「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

6点 ライフ

[ネタバレあり]

最初のうちはイジメに立ち向かうリストカットの魔の女子高生の話か、重いな…だったのですが、徐々にエスカレートしていく異常なイジメシーン(普通に描くとリアリティ溢れすぎててよくないからわざと過激にしたのでしょうか?)、主人公の味方となるクラスメートの羽鳥さんの無双っぷりにはもうファンタジーにしか思えなかったです。
イジメに悩んでいる人って羽鳥さんがいないから悩んでいるのでは…。
まぁ漫画としてはストーリーが停滞することなくどんどん進んでいくのでそこそこ引き込まれました。


あとラストの方のクラスメートや先生が改心していくシーンはとてもよかったと思います。
被害者が勇気をもって立ち向かうことといじめた本人の懺悔も重要ですが、イジメを見て見ぬふりをする周りの人々が改心して「イジメは良くない」と声をあげることこそがイジメ解決の大切さですものね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-24 23:40:01] [修正:2014-09-24 23:40:01] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ネオ時代劇とありますが、適度にいやこの時代こんなんないだろうってのを恰好よく取り入れつつ描いてていいですね。見開きの決めポーズの絵など作者さんセンスいいなぁと思います。
私は一気に全巻読んだので監禁編までの方が漫画の話としてなんかぎこちなくかったるく感じながら読んでました。監禁編からラストまでの方がぐいぐいストーリーにひっぱられて面白く読みました。

多分前半はヒロイン凛の敵討ちの覚悟の中途半端さにイライラしたせいかと。だってあんなに人を巻き込んで意気込んでたのに、実際にチャンスが巡ってきたら「今は無理」とか意味不明すぎます。そらあの年齢で親を目の前で殺されたからといって自分がサラリと人殺しができないのは普通だと思うし逡巡するものだとは思うけど、何度も遭遇してお互いそのままって…卍さんに失礼にもほどがある。話的にもどうしたいんだよ、この作者と思ったものです。

様々なキャラクター、それぞれの立場からのあの一生懸命さ、それを螺旋のように組み上げてラストに向かっていくストーリーはうならされました。


マキエさんの無双っぷりと最期の凛と卍さんの関係がなぁ・・・あんなに人を殺してしまったから幸せになれないというのなら分かるけど、唐突にあんな割り切られてもねぇ。卍さんが切なさすぎるでしょう。なんの罰なの?火の鳥!?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-24 22:38:33] [修正:2014-09-24 22:38:33] [このレビューのURL]

日本にテロが起こるようになった世界観で、SATや主人公の属する人質も犯人も誰も殺されずに事件の解決を目指す部隊NPSが活躍する話です。
次々起こる凶悪犯罪に活躍するNPS。
「いやそれはご都合主義的すぎる展開やろー」って話は多いですが、物語全体に緊張感がほとばしり、熱い物語展開は「海猿」みたいな感じで面白いです。

またキチンと裁判で裁かれ刑期を終えても再犯の可能性が高い犯罪者達が、塀の外に出れてそしてまた凶悪犯罪を起こす…それをSATとして射殺してしまってもいいのではないか!?と考える登場人物と、残された遺族が恨む対象としても凶悪犯でも助けて再び裁判にちゃんとかけるべきだと考える主人公の対決も興味深いです。
主人公サイドのこっちが正義だと一方的に描くより物語に厚みを増していると思います。個人的には主人公だけの理想論だけでなく人生様々なんだから全部足してうまく物語を終えられるのを楽しみにしています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-24 19:35:02] [修正:2014-09-24 19:35:02] [このレビューのURL]

5点 史記

中国の歴史書、史記の物語。
主に短編で様々な主人公が出てきてオムニバス式に繋がってたりして、「おお、あのことわざはここからか」とか勉強にはなるのですが、誰がどうなったか覚えにくいです。強烈なエピソードがあったりもするけどそこは横光氏の歴史漫画、淡々と描かれてるので一気読みには向かないかと。


『キングダム』を読んでるので、その物語の前後が簡潔に描かれてて色々参考になりました。あ、ネタバレにもなりますけどね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-24 19:19:11] [修正:2014-09-24 19:19:11] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

京都に住む美人の姉二人と弟一人の姉弟達の恋やら結婚やら仕事やらの様々な考え方がつまったコメディ…になるのかな。
弟は自分の中で細かく考えすぎてて、一見当たりはええけど相手に対してハッキリとした態度をとってなかったり、姉その1はややこしい恋愛をしているようで竹を割ったような思い切りのいい性格だったり、ほんわかした姉その2が実は大変ややこしい人やったりでそれぞれ面白い恋模様となってます。
鳥飼さんの描く会話のテンポや恋愛観は様々に切り込まれてて「わかるわかる。上手いなー。」と感心します。


またいづ重の寿司やらレース羊羹がでてきたりで京都の風情もちょっぴり楽しめるのも、わりと斜め上でテンポのいい展開も面白かったのですが、正直楽しめたのは五重塔のてっぺんのくだりまでかなぁ。以後の展開、特に長女の話はちょっと飛躍しすぎてて「その展開はないやろー」としか思えなくて(養女のくだりとか)…。読めないラスト展開にしたかったのかもしれませんが、私はいまいちに感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-09-24 19:11:40] [修正:2014-09-24 19:11:40] [このレビューのURL]