「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

構成要素
バカ、エロ、赤貝
以上。

ぶっ飛んだギャグとエロを描く事で成年漫画ではちょっと有名な土居坂崎もといtenkla氏の
初一般誌連載作品。
この人が一般誌でやるにはやはり赤い核実験場と称されるREDが妥当なんでしょうかw
で、冒頭説明したように本編は限界ギリギリまでバカエロを追求しています。
もうそれだけ。こういう作品が好きな人にはいいんじゃないでしょうか
(ただ最近のREDはこういう作品群が多すぎるような気がするが・・・)
あと作者自身藤子作品が大好きなようで物語の設定からそうなんですがパロがちらほら見れます。

tenkla先生、巻末のあとがきに先生の持ち味である発狂ギャグを編集部から止められてると
書いてましたが、大丈夫です。充分狂ってますからw

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[投稿:2010-03-01 23:34:51] [修正:2010-03-01 23:59:59] [このレビューのURL]

超生真面目人間なプロ野球選手の主人公と彼に携わる周囲の人々のヒューマンドラマ。
基本的に一話完結もので、前半は在京球団、後半は鹿児島の弱小球団が舞台になります。
ストーリーは小さくまとまってる感はありますが、どの回も安定しており、
さすがベテランの仕事といった感じ。また作者の絵もこの時期はまだ荒れが無く見やすいです。

ただ作者の他の作品と比べると少々印象が薄いかなーというのが正直な所。
主人公の真面目一本というのがいまいちキャラクターとして弱かったかな?
後半の鹿児島編はかなり傍観者的な立場だったような気が・・・

しかしながら古今いろんなプロ野球漫画がありますが、長嶋茂雄氏(あくまでモデルですが)
を相当悪役に描いてるのもこの漫画ぐらいでしょうか・・・?そういう点では珍しくもあります。

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[投稿:2010-03-01 23:02:38] [修正:2010-03-01 23:59:39] [このレビューのURL]

7点 テラオ

近藤るるる+週刊ファミ通の最新作
現実世界とゲーム設定をシンクロさせるS○GA?の次世代試作機「テラオ」君と
主人公他のドタバタ南国コメディ。
ラブコメ重視だった前作に対して今回はゲームネタ多めに盛り込んでます
(比較的最近のゲームネタなので個人的にちょっとわからないところもありますが)
もちろんラブコメ要素もあり。
絵柄がかなり丸っこく、それでいて洗練されてきており
テラオ含め作中の子供キャラがかわいい。
前作「タカマル」キャラがメインを張ってるので作者のファン以外だとちょっと?な所はあるかも
今後の期待を込めて7点。

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[投稿:2010-02-28 12:49:28] [修正:2010-03-01 23:57:48] [このレビューのURL]

奇抜な設定ではあるが本筋は
自分を好いてくれるミステリアスな女の子と
周りに内緒で同棲生活を送るという王道プロットの変化球もの。

丸っこく癖のない絵柄で男女キャラどちらもかわいく描けてますが
少年誌ということもあり低年齢層にはちょっと恥ずかしさを感じさせるかも
お色気もまあまあ適量です。
しかしこの絵柄にして萌えの対象がだいぶ偏り…というか変態じみててビックリ。
「ショタ+実の親父=萌え」なんか際たるもので
時代を先取りしつつ、一部作者しか到達できなさそうなぶっ飛び感があります。

内容については、さすが藤田先生のお弟子さんだけあって
全体的な物語のまとめ方が立派
着実にストーリーを進めていって最後に総仕上げされる感覚がコミックスで読むとよくわかる。

…と、まあマクロな視点は良いんですが
実は一話一話でみると、意外に良くないです。
起承転結でいうと結のオチが極端に巻いていて物語に入り込めそうで入り込めない。
なんでかなーと思ってたんですが
一話のページ数が異様に少ないんですねこの作品。
ミクロな盛り上がりがもっとあれば総体的な作品への評価にプラスされるだろうに
サンデー編集部はもったいないことしたなあ…

