「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

一応北海道を舞台としたしゃべくりが非常に上手いミナレさんが、
ラジオのパーソナリティーにスカウトされるラジオ業界物語…
なのか?

会話のテンポやセンスが非常に素晴らしい!
物語も予想外に進むこともありで笑いがありまくりで楽しい作品。

ヒロイン、ミナレさんのキャラが良すぎるわ。
一見別嬪さんなのに無駄に熱くてアホ行動が多く、
人の感情など分かり切ったキレ者にみえてだめんず好きとか最高!

ラジオ業界の小話や北海道あるある小話もためになります。
物語はこれからって所ですが(2巻まで既読)先が楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-19 21:36:42] [修正:2016-06-19 21:36:42] [このレビューのURL]

上橋菜穂子さんの守り人シリーズは読んだことがあって
いいファンタジー書く作家さんだなと思ってました。
この話は読んだことがなかったので、せっかくだから漫画で
読んでみようと手にとってみました。

最初はかわいらしい感じの絵に、私の脳内ではファンタジーは
渋めの絵柄で展開してるので違和感がありました。
が、作画家さんは本当にこの話のファンなんでしょうね。
物凄く丁寧に人物も背景も描かれてて読み進むうちにどんどん
武本さんの紡ぐ異世界にひき込まれていきました。
もうね、5巻なんて涙でまくりでしたよ。

作画もいいのですが、エリン達の世界観もすばらしい。
独特の国家体制、獣と王家の謎めいた関係、母親の行動の真意
の謎、などなど意外と骨太なストーリーで魅惑的。
ヒロインだけが主体で話が進んでいるのではなく、その国の
様々な立場のキャラ達の視点で進んでいるのも面白い。
それぞれがどう物語の核心部分に作用していくのか楽しみです。

原作は完結しているけど漫画はまだまだ連載中。結末は気になり
ますが、漫画がかなりいい出来なので原作は漫画が終わってから
読もうと思ってます。


---------追記

上では原作は後でと書きましたが、結局待ち切れずに漫画では描かれなかった続編まで全部先に読んでしまいました。
が、正直言って、原作ではポカーンとした王獣編の終りが武本さんのこの漫画で読んだらもうね、ダーダー涙出ちゃいましたよ。改変はほとんどされてないのにこれは武本さんの描写力の方が私には響きましたねー。足りないパーツが絵の迫力によって補強されて素晴らしかった!!
できれば続きも武本さんに描いて欲しいけど、物語的に厳しいのかなぁ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-02 17:30:40] [修正:2016-06-19 21:25:26] [このレビューのURL]

8点 寄生獣

[ネタバレあり]

読みだすとラストまで一気に読んでしまう(巻数も全10巻と手頃ですし)ストーリーの運び、強くなるにつれ心を失いつつある主人公が人間らしさを取り戻すという王道性、地球にとったら実は自分たち人間の方が悪いんじゃないか?と誰でも当てはまるスケールの大きな問題を取り上げる点などなど非常にうまく練られた作品だなぁと思います。

平凡な主人公がすごい強さを身につけていくけど、ヒーローになるのではなく、最後まで周りには内緒ですませるところも現実的な感じがしていいかと。



ただ個人的にラストのミギーの眠りには、死なせるでもなしに物語を終わらせるための無理やりな展開に思えイマイチに感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-02-07 01:43:53] [修正:2015-02-07 01:43:53] [このレビューのURL]

冬、フィギュアスケートを見ると読み返してしまう作品。
今季は特に日本人同士のペアが久々に出たのでよりマッチしてますね。

この一見ふざけたような題名にも溢れる川原色は見事。
ストーリーは普通に、微妙に畑違いの二人がスケートでペアを組んで苦労の末に”銀のロマンティック”を氷上で表現するというスポーツものだけど、マジメにそれを漫画にしちゃうのが照れくさいてたまらないと内容に散りばめられた笑い部分。そして「…わはは」と題名に継ぎ足してしまう川原さんのセンスが個人的にたまらなく好きです。

さすがに古い作品なので競技の薀蓄はルール変更によって違うものになってしまっているけど、ストーリーの王道さは色褪せないものだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-01-27 22:56:19] [修正:2014-01-27 22:56:19] [このレビューのURL]

