「ジブリ好き!」さんのページ

総レビュー数: 343レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月10日

もはや自分の中で「痛い」漫画の代名詞となっている二人組。

短編では気持ちの良い恋愛を描く二人組ですが、長編はやっぱり報わせてくれないんですね。そんなところがやっぱり好きですw

キャラの思考が本当に一本軸で、それでいて結末を描かない。
だから、その主義・主張が「正しいよ!」なんて言いません。
たぶん作者は、キャラの性格や凝り固まった主義・主張をまず考えて、その後それに合った外見や役割のキャラを作ってるのかな。
そんな偏ったキャラはある意味記号的だけど、それをストーリーを通して人間的にしていくから面白い。
ただ、それがハッピーエンドかバッドエンドかは読者には最後までわからないし、いずれにしろ痛々しい場面が必ずあるから苦手な人は苦手かも。

明るい恋愛短編が御所望なら「セックスなんて興味ない」をお薦めします。
でもこの作品に収録されてる短編も、発想が斬新で王道をやってるから安心。

この独特な痛みに快感を感じるようになったが最後、ドSな作者はドMなあなたに容赦しませんよ♪

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[投稿:2010-05-24 00:30:46] [修正:2010-05-24 00:47:18] [このレビューのURL]

この漫画の舞台はうちの高校なのだー!あとでレビュー。

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[投稿:2010-01-26 21:42:49] [修正:2010-05-19 11:50:40] [このレビューのURL]

6点 白姫抄

「人の子の悲しみが 雪を呼ぶのです」

まるで日本昔話を読んでるかの感覚。
CLAMPの漫画を読んだのはツバサが最初だったが、すぐに挫折。
続いてホリックも挫折、もう読まんと思っていたが、表紙とカバーに惹かれ購入。そしたらなかなか読みごたえのあるもので満足。

雪と白姫を切り口に始まるが、内容はオムニバス形式のようなもので、それぞれ独立して楽しめる。いずれも愛情がテーマだが、決してハッピーエンドではない重い話で、「大人のための日本昔話」って感じ。

太いラインがおどろおどろしさと残酷さをよく表し、話もテーマが一本に決まっていてわかりやすく力強い。何より雪が話や雰囲気に非常に合っていて、胸を打つ読み応えのある話が展開される。

泣けるほどでもないし大作とも言えないがお薦めの作品。

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[投稿:2010-05-18 22:45:48] [修正:2010-05-18 22:45:48] [このレビューのURL]

ノンストップで読んでしまう面白さ!

のだめと千秋のやり取りがギャグにしか見えない序盤から、話はのだめの成長譚へと大きく発展し、本格的な音楽要素と恋愛要素も絡んだストーリーへ!

漫画というメディアでは表現できなかった「音」を、CDとのメディアミックスで、漫画を読みながらその進行に合わせて曲を聞けるという新たな分野を切り開いたのもすごい。
曲に浸って雰囲気は感じ取れる、というのはクラシック漫画にとって非常に重要なことだ。面白さ倍増っす!漫画を読むペースが遅くなったり、アニメで事足りてしまうなどまだまだ不備がありますが。

もちろん曲なしでも楽しめるクオリティの内容。のだめの性格が肌に合わない、なんてことがなければ、老若男女誰でも楽しめます!
ただ、23巻のラストは若干不満が残るのも確か。作者の一大事だったとはいえ、やはり読者心理としては、のだめと千秋の行く末、せめて恋の結末くらいは描いて欲しかった。
でも24巻から、蛇足というより「新・のだめカンタービレ」といった展開がスタート!24巻でものだめと千秋の恋の行方は触れられてませんが、今後も巻を重ねていきそうなので、そこで期待ですかね。

少女漫画の中ではとっつきやすいほうです。この作品はもちろん、これを足掛かりにぜひ他の少女漫画もてにとってみてはいかが?
はっきりいって名作が多い少女漫画。新たな漫画人生を開けるかもしれません。
なにはともあれ、まずはのだめの変態ワールドに飛び込んでみてください!

