「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

吉田秋生氏の作品は「BNANA FISH」は面白いと思ったものの
他の作品「ラヴァーズ・キス」や「吉祥天女」は買って読んだものの
あまり面白く感じなくすぐに売ってしまい、もう彼女の作品は読まなくて
いいかなぁと思ってました。
が、「海街」にはしてやられました。

物語の視点は主に看護師の幸29歳と中学生すず14歳(二人とも物語の
進行と共に歳を重ねていってる)のものなんだけど、それぞれ興味深い。
すずの視点は両親共に亡くし複雑な環境のせいか大人っぽい所が
あるものの瑞々しく、幸は家庭や仕事柄様々なことを背負ってきた
せいか熟成された所があるけれど頑なだったりして違いが面白いです。

特に一話目が秀逸で幸の「キャパが狭いのを責めてはいけない」って
セリフにはハッとさせられたり、蝉時雨にまぎれて文字には表現され
なかったすずの大泣きに感動させられたり素晴らしい出来。
どちらかというと大人向けの物語ですね。

家族への思いや絆、恋愛など様々な出来事の中に鎌倉の桜や紅葉等の
四季が魅力的に描かれており、それだけでなく昔ながらの野花を植えた
自宅の庭や、梅酒を作って床下にしまったりするなど失われつつある
様々な慣習がさりげなく描かれているのもいいです!

ただ話が進むにつれ、異常に偶然に会うことや、人物達があちこちで
繋がっているのには「ここは人口2000人ぐらいの離島かよ…」と
思ってしまいました。

あと絵柄は相変わらずすっとした線で上手く読みやすいんだけど、他の
年取った作家さんのように目に力がなく、また絵によって左右バラバラの
視線に見え、なんか気になります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-22 15:45:43] [修正:2011-11-22 15:45:43] [このレビューのURL]

宇宙飛行士ではなく天文学部にスポットを当てた漫画だなんて
いーねーって思い読み始めたのですが…
美里がダメでした。
「あずまんが」のともちゃん元気よくてテンション高くて
結構好きなのですが、そのともちゃんタイプがヒロインだから
メインで出てきて「朔ちゃん!朔ちゃん!」ってしょっちゅう
叫ぶもんだからなんかウザく感じてゲンナリしちゃいました。
それと合わせて部長さんの病弱さかげんなども私の中ではコメディの
域を超えて辛いものがありました。
あのノリがOKなら面白い漫画なのでしょうね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-22 13:42:33] [修正:2011-11-22 13:44:53] [このレビューのURL]

ダーク・ファンタジーでいてほのぼの系で、独特の世界観を作り
出していて作者さんはすごいなぁと思います。

が、最初は線が細くてゴチャゴチャ沢山描きこまれている絵に
読み難さを感じ、またカイマンの頭の中の人や頭のトカゲ化という
当初のメインの謎にグッと引き込まれるものがなかったので
読むのを辞めようかなと思ってました。
私が面白くなってきたと感じたのは5-6巻辺りからかな。
それ以降はストーリー的にグイグイ惹きつけられ面白く読んでます。

敵かと思ったら味方で、いい奴かと思ったらダークだったり、
混沌さがいいですね。

あの世界が好みならずっぽりはまる漫画だと思いますが、私は
そこまでははまってはいないかな。

そうそう餃子に大葉を入れてみたら美味しかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-17 14:47:00] [修正:2011-11-22 10:46:21] [このレビューのURL]

血生臭いんだけど洗練された画は迫力あり格好よく、最初は
グイグイ惹きつけられて読んだものです。
「モーニング」で追いかけて読んでたのですが、小次郎編から
テンポが落ちダラダラした感じがして読まなくなってしまいました。

完結して(いつするんだか)一気に読んだらまた違うように感じると
思うので、とりあえず暫定で5点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-17 13:15:45] [修正:2011-11-17 13:15:45] [このレビューのURL]

コマ割りとかえんぴつで描いたかのような絵とか設定など
なかなか斬新だと思います。物語も昔の昼ドラの家庭が舞台で
そこに猫の家政婦って面白いし、誰でも読みやすいとは思います。