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[投稿:2010-01-23 00:39:38] [修正:2010-01-23 00:45:54] [このレビューのURL]

7点 恋風

兄弟間の恋愛ということではあるけど
近親相姦という言葉はこの作品のイメージにちょっとそぐわない。
読まずして好き嫌いを決められそうなネタなのだが
テーマ自体は少女漫画でも意外に広く扱われているところなので
そこら辺を一ジャンルとして読めればよろしいかと

淡く素朴なタッチの画風で男女問わず受け入れられる仕様です。
許されない恋がテーマなので出会い、接近、告白からもう半歩進んで
お互いの気持ちが通じ合ってからの
周囲の目からの苦しみ、相手を思うがゆえの心の葛藤がこの作品の最大のウリ。
それだけに、後半になるにつれ全体のトーンが暗くなっていくんですが
ドロドロした感じではなく、あくまで切なさを強く出しているので
途中でだれることなく一気に読み上げてしまう良作にまとまっていると思います。
6.5ぐらい、切り上げて7点。

あえて言及すると、ヒロインの七夏が絵に描いたような純真ないい子で
いかにもかわいく造形されたキャラクターっぽい点。
妹萌えの観点からすると序盤のウケやすいつかみに良い反面、
兄の人間くささや、突如現れた妹に対する戸惑いが上手く描かれているだけに
七夏が兄を意識する過程での心象が少々ぼやけちゃってるかな?というぐらいか

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[投稿:2010-01-11 16:46:14] [修正:2010-01-11 16:49:55] [このレビューのURL]

大傑作「SLAM DUNK」以降、スポーツ漫画=そのスポーツそのもの魅力を描く事が主流に
なっていたジャンプで唯一?復活した「アストロ球団」「キャプテン翼」「リングにかけろ」
等の流れを継ぐトンデモ超人スポーツ漫画。

ゆえに例え分裂しようがオーラ出そうがテニスのルールとかプレイの醍醐味なんかまだ難しくて
わからないようなチビッコに、ただ単純に「テニスってかっこいい!」って思わせればしめたもの。
実際この漫画(アニメ)の影響で全国のテニスサークルに入るチビッコ達が増えたみたいだし
役割としてはこれはこれで良かったんじゃないかなとは思う。

多くの海外の有名サッカー選手が子供の頃「キャプテン翼」に触発されたように、
将来ウィンブルドンで優勝した選手が「テニスの王子様」ずっと読んでた、という話がやって来…無いか。
常に読者の予想の斜め上を行く展開が大きな魅力だが、前作の「COOL」を見る限りでは
どうやらこの奇抜な発想は天然から来るもののようだ。こういう発想が出来る+実際に描いて
雑誌に載せちゃう様な漫画家はそうそういないので貴重ではある。

ただ主人公他登場人物に熱さとか挫折感から這い上がるとかそういう泥臭い展開が
意図的に省かれたのはやっぱり残念だった。ハチャメチャでもそこら辺のストーリーで
読ませれば多少男性読者も付いて来ただろうに。ある種少年漫画らしい少年漫画でありながら
キャラの魅力を前面に押し出す、「萌え漫画」になってしまったのは
可能性として惜しかったかなあ。ま、ネタとしても充分楽しめるのでこの点数あたりで。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2008-01-30 23:14:26] [修正:2009-12-03 01:05:23] [このレビューのURL]

6点 巨娘

巨娘ジョーさんとその周りの人々が織り成すギャグコメディ。
実は木村紺作品は神戸在住よりもこっちが早かったため
前作とのギャップに関して戸惑いはありませんでした。
淡いタッチの絵柄で若干下ネタよりなギャグ多めと
女性が考えるおげれつ漫画、とまではいかないが作風は人を選びます。
ギャグも感性に合えば…まあ作者が好きなようにやった感は出てます。
恋愛模様や個人エピソードなど全体的には嫌いではないです。
が、ジョーさんの彼氏のキャラにはちょっと辟易。
昨今の女装ウケは、もてはやす男女共々もういい加減にしてくれって感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-14 23:18:26] [修正:2009-12-03 00:53:43] [このレビューのURL]

