「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

[ネタバレあり]

金剛寺編までは6点ぐらい。
作品から微妙に漂うマッチョイズムが鼻につくかもしれないが
『裸の大将』的な安定した展開やテンポの良い話運び、
画力のうまさがよく噛み合っていた。

ただそこからが酷い。とにかく迷走に次ぐ迷走。
女子高編の教育論は読み応えがあったが
その後のなんか毒電波でも浴びたかのような自然回帰的な主張と
怒涛のSEX論には正直…。そして極めつけのラスト。
どうも作者と編集者との意向の違いでこうなったらしいが
振り回され続けた読者にはたまったもんではなかったと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-11 23:50:25] [修正:2008-04-11 23:50:25] [このレビューのURL]

『ライジングインパクト』『Ultra Red』などでまさに少年誌らしい
さわやか漫画を描いていた鈴木央初の青年誌作品。
いろんな意味で作者の描きたいもの描いちゃってる自由さが出てる。

冒頭の主人公の旅立ちとラストのシーンも見事ながら
個人的には中盤の『銀河鉄道999』を思わせるような
冒険展開がお勧め。読者をグイグイ引きこませる内容はもちろんの
こと、『ライジング〜』などでちらほら見せていたお得意の
ショタ×セクシーお姉さんのラブロマンス(コメディ)が
実によく描けており以前の作品で作者のそこらへんの性癖?に
惹かれてた人には非常に満足できると思う。
また特有の緻密で暖かいタッチの背景描写もSFファンタジー
ならではの世界観が出ており◎

これだけ良作品に仕上がっているが欠点はなんといっても短い!
中盤をもっと描いてくれてたら(個人的には)
8点にも9点にもなっただろうに3巻で完結してしまったのが
本当に本当に惜しまれる作品。

でもまあ自分としては作者の描くエロシーンが(間接的ではあるが)
読めたので非常に満足だったりする。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-08 22:00:09] [修正:2008-04-08 22:00:09] [このレビューのURL]

あらすじはアニメ版とほぼ同じだが
キャラクター設定が若干異なる点あり。
どちらかというと漫画版のほうがまったり進行といった感じ。
萌え漫画としては可もなく不可もなく本当に中の中といった所なので
過度な期待はせずに読むのがいいと思う。
それでも特に印象は残らないとは思うが…
ひとつ言うならアニメ版よりお色気度が増量してるのでそこがお得といえばお得かな?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-19 23:32:58] [修正:2008-03-19 23:32:58] [このレビューのURL]

個人的に、同誌で連載されてる『ジャガー』とキャラ設定・構成が
モロかぶりしてると思うんだけどそこら辺どうなんだろうか…
ギャグ・ネタについては特に目を見張るような奇抜さは無し。
絵も顔とかバストアップのコマがやたら多く画力としては正直ギャグ漫画だから許せるレベルかなあ。

ただ毎回のギャグの安定感はなんというか的確に小技を
ヒットさせてる感じで結構がんばってるとは思う。
ゆえにジャンプをなんとなーく流し読んだりするとなんとなーく
読み進めてしまういい意味で空気な作品になってる。

画力の無さを改善して動きのあるギャグや表現の多彩さで笑いを
取り入れられればまだまだ面白くなる可能性はある…はず。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-03-18 00:36:01] [修正:2008-03-18 00:36:01] [このレビューのURL]

デビュー以来少女誌・女性誌でのみ活動してきた作者が初めて青年誌で連載した本作。
しかし青年誌であろうとHなサービスシーンなど一切無く、作者のいつもの持ち味である
「清純乙女系」な作風には全く影響無いので本来のファンも安心して読める作品になっている。
じゃあなんであえて青年誌なのか。
男性ファンの間口を広げるためだったのかなー。

作品は、様々な形態の夫婦が主題となる作者お得意の一話完結オムニバス恋愛漫画。
「夫婦」に加えて「(自他の)結婚について」的なのも入ってるかな?
いつも通りやわらかほんわか、繊細な絵で切なくも暖かい心にくるストーリー。
逆に言うといつも通り少女・女性誌のまんまなんで、中には女性観が多分に入ってる恋愛譚もあり
そこが新規の男性読者はどうかな?とは思う。
もちろん谷川史子ファンなら買って損無し。
初めて読んでこの絵・雰囲気が気に入った人は同作家の別作品もぜひ。


