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10点 ナツノクモ
10点か0点のどちらかしかない作品。
作者のセンスに共感できれば読み解く価値はある。
旧篠房六郎HPに掲載されていた日記を読めば
作品理解の助けになったと思うが、現在は削除されており残念。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-07-11 12:21:23] [修正:2009-07-11 12:21:23] [このレビューのURL]
9点 プリンセスメゾン
舞台は現代日本。主人公は若い独身女性ヌマゴエ。
自らの拠り処としてマンションを購入しようとしている。
良い家を探すヌマゴエを主軸に、独身女性と家をめぐる短編集。
独り身の女でもマンションは買える、頑張って買おう。イェイハッピー!
という販売促進のための漫画なのだが、むしろ池辺葵の作家性がストレートに表れており、
深く読ませるものになっている。
優れた作品の例にもれず、読めばすぐわかる。
だが言葉で簡単には説明できない。
ぜひ、一度読んでみて欲しい。
(さわやかスピリッツwebで作品の一部が無料公開されている。)
過去の作品に比べてテーマの掘り下げや漫画の技術も向上している。
これからも楽しみな作家。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-02-20 11:00:14] [修正:2017-02-20 11:00:14] [このレビューのURL]
8点 彼女はろくろ首
片思いする女子高生を描く漫画。そして彼女はろくろ首。
ド直球の漫画。物語や設定にむずかしさは何もない。
作者が考える女の子の可愛さを主人公に集約してひたすら描く。
片思いする女の子は可愛い、活発な女の子は可愛い。
ボーッとする女の子は可愛い。オロオロする女の子は可愛い。
幸せな女の子は可愛い。
明快なテーマで真っ向勝負した潔い作品。
途中、脇道にも寄ったが単行本4巻をしっかり描ききった。
漫画表現としては不慣れ部分があり、8点(名作)は言い過ぎ。
しかし、ここ最近ゴチャゴチャした漫画にうんざりしていたのと
やっぱり主人公がすごく可愛いので8点。
表紙を見て絵柄が好きなら迷わずオススメ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-05-18 16:16:23] [修正:2019-05-18 16:16:23] [このレビューのURL]
8点 応天の門
舞台は平安時代の日本。主人公は在原業平(ありわらのなりひら)と菅原道真(すがわらのみちざね)
世渡り上手なオジサン業平と世間知らずの天才道真、デコボココンビが都の怪異をスパッと解決!といった作品。
テーマに対する統合的なアプローチとそれを実現する漫画技術がすばらしい。
平安時代を描くとなれば、絵柄はうつくしいのが当然。
貴族は権力闘争や家柄、恋に苦しんで当然。
富と知恵と権力が集中する都。閉鎖的な社会で誰しもが苦しんでいる。
そんな中で人一倍利発な道真はどのような思いであったろう?
きっと理不尽に憤り、社会からの脱出を試み、しがらみの中でその知恵で人と自らを救っていたに違いない!という妄想を余すところなく娯楽漫画にしている。
キャラクターの作り込みが深く、平安時代に全く興味がない人でも
感情移入できる工夫がたっぷり詰まっている。オススメ。
やや地味な作品なので、まとめて一気に読むのが良いだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-11-17 10:04:02] [修正:2017-11-17 10:04:02] [このレビューのURL]
8点 ヒナまつり
ヤクザ、超能力者といった社会からやや外れた人たちの日常をユーモラスに描いた漫画。
パッと見は地味だがやってる事は非常に高度。
作中の登場人物は誰しも実に人間らしい。
彼らには彼らの事情があり、仲間同士で配慮しつつもあくまで身勝手に振る舞っている。
当人たちは大まじめだし、何もおかしな事はしていないのに、
それを外から眺めると大爆笑になってしまう。
コマ割りやセリフの整理も行き届き漫画として無駄なところがない。
ストーリー的には良い話の裏側のクソ話が多い。
例えば、ずっと友達だよと言いながらしれっと裏切って
裏切りで得た余裕を使いその友達を助けるといったイメージ。
毎回で主人公を変えるショート形式で、どこから読んでも大丈夫。
だが気に入ったなら最初から読んでみるのがオススメ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2016-07-25 08:58:02] [修正:2016-07-25 09:02:46] [このレビューのURL]
8点 百万畳ラビリンス
劇場用アニメを漫画に落とし込んだような面白さ。
冒頭はどこまでも続く畳の迷宮をさすらい、
世界の壁をとび超えて黒幕を見つけ出し、知恵と勇気で戦い勝利する。
リズム良く絵ヅラが切り替わるテンポが心地よい。
物語に関しても秀逸。
