「Scrooge」さんのページ
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少年少女が世界の運命をかけて戦う話。
若者が「力」を手にして、内面の葛藤がドータラコーダラ。
非常に個性的な作風。
描きたいこと、伝えたいことが明確で、
それ以外は何もいらないという気迫で突っ込んでくる。
コマにより絵の出来栄えがばらついており、部分的にギクシャクしている。
だが全体の構成は巧みでスムーズだし、作者が何を描こうとしているのかは明確。
1話ごとにとても読み応えがある。
ただ、テーマや作風が原因で色々なユルさをそぎ落とした結果、
読者を選ぶマンガになってしまった。
同様のテーマを扱った類似作品に慣れていない人にとっては、
ヘタな上に意味不明かもしれない。
何度も読み返しはしないと思うが、構成力の非凡さで8点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-11-14 15:32:49] [修正:2015-11-14 15:34:02] [このレビューのURL]
6点 姉ログ
姉孝行の弟と暴走する姉が巻き起こすギャグ。
ボケとツッコミがリズム良く展開されて何も考えずに読める。
女の子のデザインは記号的でほとんどエロゲー。
肌の露出も多くけっこうエッチな絵なのに、
全体的にコミカルで健全な雰囲気なのが独特。
賑やかで楽しいマンガ。
まったく同じテンション、形式でずっと連載が続いているのがすごい。
毎回の話は、ネタが違うだけでどれも大差はない。
どこから読んでも、どこを読み飛ばしても問題はないので
機会があれば読んでみて欲しい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-11-14 15:07:28] [修正:2015-11-14 15:09:32] [このレビューのURL]
6点 ミル
人に変身できる化け猫の美少女と添い遂げる大学生男子の話。
ヒロインの設定が風変わりだが、骨格は単純なラブストーリー。
男と女が結ばれる、以上。
地味だが丁寧でセンスが良く、女の子はみな可愛い。
タイトルのミルがその化け猫ヒロインの名前。
冒頭から中盤は、主人公とミルの同居生活の話。
癒しの猫と、ときめく美少女、頼れるおばあちゃんが1人3役で、
張りと潤いのある生活や、秘密を隠す暮らしの緊張、
身近な人たちとの交流が描かれる。
終盤は、化け猫であるために人と長く一緒にいられないミルの寂しさや、
主人公がミルに人生を捧げる覚悟を固めて、2人が結ばれていく話になる。
ずっと一緒にいようね、で物語を終えても良かったはずだが、
この作品はその先を描いている。
ミルと主人公が友人や身内だけの結婚式を挙げたり、
老齢に達した主人公がいまだに美少女のミルと暮らすエピソードがある。
どうせまともでない人生を選んだなら結婚式もやらなくて良さそうなものだが、
身近な人間に秘密を打ち明け、祝福を受けなければいけないと考えるあたりが非常にマジメ。
化け猫との夫婦生活は不都合や気苦労が多い。
ミルは外見上、年をとらない。周囲に怪しまれる前に2人は数年ごとに引っ越している。
人間と結婚していれば得られたはずの様々なものを主人公は捨ててしまっている。
それでもなお、ミルがいれば良いと主人公は言う。
終盤あたりは読者が置いてきぼりで、いかに2人らしいかが主眼になっている。
話の展開も強引でなかなか共感しづらく、主人公とミルが結ばれるのが良い事と納得するのが難しい。
主人公とミルが一緒に暮らす困難さ、それを克服する強さに焦点をあてて、
安易なハッピーエンドとしなかったのは、作者の誠実なチャレンジだと思うが、
一抹のあやうさを感じさせる読後感になってしまった。
次回作での成長に期待。
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[投稿:2015-11-06 00:19:34] [修正:2015-11-06 00:42:29] [このレビューのURL]
著作権の切れた名作文学を、ドリヤス工房が10Pで漫画にまとめるシリーズ。
おおむね50年以上は前の作品のため、非現代的なドリヤス工房の作風(つまり水木しげる)にとてもよく合う。
これを読んで原作に興味が出たら、青空文庫で読めるので大変に良い企画。
当たり前だが、毎話が違う作品のため、好みに合う合わないがある。
すばらしいと思ったのが坂口安吾の「桜の森の満開の下」
たしかに水木しげるの飄々とした絵ヅラでありながら、
坂口安吾の美しく哀しい狂気をしっかりと表現している。
さすがドリヤス工房。よくぞここまで作りこむものと感心する。
2015年11月現在はこの漫画の単行本が刊行されており、
漫画作家へ利益を還元するために、過去作品の大部分が
トーチwebで読むことができなくなった。いたし方なし。
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[投稿:2015-11-01 02:39:22] [修正:2015-11-01 02:39:22] [このレビューのURL]
3点 バジリスク-甲賀忍法帖
漫画表現にまだ伸びしろがある。
せがわまさきのキャラクターは男も女も色っぽい艶がある。
一枚絵では歌舞伎のようにスタイリッシュで決まっているが、
コマを割り動きとセリフがつくと、途端にチグハグで漫画として間が悪い。
PCを用いた多彩なトーンワークも紙面では見づらく、
かえってコマの奥行きが浅く息苦しい印象。
この絵を最大限に活かせる漫画の形。それを見てみたい。
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[投稿:2015-10-31 12:58:44] [修正:2015-10-31 12:58:44] [このレビューのURL]
3点 UQ HOLDER!