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[投稿:2010-05-11 03:12:39] [修正:2010-05-11 03:17:41] [このレビューのURL]

5点 シカゴ

田村先生の短編はこれが初めてですが、短編を読んだはずなのに、この作者は長編が天職だなぁと感じました。そんな終わり方なのです。

少年誌並みのアクション(というよりB級映画のアクションかな?)に田村先生お得意のミステリー要素&少女漫画の18番、丁寧な恋愛心理が少しずつ含まれた作品。
序盤の惹き付けが非常に上手で、謎が謎を呼び、結末にものすごく期待を抱かせてくれます。ただあまり抱きすぎると、あっさりしたラストに拍子抜けしてしまうかも。伏線回収はしてますが、全貌が明かされるわけではないので、少し物足りなさを感じるかもしれません。

また、この作者は日本橋ヨヲコ先生のように、同じとまでは言わないまでも似た造形のキャラを自分の他作品に登場させるようです。そこが苦手な人は注意。(性格と名前は全く違いますが)

全2巻の短編としてしっかりまとまってますが、自分的には期待した分種明かしにがっかり。もっとどんでん返しを期待してしまったので…
ただ、田村先生が、さまざまなタイプのキャラを描きこなせて、様々なジャンルの物語を生み出せるのだと知ることができ、先生への期待がつのるばかりです!

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[投稿:2010-03-31 00:52:07] [修正:2010-05-08 15:04:17] [このレビューのURL]

石化して死を招く怪病・メデューサから始まる、地獄の古城脱出活劇!


中学でたまたま手にして以来、もう何度読み返したかわからないくらい大好きな思い出作品。「古城」を「脱出」するサバイバル・パニックだなんて、俺好みもいいとこ♪
パニック系特有の登場人物達の狼狽・疑心・不安、そして必死に状況打開を目指して進んいき、次第に全貌が分かってくる感覚。たまりません!


作者が言ってる通り、「低予算のハリウッド映画」って雰囲気です。いわゆるB級映画のノリなんですが、そう銘打つことで、誰でも安心して楽しめるし、ラストのご都合主義さえも「アリ」にしてしまうわけです。何よりノリやバトルこそB級感あふれていますが、この作品最大の魅力は「ミステリー」要素!

そう、ラストのどんでん返しが凄いのです!

散りばめられた伏線が、じわじわと回収されていき、終盤に真の敵・ゼウスから真実が明かされます。それだけでも十分なミステリー要素なのですが、圧巻なのは、ラストにカスミがドでかい怪物に突っ込んで知る姉妹間の秘密、隠された真実。世界観が一気にひっくり返ります。

ゲームのメタルギアシリーズに似たどんでん返し。ただ、MGSほど事実が2転3転するわけではないし、伏線も少ないのが残念。その代わり、ひっくり返り具合は凄いですよ!


全6巻という読みやすい巻数も絶妙!テンポがめちゃめちゃ良く、スピーディで無駄がない。加えて僕にジャケ買いさせた画力の高さ!また、作者はアニメ「Darker than Black」のデザイン担当者です。そのデザイン力&画力で描かれるモンスターや古城の雰囲気は、もう素晴らしいの一言!完成度の高い一品です。

世界がどうなっているかは明かされず、古城で始まり古城で終わります。そんなところもB級映画さながらですが、世界編をやって巻数が増え、また読者の期待値だけが高まっていってしまうよりは、良い終わらせ方だったかと。あの長さだったからこそ、ミステリーも前面に出てくるわけだし。
しかし、そんなこと以上に、あそこで終わらせたことには作者の意図を感じます。(詳細は以下)

今月映画化された話題作、ぜひ1度、いや2度3度とご賞味あれ!


