「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

ドジな女子高生ましのが繰り広げるエロギャグ漫画。
ですが全体的な雰囲気はお馬鹿漫画という感じ。あくまでお色気程度のエロです。
作者が女性ということで下着ネタなど着眼点がなかなか斬新です。
ですが基本的な画力が…うーん…
お色気ギャグというジャンルなのでお馬鹿っぽさを演出する意味合いもあるかと思いますが
正直落書きと捉えられてもしょうがない脱力感が残念。
しかし意外に脇キャラは多彩でよかった。個人的には榊さんが好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-20 14:49:19] [修正:2012-10-20 14:49:28] [このレビューのURL]

感想については下のほうで皆様非常に素晴らしいレビューを
語ってくださっているので私からあまり言うことはありません…

エンターテイメント性から言えば万人に楽しめないかな?
そういう意味で6点にしました。

ただ読むと何だか長文感想を書きたくなる。そんな作品です。
現チャンピオンの台風の目みたいな存在ですね。
この勢いがどこまで続くか見ものです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-14 02:48:20] [修正:2012-10-14 02:48:20] [このレビューのURL]

ごく普通の男子高校生、多華宮仄君が
クラスメートで学園のアイドルで、実は超強力な魔女の火々里さんに守られながら
魔法対決に巻き込まれていくラブコメ&ファンタジーバトル
火々里さんはタイプ的にあずまんがの榊さんぽい
絵に関しては言うことなしの素晴らしさ。丁寧な書き込みもすごいですが、
端役の塔の魔女達まで非常に凝ったキャラデザで使い捨て?な役割が惜しいくらいです

あえて姫と騎士の立場を逆転させる事で朴訥な火々里さんの魅力を引き出す形式をとられていますが
キモはやっぱり“ヒロイン男子”が読者に受けいれられるかどうかでしょうか
ただ、そこら辺は結構気を使われてるみたいで言動だけでもそこそこ男らしい面を見せたりもしています
(というか唯一の常識人的な扱いか?)
3巻以降は多華宮君の白いアレも登場するようでまた大きく話が動きそう
個人的にはサイドストーリーや二人のイチャイチャももうちょっと見ていたいですね

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-01-06 23:31:59] [修正:2012-01-06 23:31:59] [このレビューのURL]

あの世の異形のモノが見える体質の姉静流とそれらに憑依される体質の妹瑞生。
両親の元を離れ祖父と田舎暮らしをする二人の異形のモノとの接触と、
それを通じた成長を描いたストーリー。

漫画における幽霊・妖怪が出てくる作品は、霊能力=一種の超能力ととらえ
経文やお札で悪霊を撃退!みたいな派手なアクションバトルになりがちですが
この作品では、妖怪や霊は言うなれば変に首を突っ込んではならない
畏れの対象とされています。
また、憑依する原因が霊そのものというより、憑依される人の精神に依存するという形で、
それに絡めて主人公姉妹が段々と自立していく様を合わせて描いているところが良いですね。
あと、登場する妖怪や霊のキャラクターも
変におどろおどろしさを主張しない、さもそこにいたかのような演出で
実は自分たちの生活の片隅にも潜んでいると思わせるようなリアル感が出ています。
欠点というか上記のように真面目に妖怪や幽霊また霊能体質を取り扱っているせいか、
全体的に雰囲気が暗く、特に二人の学校での人間関係なんかを描いた回は
級友達がやたら陰湿で、読んでてあまり爽快になるという事は無かった印象がありました。
ただ各回のストーリーもしっかりしており、全体的にみるとかなり良作だと思います。
「蟲師」なんか好きな人におすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-29 23:46:11] [修正:2011-11-29 23:46:29] [このレビューのURL]

石黒正数先生の短編集。

いろんなジャンルを描きながら
笑いあり、青春あり、ちょっといい話みたいなのもありいろいろお得。
というか作品毎に微妙に掲載雑誌のカラーに合わせてあるんですね。
単に器用という言葉では片付けられない石黒先生の力だと思います。
雰囲気的にはそれ町に一番似てる作品群です。ファンで未読の方はぜひおすすめ。
表題にもなっている「探偵綺譚」は歩鳥と紺先輩のプロトタイプが出てきます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-31 22:29:50] [修正:2011-10-31 22:30:56] [このレビューのURL]

「クンクンカムカ」「トンボー」の連続打ち切りや
「タンコーボンダシタイナ号」などの不遇ネタにより
チャンピオン愛を持つ売れない漫画家という変なポジションを獲得してしまった
沼田純(以下NJ)先生の魚屋バイト日記漫画。
一応先生がバイトしているというスーパーの鮮魚売り場を舞台にした実録漫画の体ですが、
どこまでが本当なのかいくぶん曖昧。
最近はチャンピオン編集部企画イベントのレポート漫画も描いたりしてるので
ゆくゆくはマガジンの「もうしま」みたいな形を目指してるのかなとも思います。

