「ITSUKI」さんのページ

都会ものである主人公・相浦くんが、とある理由で柤ヶ沢なる村落で一泊する事になるのですが…
仲間意識の強さから、余所者に対しての露骨に排他的な態度をとったり(逆に仲間として認められると一変)
村人達の性に対しておおらかさだったり、今じゃ想像もできない慣習や祭りにであってショックを受ける相浦くんの心情には見事に感情移入してしまいました。

初めに読んでいて思い出したのは有名な「ひぐらしのなく頃に」です。
(こちらの方が描かれたのは先なのですが、読んだのは後だったので…)
なんて描けばいいのかむずかしな・・・ヒロインとの「純粋」な意味での恋だったり、奇妙にみえる祭りだったり、村人に追いかけまわされて必死になって逃げたり、エロかったり。
読んでいて相浦くんと同じく心臓がバクバクしてました。

この方の絵で凄いと思ったのは目力(めぢから)です。
睨むような表情はどれも力強く、内に秘めた感情も透けて見えてくるほど。澄子なんて巨人の星バリに目がメラメラ燃えてますし。
全5巻の中でいろいろな事つめこんでますが、一番描かれるのはエロいシーン。
でもエロ漫画じゃないですよ。普通にストーリーも良い。
ラストのあっさりした終わりとちょっとしたサプライズも良かったです。

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[投稿:2010-02-28 23:24:26] [修正:2010-02-28 23:24:26]

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