登場人物の数を絞り、主人公(ヒーロー)と相棒(一般人)の関係に集約している。
読者にとって把握が容易で、主人公と相棒のそれぞれの決断に共感しやすい。
ワクワクしながら読み進めて最後はスッキリと終わる名作。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-01-24 11:26:40] [修正:2016-01-24 11:26:40] [このレビューのURL]
少年少女が世界の運命をかけて戦う話。
若者が「力」を手にして、内面の葛藤がドータラコーダラ。
非常に個性的な作風。
描きたいこと、伝えたいことが明確で、
それ以外は何もいらないという気迫で突っ込んでくる。
コマにより絵の出来栄えがばらついており、部分的にギクシャクしている。
だが全体の構成は巧みでスムーズだし、作者が何を描こうとしているのかは明確。
1話ごとにとても読み応えがある。
ただ、テーマや作風が原因で色々なユルさをそぎ落とした結果、
読者を選ぶマンガになってしまった。
同様のテーマを扱った類似作品に慣れていない人にとっては、
ヘタな上に意味不明かもしれない。
何度も読み返しはしないと思うが、構成力の非凡さで8点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-11-14 15:32:49] [修正:2015-11-14 15:34:02] [このレビューのURL]
8点 ヴォイニッチホテル
少し変わった漫画。
ヴォイニッチホテルには変な客ばかり泊まっている。従業員も変。
変な人たちが変な場所で巻き起こす、可愛くて恐ろしくて少し悲しい物語。
漫画そのものを語ろうとしても、正直うまい言葉がない。
とりあえず点数だけつけておく事にする。
けっして難解な漫画ではないので、どこかで見かけたら手にとってみてほしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-03-01 02:26:20] [修正:2015-03-01 02:26:28] [このレビューのURL]
8点 弱虫ペダル
アキバへ自転車で通うおたく少年が高校入学をきっかけに自転車レースの魅力にとりつかれていくスポーツ漫画。
自転車競技に対して全く知識の無い素人が想定読者。
主人公と読者を重ねることで、新しいテクニックや道具が登場するたびに新鮮な驚きを与えている。
簡単に言うと、自転車ってすごい!自転車って楽しい!と繰り返し言う漫画。
そこへ、少年漫画的なライバル対決のカッコ良さを持ち込んでいる。
全体的に漫画が上手い。既存作品のから取り入れた要素の集合体だが、全体のまとまりの良さと勢いでグイグイと読ませる。
悪く言えば模倣、良く言えば過去に学んだ王道。
キャラクター造形も少年漫画らしく、能力や性格の立て方が上手い。
スポーツの勝負なのに選手同士がやたら会話していたり、
得手不得手が極端で非現実的なところは、少年漫画だからしょうがないというところか。
新しい道具、新しい技術の連発と、既存作品からの取り込みは、ウブな読者には効く。
しかし、自転車レースの漫画をよく読んでいる人ほど楽しみにくいかもしれない。
自分はこれが初めての漫画でラッキーだったと思う。
余談だが、タイトルの『弱虫ペダル』は内容にマッチしていない。
弱虫が自転車で強くなる漫画ではなく、基本的に誰も弱音を吐かない。
2013.12追記
インターハイが終わった後も悪い意味でテンションが下がらない。
全キャラが暑苦しくレースに賭ける思いを語り合い、順番に必殺技を繰り出して話の都合で負けていく。
敵と勝負してないのにこの苦しさでは、レースはどうするのか。
もはや自転車に乗ると楽しいとかいう次元ではなく、各キャラの設定と都合を延々並べているだけ。
絵的にも勢いを前面に押し出して、デフォルメ描写が強まり続けている。
少年漫画のフォーマットに寄り添いすぎて自転車レースを描いているように見えなくなってしまっている。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-06-18 12:50:16] [修正:2013-12-15 16:23:37] [このレビューのURL]
8点 乙女ケーキ
百合漫画の連作短編集。
少女同士の切なくも愛らしい恋の物語。
少女たちの一瞬の感情を絵と文字で構成するのに注力した作品。
物語は大胆に省略し、断片的な描写から読者の想像力を刺激するように作られている。
どの作品も良い出来栄えで、作りこんでは削ぎ落としを繰り返したのがうかがいしれる。
単行本の帯に、熱くて苦いコーヒーに浮かんだ、甘くてつめたい生クリームみたいな存在感です。という桜庭一樹の推薦文がある。
読み終えて本を閉じたときに、この一文が目に入ると思わず頷いてしまう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-04-03 17:51:40] [修正:2013-04-03 17:51:40] [このレビューのURL]
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