…しかし一時期だけとは言え、この作品と「HELLSING」を
同じ雑誌に載っけるなんてどんだけカオスなんだアワーズ編集部

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-15 23:57:42] [修正:2008-02-15 23:57:42] [このレビューのURL]

非常に多岐に及ぶ芸術知識、誰にでも親しみやすいソフトな作風、
多彩で豊かなキャラクター、それでいて毎回毎回しっかり読ませて
くれる構成とまさにウンチク漫画の見本中の見本の様な作品。

この作品と似たものに浦沢直樹の「MASTERキートン」が
あるがどちらかというと手塚治虫の「ブラックジャック」に近い作風、
というかむしろオマージュ作品といってもいいくらいなので
そこら辺意識して読むのも面白い。
相方サラも回を増すごとにピノコっぽくなるしw

非常に感動するというわけではないがその入り込みやすい作風ゆえに
今でもふとした時に読み直す個人的に大好きな作品。
オススメのエピソードは「顔の無い自画像」。
また芸術家の村上隆氏を正面切って批判した回も未読の人には
是非とも読んでもらいたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-14 23:49:13] [修正:2008-02-14 23:49:13] [このレビューのURL]

変顔系のキャラとハイテンションギャグが少年誌本来の
アッパーな雰囲気に良くマッチしていた。
また個性が強い作風だがキャラ投票で作者自身が1位をとるという
珍事から見ても作品のファンにはおおむね好評だったと思う。

ただその強すぎる自己主張は一定の年齢層以上には不快に感じるかも。
小学生の頃は魅力的に見えてたクラスを引っ張るリーダーも
中学生になってみるとウザく感じるみたいな。
そのせいかどうかネット限定ではこの作品の評価は悪かったような…

個人的にはギャグ以外のバトル部分は回を増すごとに展開がグダグダ、
感動系も第二話以外は正直?な印象を受けた。
ギャグ7点、バトル4点、感動系4点で平均して5点。

とにかく作者のやりたいようにやったエネルギッシュな作品だと思う。
まあやりたいようにやって最後はあんなことになっちゃったけどw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-09 00:09:23] [修正:2008-02-09 00:09:23] [このレビューのURL]

アニメ「とんがり帽子のメモル」の原型となったといわれる作品。

とにかく主人公のポーが可愛すぎてヤバい。
萌えとかそういうの抜きで可愛すぎ。相方のリルフィーも可愛すぎ。
3章あるストーリーもただ可愛いだけじゃなくそれぞれしっかり感動させて読ませてくれる。
ただ最終話の終わり方が唐突であれっ?ここで終わり?と感じたかなあ
要はもっと続いて欲しかったって事だけど

20年以上前の作品だが今読んでも色あせない、絵本や童話、
メルヘンファンタジーものが好きな人は絶対お勧めの作品。
文庫本でも出てるので男性もぜひ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-05 22:38:47] [修正:2008-02-05 22:38:47] [このレビューのURL]

前回のエイケンに比べると絵柄がより柔らかく
より万人に萌えられるようになった
ストーリーも一話完結のオムニバスで様々な「属性」を描き
これまた万人萌えできる様な設定に。

けどこれって前回発揮された作者の個性が完全に潰れてんだよねー
前作で慣れた人には炭酸の抜けたコーラ。
今作で初めて見た人には何か中途半端な萌え漫画。





先生!また先生のリビドーを爆発させる様な漫画描いて下さい!(泣

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-31 23:14:58] [修正:2008-01-31 23:14:58] [このレビューのURL]

「初心者〜中級者のために麻雀を基礎から教えて強くする」
というのがコンセプトの、今まで多くの人が望みながら実際にはありそうでなかった麻雀漫画。
説明そのものに終始するいわゆるハウツー漫画とは違い、作者の「こうすれば強くなるんだ!」というメッセージが
強烈に伝わるため、たとえその麻雀論が多少強引であろうが読み手に素直になるほどなと納得させる
心地よい作品に仕上がっている。まさに長年麻雀漫画を牽引してきた作者の為せる業。
現在レクチャーするネタがなくなった為か麻雀女子プロ界を中心としたストーリーにシフトしているが
漫画そのものもしっかり読ませてくれるので今後も期待できる展開になっている。

麻雀できる人、特にルール覚えたてで負けてばっかりな初心者の人
にぜひお勧めの作品。実際強くなると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-31 00:55:15] [修正:2008-01-31 00:55:15] [このレビューのURL]