「DEIMOS」さんのページ

総レビュー数: 126レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月14日

6点 三国志

[ネタバレあり]

歴史大河をエンターテイメントまで昇華させた横山光輝漫画。
その中でも、最も多くのファンを獲得しているのがこの「三国志」。

描かれるのは、劉備玄徳の台頭〜蜀の滅亡まで。

前半は、キャラクターの出入りが激しくイマイチのめり込めない。しかし、孔明が出てきてからは加速度的に面白さを増し、20巻前後(文庫版)では蜀の武将が次々と命を落としていくのだが、このあたりで横山光輝版「三国志」はピークを迎える。そして、司馬懿VS孔明を経て、物語はゆるやかに収束する。

淡々としているのだが、場面場面ではしっかりとした構成を持っており、その煩雑さを馬鹿にすることはできない。しかし、今時の演出過剰なエンターテイメント漫画に慣れた読者にすれば、物足りなさを感じるかもしれない。

三国志の面白さのエッセンスに触れるには良い機会となる本だと思うし、人生教訓を抽出することも容易である。

これは良書。

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[投稿:2008-04-18 23:31:31] [修正:2008-04-18 23:31:31] [このレビューのURL]

やはり、評価は「6点」。

かなり話が練りこまれていて、「よく出来ている」。

十分な取材と勉強をもとにした、緻密なストーリー構成は素晴しい。伏線の回収も確実で、絵も堅実。

だが、その安定感ゆえに面白味がないというのもまた事実。

日本の漫画文化がここまで栄えたのは、「キャラクター」の確立というものに大きく依存していることを考えれば、この漫画のキャラクターは「薄すぎる」。
また、後半のBLを受容した演出には好感が持てなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-21 02:26:54] [修正:2008-03-21 02:26:54] [このレビューのURL]

「キャラクターのデータベース」というどこかの漫画評論家が唱えているモチーフを具現化した作品。

キャラクターと人間の共生は、鳥山ワールドなどでもお馴染みだが、ここまでメタ的なのは新しい。

作風は、「ヌルくて切ない」。
この哀愁に酔いしれていたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-11 08:13:43] [修正:2008-03-11 08:13:43] [このレビューのURL]

わずか3巻を発売するまでに、足掛け7年を要する長期連載メタ漫画(笑)。

この7年で、アニメ業界を取り巻く環境は激変した。
連載当初から現在に至るまでにアニメの放映(製作)本数は爆発的に増加し、その過程で05年に萌え株がもて囃されたこともあったが、そこからの低調ぶりは今のアニメ不況へと繋がっている。

そして、そんな状況を、島本は、自虐的かつ自嘲的に、また、シニカル&コミカルに描いている。そういった意味で、ただの宣伝漫画に堕さないところが一興に値する。

フリーペーパーに描かれる漫画であり、誰にも注目されていないのではないかという島本の不安は、3巻の終盤で爆発するが、これまた島本らしさの表出であり、島本好きなら爆笑できる場面だ。

島本作品は全て熱いのだが、この作品に関しては、「冷静に熱い」。
そんな言葉が適切かもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-17 06:39:16] [修正:2008-02-17 06:39:16] [このレビューのURL]

6点 LIAR GAME

「ショボいカイジ」、ってことでいいのではないかと。

ONE OUTSもそうだけど、冷めてるんだよなぁ。
トリックも先読みできちゃうものが多いし、キャラが薄い。
というか、競馬関係者ゆかりの名前を多数使ってるあたり、この作者は、キャラへの思い入れが少ない人なんでしょうね。

といっても、現在のYJ連載作品の中では、トップクラスの面白さであることは否めないです、はい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-12 03:50:54] [修正:2007-07-12 03:50:54] [このレビューのURL]

このレビューしてる人、辛口意見が多いけど、いいマンガだとは思うよ。絵がきれいだし、話もコンパクトにまとめてる。

手法としては、スカイハイなんだよな。

ただ、やはり、「人間が人間を殺す(間引く)」システムの設定が、受容しがたい人は多いだろう。社会を成立させる常識的な倫理観に反するわけだから、反発を感じるのは当然だろうけど。

そこさえ割り切れれば、楽しめる作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-07 19:44:48] [修正:2007-07-07 19:44:48] [このレビューのURL]

なげーよwww。

でも、やっぱ面白いけどね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-09 02:09:41] [修正:2007-04-09 02:09:41] [このレビューのURL]

数ヶ月ぶりに新刊を読む度に思う。

・異常に読みやすい。
・大衆に迎合するわけでもなく、反社会メッセージを乗せるわけでもなく、淡々と非現実の「生き様」を描くことは並大抵のことではない。

すげえなぁ。

でも、それほど好きになれないんですよね。
冷めてるところがあるから。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-03-31 02:23:33] [修正:2007-03-31 02:23:33] [このレビューのURL]

この漫画を読んで、何度鳥肌が立ったことだろう。
この漫画の絵(特に見開きの立ちこぎシーン)には、えも言われぬ説得力がある。
決して巧くはないのだけれど、ただひたすらに熱い!
意味もなく泣ける!

構成は、少年漫画の王道中の王道・ベタ中のベタ。
だけど陳腐に堕さないのは、前述の熱さが他作品とは比較にならないほど突出しているからなのかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-03-13 02:23:44] [修正:2007-03-13 02:23:44] [このレビューのURL]

一冊一冊に重みのある漫画です。

「日本人としての誇りを取り戻せ」
そういう声が聞こえてきます。

なのに、単純なファンタジーor軍記モノと読んでしまうと、
「戦争としての魅力がわからない!」
「こんなの卑怯だ!戦争じゃない!」
とか言って、お門違いの非難が始まります。

これは戦争それ自身を描いてるのではなく、米国の傀儡に陥った日本人の回顧すべき幻影(笑)を魅せているのだと僕は解釈したので、十分に楽しんでいます。

でも、キャラクター配置に新鮮味が欠けるので、のめりこむほどではなかったのですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-18 01:57:11] [修正:2007-02-18 02:28:46] [このレビューのURL]