメすぎる。
あまりにも武術ネタ、武道家ネタに寄り過ぎて娯楽になっていない。
武術のバリエーションは豊富だが話の展開は毎度同じ。
スゴ腕の武道家があらわれて戦いたいから戦って、
メイドにサポートされつつ勝利。また一つ強くなったゾ!
勝負のあとは仲間になるゾ!
武術知識は素晴らしいが、読者が求めるのはそれを活かした漫画。
物語も設定もバトル描写も及第点はクリアしている程度で褒めどころがない。
努力の方向が完全にズレている。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-02-09 17:18:23] [修正:2018-02-09 17:18:23] [このレビューのURL]
7点 ベイビーステップ
こんなテニスプレーヤーがいたらきっと面白い!という漫画。
ガリ勉高校生のマルオがテニスの魅力にとりつかれてプロになっていく。
漫画としての魅力は読みやすさ。絵柄も素直で物語も実にシンプル。
色んな奴らがテニスしているだけ。実はこれが大きな利点。
テニスの勝負をストレートに描いている。
ライバル、因縁、負けられない理由。個性的な脇役。
キャラ立てや物語に拘り過ぎて勝負そのものを描けなくなるスポーツ漫画が非常に多い。
その点、ベイビーステップではひたすらテニスに焦点をあてる。
そしてテニスの知識が全くない人でもスムーズに読めるように描いている。
欠点も指摘しておこう。
まずは絵の弱さ。漫画表現はまだ工夫の余地がある。
読みやすい反面で読者をひきつける魅力に乏しい。
もう一つは物語の弱さ。47巻もかけて主人公マルオが本質的に成長しない。
根っこの強さは初心者のうちにもう完成されていて成長の余地がない。
大きな挫折や困難もなくご都合主義の度合いは強め。
同じような展開が続くなぁと思っていたらスパッと終わった。
どうやら打ち切りらしい。理由は不明だが引き延ばすより良かったかもしれない。
次回はより成長した作品を読みたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-12-19 17:24:56] [修正:2017-12-19 17:24:56] [このレビューのURL]
8点 応天の門
舞台は平安時代の日本。主人公は在原業平(ありわらのなりひら)と菅原道真(すがわらのみちざね)
世渡り上手なオジサン業平と世間知らずの天才道真、デコボココンビが都の怪異をスパッと解決!といった作品。
テーマに対する統合的なアプローチとそれを実現する漫画技術がすばらしい。
平安時代を描くとなれば、絵柄はうつくしいのが当然。
貴族は権力闘争や家柄、恋に苦しんで当然。
富と知恵と権力が集中する都。閉鎖的な社会で誰しもが苦しんでいる。
そんな中で人一倍利発な道真はどのような思いであったろう?
きっと理不尽に憤り、社会からの脱出を試み、しがらみの中でその知恵で人と自らを救っていたに違いない!という妄想を余すところなく娯楽漫画にしている。
キャラクターの作り込みが深く、平安時代に全く興味がない人でも
感情移入できる工夫がたっぷり詰まっている。オススメ。
やや地味な作品なので、まとめて一気に読むのが良いだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-11-17 10:04:02] [修正:2017-11-17 10:04:02] [このレビューのURL]
5点 スピーシーズドメイン
舞台は現代日本。主人公は高校の生徒たち。
この世界には人間と一緒にエルフやドワーフなどが少数ながらも暮らしている。
ただし、それほど人間と変わらない。
漫画は学園ラブコメ。
個性的なキャラがたくさん登場して、恋や友情やイベントでドタバタしつつひたすら楽しい。
ただ、作品のテーマや構成が整理されていない。
作者の考える面白さを全部入れようと熱いエピソードを並べてくるが、全体としては散漫な印象。
物語の本筋がアイマイなまま雑多なキャラがちょろっと出ては消えてまた出てくる。
もう少し絞り込むとグッと読みやすくなると思う。
学園ラブコメがごく一般的だった時代なら、読者もこういうものだと思って読んだろうが、
可読性を担保するために要素を削ぎ落す漫画が多い現代だと、やや古臭く感じる。