内容はというと正直作り手・読み手を含め内輪で盛り上がってるだけという感じが否めません。
なので大分チャンピオン(とNJ先生)に肩入れしてる人じゃないと楽しめない。
最近流行の漫画家漫画の一種ですが、物語の主人公であるNJ先生の作品へのアプローチが
妙に客観的で、微妙なネタに淡々と突っ込みしているだけという感じ。
日記漫画の域を超えるような面白みが少ないかなと思います。
作品としての評価は3点で。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-04 09:59:00] [修正:2011-09-04 09:59:00] [このレビューのURL]

トンボのハイテンションなノリがメインのギャグ漫画ですが、ギャグのパターンが単調だったり
物語の締め方がいまいち良くない事もありみてててちょっとクドいかなと感じました。
ただ流行の絵柄とは一風変わった作画ながらキャラクターの表情も豊かでかわいく、
楽しんで読んでいただけに早急に打ち切られたのは残念。
せめてコミックスは完結で出してほしかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-04 09:56:23] [修正:2011-09-04 09:57:00] [このレビューのURL]

週刊少年チャンピオン40周年特別企画として短期連載された同名作品の単行本化。

ブラックジャック本編に関するお話も含まれていますが、
メインはBJ連載当時の手塚治虫先生の多方面での活躍ぶりを、
永井豪先生や寺沢武一先生など名だたる漫画家さんを初め、編集者・スタッフさんへの
インタビューを基にしたエピソードとして描かれています。

作画は青年誌を中心に描かれている吉本浩二先生。
泥臭くも味のあるタッチで描かれる手塚治虫先生は、どのページ開いても汚いオッサンですw
しかし無精ひげで汗だくになりながら必死こいて机に向かう姿は
言葉では言い表せない迫力と、きっと裏の現場ではこんな感じだったんだと納得させる力があります。
また、あるときは興味のある事に対しては子供のようなキラキラした目をしたり、
周囲に迷惑をかけてでも自分の作品には一切妥協を許さない徹底した姿勢を見せたり、
帯に紹介されているように、神様の人間臭さと温かみを存分に引き出してくれています。

そしてもうひとつ、この作品で焦点をスポットを当てているもの、
それは70年代後期?80年代初期にかけてチャンピオンを少年漫画誌のトップに押し上げた
編集長の壁村耐三氏をはじめ、ボロボロになりながら原稿のために奮闘する
当時のチャンピオン編集者の負けないくらい熱い情熱!!
職場的には明らかに問題だらけなんですがwこれら面々の情熱のぶつかりあいによって
今、自分達は名作が読めるんだという事に改めて感謝せざるを得ません。


『漫画家は漫画を描くのに必死
 編集者は原稿を取るのに必死
 必死な奴同士が一緒にいるんだから
 何が起こっても不思議じゃねぇ』
 by壁村耐三


うーん、名言だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-08-24 22:28:13] [修正:2011-08-24 22:31:17] [このレビューのURL]

主人公ナガレが全国各地を「釣り屋」として放浪する釣りロマン漫画。
ナガレのキャラクターは釣りキチ三平のオマージュといった感じ。
身内の死絡みのエピソードが多く、設定が若干重めなのは作者の好みでしょうか。
ただ前作の「かるた」でもそうでしたが作風が全体的に爽やかなのであんまり気にならなかった。
魚がヒットしたときや釣った魚を食べて昇天してるシーンが卑猥に見えるのはお約束として
フィッシングスポーツとしての側面はもちろん、周囲へのマナーだったり、
釣った魚をおいしくいただく事で魚への敬意を評したり、釣りを通じて教わる魅力を
万遍かつわかりやすく描いている点がすばらしい。
それゆえに「魚を釣らない」釣り編になってしまった終盤は展開として致命的な
選択ミスだったかなと思います。
萌え萌えな作画がウリな本作品ですが実はオッサン連中が釣りやってる時が
漫画として一番生き生きしてたような気がする・・・w

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-19 20:39:16] [修正:2011-07-19 20:39:16] [このレビューのURL]

幼い頃の苦い経験から「鬼」にトラウマを持つ主人公此何ソウマと
そのトラウマを「アートマン」として具現化させる能力をめぐるアクションストーリー。

絵は全体的にポップでキュートですが
魚眼レンズのような大胆なアングルで描かれるコマが大きな特徴です。
また、作品のネタである名画をもとにタッチを変化させる所なんかもなかなか意欲的。
キャラクターデザインや台詞まわしなどにジョジョ他、過去の名作に
影響受けている感じもありますが作者なりにきちんと自己消化されていると思います。

ちょっとラブコメも混じった能力バトルの体ではじまった本作品ですが
後半某キャラが登場した辺りから雰囲気は徐々に変わりだします。
おそらくこれが原因で不人気、打ち切りに向かってしまいますが
それに反比例するかのように物語はあるときを境に一気に加速していきます。
打ち切りが決まってから妙に光りだすという作品は時々ありますが
この作品はもはや爆発に近いレベル。
正直最終巻に至っては描くべきものが多すぎて整理できてない印象もありましたが
ほとばしる創作エネルギーをビンビンに感じました。
それにしても当時の連載作品の中でこれが最初に見切られたのは非常に残念だったなあ

中山先生のこれからの漫画家活動にも期待を込めて7点評価にしときます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-30 23:21:15] [修正:2011-06-30 23:25:01] [このレビューのURL]