連載終了して数年になりますが仮想現実の技術開発のニュースが出るたび
未だに「『ルサンチマン』の世界に〜」という言い回しをちらほら聞きます。
4巻と比較的短いながらオタク界隈ではなかなかの印象を与えた漫画。
というのもこの作品
仮想現実で女の子とイチャイチャといういわゆる二次元オタクが
妄想しがちな理想郷をかなり詳細に描写しており
一部で非常に惹きつけられる世界設定を持っているのです。

ストーリーは実際の現実と折り合いをつけつつ仮想現実にはまっていく
主人公をめぐるハード?SFですが作品全体が上手く練りこまれていません。
開発者の存在や暴走するAI、仮想現実を支配するボスの正体など
個々の素材はなかなか素晴らしいのですが中途半端に出ては退場したりと、
非常にバタバタ詰め込まれています。
ストーリーはなんとかまとめたものの仮想現実が本物の現実を超えられるか?等々の
テーマが上手く伝わらず消化不良といった感じです。
作りようによっては傑作になっただけに非常に惜しい作品。
…でもやっぱり世界観は魅力的なのでこの点数でw

この種のコンプレックスへの葛藤をテーマにした作品は
まだまだ主張してもしきれないほどの鬱屈さとそれ求める土壌があるため
これからますます開拓されていく事とは思います。
とりあえず二次元最高!を掲げる人は通過儀礼として読んでおきましょう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-10-15 00:09:18] [修正:2009-12-03 00:51:22] [このレビューのURL]

この作品、事前に予備知識があればいいですが何も知らずに
表紙のかわいさに釣られて買っちゃったりするとケガしちゃう恐れ大

物語は小学生の妹を中心として
兄と妹、兄と父の家族、小学生と大学生の恋愛
兄と親友との友情など様々な面にスポットを当てていきます。

妹のことを守りたいと思いながらも知らずに家族を抑制していた兄
そんな実の息子に正面から向き合えず逃げ出した父親
二人の板ばさみになり孤独から助けを求めたいために暴走した妹
そしてそれを受け入れてしまった親友…

登場人物が抱えていた鬱屈やズレが
ある日を境に表面化してしまい、本音で傷つけ合いながら物語は進んでいきます
一応のメッセージはあるのですが
雰囲気でぼかしてあるので作品に答えを求めず読むのがいいかなー

作者初期の頃の連載作品なので荒さはありますが
ストーリー全体として見るとなかなか魅せる作品だとは思います
逆に妹の異常に大人びた言動や設定など目に付いちゃうと楽しめないかもしれません
個人的には物語の導入部が薄く感じ、後一歩作品に感情移入できなかった

再編集版には本編の後日談と読みきり短編が数編収録されています
後日談は個人的にはこの作品に見合った終わり方だと思う

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-12-03 00:43:52] [修正:2009-12-03 00:43:52] [このレビューのURL]

独特の作風でカルト的な(?)人気を誇るギャグ漫画家、尾玉なみえの現在連載作。
数年前より温めてきた魔女っ娘変身ギャグです。
シリウスがなかなかマッチしていたのか軌道に乗った連載を続けており、
作者自身の掲載記録最長を更新中(3巻)。

作品のテンションは今のところ安定しており、相変わらずのなみえ節も健在、
変に下ネタが輝いていたりと持ち味が上手く引き出されており作者のファンなら読んで損は無し。
特筆すべきキャラは魔女ザイアー。「ジャガー」のハマーもそうですがどうしようもない駄目大人が
作品全体のいいアクセントになってますね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-10 22:13:06] [修正:2009-11-10 22:13:06] [このレビューのURL]