作者の情熱と能力は高いが難しい事に不用意に挑戦して困ってしまっている。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-10-17 21:43:16] [修正:2017-10-17 21:43:16] [このレビューのURL]
7点 雪人
舞台は現代日本の新宿。主人公は若い刑事。
刑事を辞めて父の真相をさぐるため新宿へやってきた雪人(ユキト)。
ベテラン刑事、かわいい女子高生、ダンディなヤクザと様々な人に助けられ真実へと突き進む。
すったもんだするけど、お前なら大丈夫だガンバレ雪人!という漫画。
男の色気とはコレである!という確たる信念が清々しい。
理想の男とそうでない男という単純な描き分けをもんでんあきこはしていない。
色々な種類の男性的魅力を多くの男キャラに割り振って、
各々のキャラがそれぞれに魅力的であるように丁寧に描き上げている。
正義感の強い真っすぐな雪人。孝と情にはさまれて耐え忍ぶヤクザ。
俗だが面倒見の良い刑事。追い詰められて足掻く野獣のような男。
どこまでも頼りになる弟分。精一杯の勇気で筋を通すチンピラ。
主役から脇役まで粒ぞろいなので、お気に入りのキャラをみつけて楽しもう。
大沢在昌の「北の狩人」が原作で話はちゃんとしている。
おかげで読者は最後まで何も心配せずオッサンに萌えてればOK。
頭空っぽにしていれば爽やかな読後感が約束されている。オススメ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-10-13 18:09:34] [修正:2017-10-13 18:10:09] [このレビューのURL]
月別のレビュー表示
- 月指定なし
- 2009年07月 - 10件
- 2009年08月 - 3件
- 2011年04月 - 7件
- 2011年05月 - 2件
- 2011年06月 - 1件
- 2011年07月 - 4件
- 2011年09月 - 1件
- 2011年10月 - 3件
- 2011年11月 - 2件
- 2011年12月 - 1件
- 2012年02月 - 1件
- 2012年05月 - 4件
- 2012年06月 - 3件
- 2012年07月 - 2件
- 2012年08月 - 1件
- 2012年09月 - 1件
- 2012年12月 - 1件
- 2013年01月 - 4件
- 2013年02月 - 3件
- 2013年03月 - 3件
- 2013年04月 - 2件
- 2013年05月 - 4件
- 2013年06月 - 6件
- 2013年07月 - 5件
- 2013年11月 - 1件
- 2013年12月 - 1件
- 2014年04月 - 1件
- 2014年05月 - 1件
- 2015年02月 - 2件
- 2015年03月 - 4件
- 2015年04月 - 2件
- 2015年05月 - 2件
- 2015年08月 - 1件
- 2015年09月 - 4件
- 2015年10月 - 12件
- 2015年11月 - 6件
- 2015年12月 - 1件
- 2016年01月 - 1件
- 2016年02月 - 2件
- 2016年04月 - 1件
- 2016年05月 - 5件
- 2016年06月 - 2件
- 2016年07月 - 3件
- 2016年10月 - 2件
- 2016年11月 - 2件
- 2016年12月 - 2件
- 2017年01月 - 4件
- 2017年02月 - 4件
- 2017年03月 - 2件
- 2017年04月 - 1件
- 2017年08月 - 3件
- 2017年09月 - 4件
- 2017年10月 - 4件
- 2017年11月 - 2件
- 2017年12月 - 1件
- 2018年02月 - 3件
- 2018年03月 - 1件
- 2018年05月 - 2件
- 2019年01月 - 2件
- 2019年02月 - 6件
- 2019年03月 - 1件
- 2019年04月 - 2件
- 2019年05月 - 1件
- 2019年06月 - 1件
- 2019年12月 - 3件
- 2020年01月 - 2件
- 2020年05月 - 1件
- 2021年07月 - 1件