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グラウンドにはゼニが埋まっている。略してグラゼニ。

主人公の凡田は左のサイドという武器があって中継ぎとして多少の活躍はするが、それでも年俸は1800万というチームの中でも地味なポジションにおかれています。
そしてそんな彼の視点から、活躍できなければそれまで、というプロ野球のシビアさを「カネ」の面から描く異色な作品です。

年俸とか年収とかそんな事ばかり気にしている主人公といわれるとガメつそうであまり印象良くないかもしれませんが、この凡田というキャラが不思議と憎めないです。
絵がコミカルなことに加えて、主人公もとびぬけた実力があるわけではないので、一軍で生き残るために必死に投げてるその姿に自然と応援したくなるんですよね。


ライバルに勝ちたいから、自分の限界を超えたいから。
スポーツ系の作品の主人公の頑張る理由っていうのはそういうのが大半でしたが、こうも金勘定の話ばっか考えてる主人公ってのは逆に共感しやすく、面白かったです。

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[投稿:2011-08-26 00:26:43] [修正:2011-08-26 00:26:43]

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