熱血少年を主人公にした超能力バトルと修行の漫画。
少年の純粋で熱い思いを全面に押し出した疾走感が気持ちいい。
だったはずが、いつの間にかモテモテハーレム漫画になっている。
敵も味方もトンでもなく強い人たちで、その中に放り込まれた主人公が、
必死に成長するのが面白みで、
主人公の出自の謎や世界の運命をめぐる緊迫感ある展開で先が楽しみ。
だったのが、主人公が強くなってしまってからは、
女の子が次から次に主人公に惚れだしてバカバカしい。
せっかく強くなったのなら、さっさと強敵と戦うなり、
話を進めればいいのに、ダラダラとラブコメをやってしまっている。
せっかくのテンションが下がったうえにラブコメ描写に工夫がなく退屈。
これは作者の持ち味というよりは病気だと思うのでとても厳しく評価して3点。
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[投稿:2015-10-30 21:14:26] [修正:2015-10-30 21:14:26] [このレビューのURL]
2点 血界戦線
レビューというよりも只の悪口になっているのだが。
男と女がカッコつけながら戦う漫画。
前作トライガンとやってる事はほとんど同じ。
画面がゴチャゴチャして5W1Hが伝わりにくい。
またカッコよさについての作者のセンスに共感できず、読んでいて寒々しい。
商業作品としての完成度がある漫画なのは間違いないが、
この作品にはカッコよさ以外の売りが何もない。
そして何がカッコいいかはやっぱり好き嫌いがある。
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[投稿:2015-10-30 20:21:16] [修正:2015-10-30 20:21:16] [このレビューのURL]
2点 あのころ、白く溶けてく
少年、少女にとって世界は結構おそろしい。
そんな不安感とささやかな希望、田舎の風景をとりあわせた漫画。
個人的にはかなり嫌いな類の作品。
いわゆるマンガ的な物語がなく、作者の目を通して世界を眺めているように感じる。
その目のつけどころがどうにも馴染めず、意味が理解できなかった。
絵的にも問答無用で美しいほどの強さがないため、
なんとも地味でページをめくる気にならない。
それでいて、放尿や中年男性と女児の交流のようなゲテモノが入っている。
自分の思いをどのように表現するかはもちろん作者の選択だが、
一連の作品のいずれも整理が弱く、伝わりにくい。
なぜ自分はこのように世界を見てしまうのか。
それは読者に伝える価値があるのか。
どうすれば伝わるのか。もっと突き詰めて欲しいと思う。
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[投稿:2015-10-30 19:57:45] [修正:2015-10-30 20:02:13] [このレビューのURL]
7点 ハクメイとミコチ
ハクメイとミコチという2人の女性の暮らしの物語。
ハクメイとミコチは小人で本作に「人間」は登場しない。
虫や動物と会話したりしながら、2人は穏やかに日々を暮らす。
ここに描かれているのは技術と自然の関係性。
小人、虫、動物はもちろん「人間」ではないが、
彼らの暮らしはとても「人間らしい」。
自然に技術と手間隙をかけて恵みを享受し、調和して生きている。
長い時間をかけて洗練された生活の知恵に対して、素朴な尊敬と賞賛がある。
2人の主人公はともに技術者で、ハクメイは土木、建築、工芸といった男性的な技術を体現し、
ミコチは食、織物、染物などの女性的な技術を体現している。
彼女らの技術的な工夫や発見の喜びも詳細に描かれている。
この世界には調和のとれた循環があるだけで、何も変わっていかない。
その意味では1巻でも3巻でもやってることは同じだ。
今後、大いなる転換を迎えるのかあるいはこのまま世界が維持されるのか。
ほのぼのと読み進めたい。
雑感
演出上、ほぼ全てのコマが物で溢れているので、どうしても読むスピードが遅くなる。
じっくり読ませたい意図だろうが、白黒なのでいささか辛いところもある。
これがアニメで色がついていれば、より見やすいのになぁと思うことがある。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-10-28 16:37:26] [修正:2015-10-28 16:39:49] [このレビューのURL]
4点 実は私は
少年サンデーらしい古いタイプのラブコメディ。
色々とヘンな女の子が登場し、それぞれに主人公を好きになって
友情と恋の狭間で大騒ぎしながら、高校生活を送る漫画。
タイトルは、女の子たちの正体がその由来。
たとえば吸血鬼、たとえば宇宙人などが登場し、
彼女らは正体を隠して周囲に溶け込んでいる。
その正体が主人公にバレてしまい、それをきっかけに関係を育んでいく仕組み。
女の子は可愛いし、ドタバタも面白いのだが、引き伸ばしが目に付く。
結論を先送りするために騒ぎが起き、すったもんだの挙句に、ほんの少しトキめく。
それを何度も繰り返すので、ラブコメディというよりも楽しい高校生活の話になっている。
中盤からは女の子の正体も駄々漏れになって、周囲もなぁなぁで受け入れているので、秘密を共有する緊張感や喜びも失せている。
また同じようなタイプの登場人物が多く、新キャラが登場しても新鮮味が薄い。
古いラブコメディの上手く拾い上げているが、欠点もそのまま残されている。
何を描く作品なのか、より絞り込んで欲しい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-10-28 16:08:21] [修正:2015-10-28 16:15:46] [このレビューのURL]
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