ただ私はカフェに置いてあったから読んだけど自分で買ってまでも
読まないかな。(読み直したいとは思わなかったし)
猫好きにはたまらないかもしれませんが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-15 00:19:40] [修正:2011-11-16 19:59:53] [このレビューのURL]

えっこれギャグ漫画だったの!?
普通に不可思議世界を描いたホラー漫画だと思ってました。
私は別に笑えなかったなぁ。
幻想的で狂気な世界をうまく作り上げている作品だと思います。
よくあんな異常な現象を思いつくなぁと感心します。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 21:00:10] [修正:2011-11-11 21:00:10] [このレビューのURL]

私の中では『稲中』より好きだし今でも時々読み返します。
なんかジワジワくるんですよね。特にリーダー。
なんてか金持ちなのに悲哀が漂いまくりで彼の心の声が痛いんだけど
笑わずにはいられない。
誰もが抱く負の感情を上手くギャグに消化してるなぁと思います。
手をグルグルまわして記憶消去の技は秀逸すぎw
最後の方はあまり描かれなくなったけどバイクの話もよかったです。
ソロツー面白いと私は思うんだけどな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 20:05:05] [修正:2011-11-11 20:05:05] [このレビューのURL]

ギャグ漫画だから今読んだら色あせて見えるけど、当時はほんと
大笑いしまくってました。
なんてか前野と井沢のギャグや下品さばかりでなく、竹田と京子ちゃん
のラブコメをちょこっと入れるところがウマイなぁと思います。
あと最後に無理に話にオチをつけようとせず(主人公達の卒業後とか)
あくまでもバカバカしいまま終わったのもよかったです。

主に前野が繰り出すセンスある笑いの行動の数々、大好きでした。
友達内で大流行して稲中Tシャツ(稲中卓球部のユニフォーム)
買ってた子もいたなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 19:49:59] [修正:2011-11-11 19:49:59] [このレビューのURL]

80年代の連載だし、舞台がファッション関係で特に時代の差が
出やすいので仕方はないのですが、マルチェロの髪型が変すぎる。
長髪なのはともかく何故斜め切り…。イアンのバンダナも気に
なって仕方がないw 

そもそも女装のスーパーモデルって設定がなんやのソレ。
さすが80年代。
少女漫画ってつくづく美形に女装させるの好きやね。
今はオトコの娘が流行ってるからありかもしれないけど。

絵柄も作者本人が意識して変えようとして書いていたとありますが、
今の作品ととても違います。
けどキャラクターの性格や友情や愛情の方向性は同じで、樹作品の
原点のように思えました。マルチェロの孤高で意地悪な性格やイアンの
のほほんとした優しい性格は以後の作品のほとんどに影響を感じます。

ストーリーは短編や中編でマルチェロ以外のキャラクターも番外編で
主役にして、様々な視点や過去から練られていますが、後付け感が
否めなかったかな。今の作品と比べると少しごちゃついてる気がして
グイグイと話に惹きつけられなかったです。

特にラスト、マルチェロを自由にしたいのは分かるけどマリクに
対して酷すぎない?なんでアノ彼女と結ばれるの?愛じゃないやん。
あえて王道を行かないようにしたんだろうけどよく分からなかったなぁ。
でも樹先生のファンなんで、原点を知ることができてよかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-09 23:19:25] [修正:2011-11-09 23:19:25] [このレビューのURL]

1925年のパリの様子が上流階級から下町までよく描かれていると思います。
また主人公の親友の日本人画家、ヒロのおかげでパリの画壇の様子も出てくるので、興味深く読めました。

が、肝心の恋愛がまったくもって魅力的に思えませんでした。
メロドラマがタイトルなのに全然ときめかなかったわー。
ソフィ自体がいい子すぎて違和感ありまくり。
んー、主人公にとって都合がよすぎる女にしすぎかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-09 00:09:30] [修正:2011-11-09 00:09:30] [このレビューのURL]

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