8点 capeta

[ネタバレあり]

カーレーシングにはあんまり興味なかったけどこれは面白い!
彼の今までの作品と同じく才能が突き抜けた天才が主役の熱い作風。
作者の名前の横にクレジットされてる方と一緒に作っているせいか、もう少し地に足がついてる感があって私はこの作品が一番好き。
16歳でF3のレーサーになっちゃうとか色々ありえねーってことは健在ですが。

前作の大吾や昴はすげーことをやらかしても「なんとなくこうした方がいいって思っただけだもん」とセリフをはくのみで、彼らの天性の勘がクローズアップされてました。
もちろんそれはそれで面白かったのですが、カペタではレースで勝つための綿密な計算をカペタ自身がしていたり、周りの人によって解説されてるのが読んでいてより納得できてよかったです。

またカペタだけの才能でレースを勝っていくのではなく、周りの協力によっても成り立っており、カペタがそれを成長と共にちゃんと理解し、周りの人々に頭をキチンと下げる姿も好感が持てました。

カート→フォーミュラステラ→F3とテンポよく主人公がステップアップしていくのとともに、それぞれの車の特性やレースの解説があったので分かりやすかったし、飽きがこない展開でいいです。

あと少ししか描かれてないけどナオミとモナミの取り合わせがいいですね。
曽田先生って恋愛面に関しては少年漫画の王道を描かなくて好きです。
ただカペタがナオミに対して頬を赤く染めすぎなのが気になりますが…。なんなのあれ。

個人的なベストシーンは(27巻までだけど)「もうミラーは見ねー!」です。


++追記

ラストまで読みました。
個人的にこの作品勝負シーンはずっとテンションMAXで描かれてたせいか、一番の上げ所を間違ったように感じました。
私の中ではマカオよりF3のラストで車と一体化したカペタの方が感動したし。あれで最終回でもよかったかななんて思ったり(苦笑

あとマカオはF1の登竜門じゃなかったの!?
どうせ「ねーよ!」ってなミラクルが多すぎる漫画なんだから、F1チームからオファーが来たで終わってもよかったんじゃ?なんか中途半端すぎる。

色々惜しい終わりだったけど、ラストまで面白かったから8点のままで。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-04-11 15:43:23] [修正:2013-07-03 20:23:08] [このレビューのURL]

連載が終わってもつい読み返してしまう作品。
短?中編で成り立っているので、壮大な物語を読む感じではないのですが、死人がほとんど出ないほのぼの系な(事件の当本人にとっては重めなんだけど)探偵ものなので、肩肘はらずに読めて楽しめる作品かと。
どちらかというとコメディですね。

5巻ぐらいまでは探偵のまわりに清純、お色気、ロリなどの女性を配した萌え系のライトな探偵ものかと思ってたのですが、私の中でこの作品の肝は”日常における自分勝手さやマナー違反などでイライラさせる人物達の成敗”と途中で気がついてからは大好きになりました。

万引き犯、盗撮犯、家庭内DV加害者、いじめ加害者などが小気味良く成敗されていったり、小心者ゆえに周りから様々な理不尽を押し付けられるいい人達がむくわれていくのには心底スッキリします。
多分作者さんがイラっとするのをこうやっつけたら気持ちいいだろうなと考えて描いてる感がすごく出てるし、非常に共感しやすいです。

それだけでなく探偵側も悪役もキャラがたってて面白いし、予想外のストーリー展開や、適度なラブコメさも秀逸かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-06 00:52:33] [修正:2013-06-06 00:52:33] [このレビューのURL]

妙な熱さをもった学校物語『鈴木先生』の外伝的短編集。
『鈴木先生』のもつ世界観などを楽しめた人は是非。
あのノリについていけなかった人は同じノリなんで同じく無理かな。
メインの物語で脇役だった者達にスポットライトが当たっていて、
鈴木先生が悩んだり、目力を発揮したりはしません。
それでも私には十分面白かったです。

