「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

6点 かるた

チャンピオンゲーマーの主人公が「競技カルタ」に出会い
その面白さにひかれ取り組んでいく物語。

珍しいジャンルですが本質的にはスポーツ漫画として描かれています。
特に良かったのはキャラクター面。
主人公から敵キャラ含め皆、非常に爽やかで
かるたにかける青春がわかりやすく伝わり何とも清々しい気分になります。
札を詠まれた後の一瞬の取り合いの描写も力が入れてありGOOD。

…が、テンプレちっくな萌え作画が受けなかったのが原因か
売り上げが及ばず2巻で打ち切り。
欲を言えば主人公が競技カルタと出会ってから初期の段階を
もう少しじっくり描いてくれた方が良かったかなと思う
(数話ですでに百首全部暗記しちゃってたし)

何にせよ、このすぐ後にご存知「ちはやふる」が連載され大ヒットしたのをみれば
目の付け所自体は非常に良かったといえます。
それゆえにもうちょっと編集部には様子を見て欲しかったんですが…

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-30 20:09:05] [修正:2010-10-30 20:12:31] [このレビューのURL]

「だめよめにっき」の第二弾。今回もオールカラー。
前作よろしくヨメとオットのラブラブ新婚生活コメディーですが、
友達のツマコさんの加入でだいぶコメディー度が強くなってます。
(ツマコさんに影響されたか?)
扉絵のような気合の入った絵もコマに取り込んでみたり前作から変化を取り入れて
飽きることなくほのぼの楽しめるのはさすが。

最後は子供が生まれて一応の完結となりましたが、
ネタとして面白そうな妊娠から出産をたった5ページで一気にまとめてしまったのは
作者のモチベーション的には続編は期待できないという事でしょうか?
そう考えるとかなり残念だなあ…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-17 01:12:40] [修正:2010-09-17 01:17:46] [このレビューのURL]

4点 AL

「ユタ」「D-ZOIC」に続く所十三先生の恐竜シリーズ第三弾。
今回は遂に登場キャラクター全てが恐竜になりました。

仔竜アルが暴君ティラノの牙王を倒すまでの冒険活劇で、
最新の恐竜うんちくがちょうどヒーロー特撮モノの「説明しよう!」みたいな感じで、
読みやすく解りやすい。
草食恐竜も実は少し肉を食べてたのか…勉強になった。

ただ必殺技のネーミングやらセリフやらちょっとセンスが古すぎる点がちらほら見られ、
恐竜マニアな読者層以外を今ひとつ引き付けられなかったのが残念。
あまりに体格差がある敵恐竜に勝利するアルにいくらか違和感を感じずにいられなかったんですが
今後成長して立派なトリケラトプスになってから…という構想があったのかな?

とりあえず「ユタ」からのチャンピオン誌での恐竜シリーズはこれにて一休みという事らしいですが
恐竜自体は低年齢層に普遍的にヒットしそうなネタだと思うし
何より作者の恐竜愛がここで潰えるのは非常にもったいないですので
またいつかチャレンジしてもらいたいですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-14 01:20:08] [修正:2010-09-14 21:16:36] [このレビューのURL]

小学六年生などの学習雑誌で連載されていたため、掲載一年の完結もの、
このためコミックスごとで主人公、ストーリーがそれぞれ異なる形式をとっています。
しかし基本的なプロットは同じで、ひょんな事から女装してアイドル活動する事になった
男の子が芸能界で活躍していくなかで、恋愛や友情を通じて成長していくという流れ。

主人公は男の子なんですが、どの主人公もヒロインの親身になって相談に乗ってくれたりする
女の子の面も持ちつつ、いざと言う時は男らしい決断力も見せる、女の子にとっては
まさに理想のキャラクター。当然女の子向けの作品なんですが
しかし、コテコテな理想像かというとそうでもなく、小学校高学年の男の子のリアルが
上手く引き出されていて男性サイドからみても違和感無く読めます。
ここら辺は「水色時代」や後年の「ないしょのつぼみ」など思春期の子供の心情を
長年表現し続けている作者の強みですね。

明らかにベクトルの異なる「GO!GO!ICHIGO」編を除けば総じて爽やかに読める作品。
個人的には7巻の話が好きです。

男女両方が読者である学習雑誌に掲載されていましたので昨今の似たような萌えブームを見るに、
もしかしてこの作品で密かに男の娘萌えが植えつけられた人も少なからずいたのでは…?
(明らかに狙った感のあるネタもちらほらあるし)
そういった意味では罪深い作品なのかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-24 14:26:24] [修正:2010-08-24 14:27:56] [このレビューのURL]

主人公・十三塚景が相棒雪房と共に、崩とよばれる悪霊達と戦うホラーアクション。

まずは何より女の子がいたぶられるシーン(いわゆるリョナ描写)がこの作品の一番の特色でしょう。
(これを一番の特色にしていいのかという話は別にして)
近頃、特に少年誌では敬遠されつつある女性への暴力シーンを
汁気たっぷりノリノリに描いちゃう点はある意味立派。