(以下、ネタバレあり)
メデューサは、トラウマなどの強い思いにより、想像を具現化する力があります。作中では主にいばらやモンスターなどの有機物が具現化され物質化してましたが、終盤のモンスターが武器を生成していることから、無機物もできそうです。そうすると、古城という世界が現実か否か、最初から存在したものなのかどうかも怪しくなってきます。
加えて記憶をもった人も生み出せる。自我や自己の実在性も不確かなものなのです。
オマケで描かれた映画のカットのような世界や、監督のメデューサは、そうしたことを暗に示していると思います。つまり、世界がどうなっているか以前に、古城自体が世界なのかもしれないし、古城なんてものは世界のどこにもなかったかもしれないわけです。
あまりうまく言えませんでしたが、作者自身、世界を描くことの意味を感じていないことが、オマケ漫画から伝わってきました。

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[投稿:2010-01-08 01:36:05] [修正:2010-05-06 15:03:42] [このレビューのURL]

2次被害から見る原爆の脅威。
2次被害から回帰される当時の悲劇。
形の上で終わった戦争も、彼女らには、広島には終わっていない。

『原爆を落とした人はわたしを見て「やった!またひとり殺せた」とちゃんと思うてくれとる?』


放射能汚染が、あの時生き残ってしまった罪を認識させる。
自らも着々と死に向かっていくのに、なんで彼女らが罪悪感など感じなければならないのか?
汚染された人間は結婚しちゃいけないのか?子孫に残るから?

そうしたテーマを含めながら、「人」として生きた彼女らの日常を鬱鬱とせずに描いた作品です。
なんてことない、人間らしい日常を描いているはずなのに、きっと読後に残るのは穏やかな心地よさではなく、痛烈に刻まれた、癒してはならない傷。
ぜひ読んでみてください。

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[投稿:2010-03-24 11:39:30] [修正:2010-05-05 19:34:39] [このレビューのURL]

6点 DIVE!!

飛び込みに懸ける、天才たちの青春!

誌面から飛び出てくる熱さと勢いだけで読めます。
画が強さがあるっていうよりほんわかした感じなので、日常描写は良くても試合描写では迫力に欠けるかも。それでも新人特有のがむしゃらさと勢いがカバーしてるかと。

もう少しじっくり心理描写や試合進行をして欲しかったかな。特に恋愛は中途半端だった。でもスピード感を失っても余る魅力はあまりないので、じっくり楽しむならやはり原作しかないかも。

これを読めばあなたも飛び込みしたくなる!?…いや、普通に怖いって、、

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[投稿:2010-04-30 00:36:26] [修正:2010-04-30 00:36:26] [このレビューのURL]

一種の雑学漫画のようにも感じる。
ただあからさまな雑学漫画より「風呂」という身近な題材の分、説明口調のかたっ苦しい感じはせず、教えられるというより気付かされるといった印象をもつ。ギャグテイストや自然な流れ、さりげなく存在するストーリーも魅力的。

この漫画、面白いとは思うのですが、いかんせんまだたったの1巻しか発刊されていないのでまだ高評価したくない。
ましてやダヴィンチが騒ぎ立てて注目の的になってしまい、その期待を裏切らない面白さを1巻のうちにみせてしまったので、今高得点評価しすぎると、2巻以降下がる一方な気がして怖い。1巻ですら同じ展開の繰り返しだったし。
もっとさりげなく評価されれば良かったのですが、ダヴィンチのせいで1巻のインパクトを引きずってしまいそう。
まずは一歩引いた位置から様子見で。

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[投稿:2010-04-25 09:54:19] [修正:2010-04-25 09:54:19] [このレビューのURL]

ちはやふるのノリで、恋愛ものかぁと思っていたためあまり期待をせず読みましたが…

面白かったです。。

素直に感動できました!

思うに長さがちょうどよく、感情移入できたのだと思います。あれ以上長ければ短編の持つスピード感やピンポイントさが失われるし、あれ以上短ければ感情移入できる前に終わってしまう。ただ、最後の話だけはもう少し長めにして、話を膨らませてほしかったです。

ハルコイ:写真は伏線だと思ったけど、まさかフラグだったとは…
ラストのインパクトが凄い!ただ冷めて見るとラストさえ目につく部分もあるかと。流れに乗って読んだ時のインパクトを感じてください。

指輪の片思い:まとまりが一番良かったと思います。少女漫画らしくなくて好きです。

美彩食堂:完成度高いなぁ。

ななつの約束:いまいちかと思いきや締めが上手で負けました。

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[投稿:2010-04-06 03:05:57] [修正:2010-04-25 09:38:58] [このレビューのURL]