4編それぞれに楽しめました。

・バタフライナイフ事件は関先生のはっちゃっけぷりとオチが
桃井先生だったことがかなり笑えました。

・ナッシーが主役の物語。これは『掃除当番』の焼き直しみたい
と思いました。ただ根底にある普通の生徒が自らを律して正しく
あろうという姿勢はよく描けていると思います。

・紺野の目を通した主に演劇&屋上事件。
思春期の気の多い男子のモヤモヤが楽しめました。

・ほぼ出番のなかった戸塚くんが24歳になってて、同窓会に行く
って話なのですが、2Aの時の同窓会ではなく3年生の時のものって
のが上手いなぁと思いました。
元2A達の何人かと他クラスで活躍しくれてた者達の未来が少ーし
だけ分かるのも面白かったし、何より鈴木先生のパワーが届かな
かった生徒がいたってのも「なるほどなぁ」と興味深かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-10 00:26:52] [修正:2013-02-10 00:26:52] [このレビューのURL]

10巻以降の感想です。

主人公らの卒業で人気があって面白かったのにきっぱりと連載を
終わらせたものの、他に描くものがなかったのかまた連載再開した
漫画だなんて面白くな・・・やだもう予想外の展開でやっぱり
面白いじゃないのー!

何この斑目萌え漫画ww
男オタについては先代で結構やっちゃったから今回は女オタ
ってか腐女子サークル漫画に?そこにオトコノ娘投入だなんてウマイ!
一代目の途中からなんかもうリアルな大学サークル風景というより
ある意味ファンタジー色豊かな物語になってたのでこれもアリです。

斑目は途中から性格まるくなってたけど、より普通の人っぽく
より萌え要素が多い人になってるのがかわいかったです。
仕事のストレス発散で飲むだなんてあんなビール好きだったっけ?

今後物語がどう転んでいくか楽しみです。(10巻まで読破)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-17 11:11:41] [修正:2012-06-23 19:06:24] [このレビューのURL]

8点 水域

これは素晴らしい和風ファンタジー!
倒れて意識だけが余所の世界に行ってしまって、その世界は現実とも
リンクしているところもあって…なんて話は別に斬新でもないけれど、
それに日本の昔ながらの川沿いの田舎を魅力いっぱいに描かれていて、
清涼感があふれているのが読んでいて心地よかったです。
田舎の夏の水辺の風景っていいですよねぇ。

そんな魅了的な田舎も過去の話も現在の話もやるせない事があって
それでもその現実を受けとめ沿って生きていくヒロインの家族…
それぞれの村への想い、亡くした家族への想い、見事に描ききって
いると思いました。
じんわり感動する何度でも手にとってしまう作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-16 22:32:55] [修正:2012-05-16 22:32:55] [このレビューのURL]

正直ストーリーはせっかくの時代、場所設定が斬新だからもっと面白く
できそうなのに想定内の展開というか、中央アジアの日常漫画っぽく
なってしまっている気がします。(それはそれで好きなんだけど)
アミルさんのキャラ以外があまりキャラ立ちしてないかな。

それでも彼女の取材力と描写力がすごすぎて引き込まれます。
愛情こめ過ぎですw それが漫画読んでるだけでヒシヒシ伝わってくる
のがいいですね。

中央アジアは大好きな地域(旅行で行きました)なので、まさかあんな
マニアックな場所を漫画にしてくれる人がいるだなんてそれだけで感激です。
しかもそれがあのマニアックな森薫さんだし。
木彫りに刺繍に最高すぎる!



→4巻まで読んで修正。

1、2巻では森さんのアミルさんや、狩り、模様などの萌え度が
高すぎて個人的にはツボだったけど、ストーリーはまぁまぁかな
なんて思ってました。
3巻からは居候だった英国人のスミスさんが旅に出ることで
行く先々で様々な乙嫁達に出会います。
当初感じていたストーリーのぎこちなさは感じなくなり、3、4巻
と進むにつれかなり面白くなってきています。
3巻のタラスさんとの話なんて、イスラム社会の父権制度がよく
描かれてて上手いなぁと思いました。

モスク描いて欲しいなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 15:56:29] [修正:2012-05-16 20:56:31] [このレビューのURL]

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