…と、そんな奇抜さについつい目が行きがちですが作品のキャラクター作りは上手いです。
主人公の景の誰かを守りたいというひたむきさや、熱血さ、共に戦う雪房との絆など
少年漫画の王道がしっかり辿れており前述のリョナ描写に不快感を引きずる事無く読ませてくれます。
強い意志と行動力を持ったメガトンヒロインも魅力的。
作画が荒く、コマによって描き方に差があったり
バトルシーンが少々見づらかったりするのが難点なんですが
上記のように思えてくると不安定な作画線すら独特の個性として、感じてくるのが不思議…w

作者はデビュー作、「ジョギリ屋?」でもその片鱗を見せていただけに
個性派ひしめくチャンピオン内でも特に今後が楽しみな逸材。
期待値プラスして7点献上。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-12 00:57:03] [修正:2010-08-12 00:57:03] [このレビューのURL]

四コマ系学園ドタバタコメディー。

百合、生徒会と流行の要素を取り入れた萌え四コマといった感じなんですが
作画が独特なので万人受けはしなさそう。
作中のキャラクターがキャッキャやってるのはわかるんですが
いきなりトばしてるせいかそれを読む側が楽しめるかというと微妙なところで…
作者だけが楽しんでこっちは置いてきぼりにされてる感がヒシヒシ。
次の作品は別ジャンルで読みたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-31 18:22:27] [修正:2010-07-31 18:22:27] [このレビューのURL]

最近ネットで評判の作品。
嫁姑やご近所関係などレディスコミックでありがちな重いテーマを痛快ギャグに変換した
アクションコメディー。
こういう冒険を繰り広げる辺りやはり秋田書店というところなんでしょうか…
セリフのセンスや掛け合い自体はベタながら
レデイコミ特有の細やかなペンタッチで繰り広げられる格闘シーンが独特の世界観を
生み出しています。特に母子家庭の有山さんがやたらシュールで笑える。
毎回無駄にキメてくる見開きなど読んでてこっちが勢い負けしてしまうパワーがある作品。
本誌のラインナップ読んでてこの作品に出くわしたらたまらんだろうな…
スカッとした読後感を味わいたい人にオススメ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-28 23:01:13] [修正:2010-06-28 23:01:13] [このレビューのURL]

7点 マギ

魔法を操る不思議な少年アラジンの世界冒険譚。
前作「すももも?」でヤングガンガンの看板はっていた作者が
少年漫画に挑戦するためにサンデーに移籍した意欲作。

持ち味である卓越した画力が魅力的。
前作同様女性キャラがかわいいですし、
キャラの喜怒哀楽が上手く表現されています。
作品が、冒険を通じた心のふれあいと成長をメインにしているので
この表情の豊かさが非常に効果的に働いています。
イケメン男性陣も数多く登場する点やギャグの傾向から女性にも受け入れやすい作風。

ちょっと油断すると重い展開になりがちなので
連載開始時のように明るく楽しい雰囲気で続けて欲しいものです。

現在のサンデー連載の中でも特に一押しの作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-25 23:38:46] [修正:2010-05-30 02:08:59] [このレビューのURL]

昔何気なく読んだチャンピオンにこの漫画が連載してあり
その完成度の高さに衝撃を覚えたことがあります。
結局それが自分がチャンピオンを買い始めるようになったきっかけでした。

ストーリーは基本的に一話完結もの。
近未来の電器屋「ピース電器店」で引き起こされるドタバタコメディをメインに
ピース一家の温かな家族像も合わせて描かれてあります。

比較的低年齢層の読者が楽しめるように作られているので
過激なギャグや感情が浮き沈みするような激しい描写はありません。
しかし親しみやすい身近なSFと科学技術の魅力を余すことなく描いており
童心に帰れるようなワクワクする設定が用意されています。
また漫画としての画力も非常に高く、
特に手の込んだ背景が描きこまれたコマから生み出されるダイナミックな演出が魅力的。
そんな作品の中でどのキャラクターも愛らしく生き生きと躍動します。
ちょこちょこ描かれる伏線やマニアックなパロディが仕込まれていたり
遊び心も盛りだくさん。
ツツさんの言われるようにいつまでも作品の世界観に浸っていたい、そんな気にさせてくれる傑作です。

上でも書きましたが、少年漫画として限りなく完成されていると思います。
このサイトのレビュアーの方々のように
いろいろな漫画を読み慣れた方にこそ、おすすめしたい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-14 18:34:45] [修正:2010-05-14 18:34:45] [このレビューのURL]

本作の前に同誌でちょこっと連載されていた
「飲みに行こうぜ!!」という作品で
破天荒な大酒飲みのギャグコメディを描かれていたんですが
(文庫だとセットになってるようです)
実は作者がまんまその破天荒な酒飲みだったというオチ。
そして全てがノンフィクション。
日常エッセイというジャンルからするとある意味問題作(笑

内容は作者と作者の友人たちの酔っ払い失敗談。
エピソードのめちゃくちゃっぷりもさることながら
一年余りと比較的短い連載期間で回が進むにつれて
話も絵もはっちゃけて開放的になっているのが笑える。

お酒を飲むのが好きな人、お酒で失敗した事ある人にはぜひおすすめです。
共感含め笑えると思います。
ただし↑と全く逆のタイプの人だと激しく嫌悪感を覚えてしまうかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-14 18:33:29] [修正:2010-05-14 18:33:55] [このレビューのURL]