「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

長い歴史と伝統を持つ中華料理に的を絞った料理バトル漫画。
序盤は、麻婆豆腐や餃子など有名な中華料理に焦点をあわせ
具材や調理方法の工夫など小技を利かせて勝利する流れ。
つくりが丁寧でこんな料理食べてみたい、作ってみたいという
料理漫画の大切な要素を上手く引き出しており、地味に読み応えがありました。

しかしネタ切れか、はたまた編集部の意向からか
後半は奇抜なネタや演出が増えてくる事に。
これが個人的にはいまいち外してるなーというのが正直な所。
続編に当初の路線復帰を期待したんですが…

あと女性キャラの描き分けがいまいちできてないところも惜しかった。
そこら辺マイナスして5点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-13 00:15:17] [修正:2010-05-13 00:15:17] [このレビューのURL]

ある日突然精神が6歳の子供に戻ってしまった女子高生、七華をめぐるハートフルストーリー。
デフォルメの効いたかわいい絵柄なので選り好みされそうですが
子供に戻った「ななか」の純粋無垢な感じがうまく表現されており
何よりこれが作品の温かな雰囲気作りに大きく貢献しています。

前半は精神が子供に戻った「ななか」と、彼女に振り回される
周囲のドタバタコメディが大部分を占めていますが
後半、話の核心に近づくにつれメインキャラの七華、稔二、雨宮を中心にしながら
徐々に重く、シリアスさが増していきます。
第二部冒頭の展開など最初戸惑いましたが、全体を通してみると
メインテーマである七華の大人としての成長が丁寧に描かれています。

作品の素晴らしいところは、この手のジャンルに必要不可欠な要素である
ストーリー構成と、テンションの強弱が非常にしっかりしている点。
だれず、ぶれず、読み手をどんどん引き込ませてくれます。
地味ながら隠れた名作。


ほら泣け!といわんばかりの感動モノとは一味違った
「心温まる」や「切ない」感情を伝えてくれる作品群って
最近の少年誌ではめっきり減ったなあ…と改めて読み返しながらしみじみ思いました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-08 01:32:35] [修正:2010-05-08 01:33:12] [このレビューのURL]

マッドドクター斑木ふらんが巻き起こす人体改造系スプラッタホラー。

絵柄がかわいく、基本的にノリがコメディ調であるため
ゾクッとするような怖さはあまり無いのですが
コマいっぱいに描かれる手術シーンと臓器の山、精神的にかなりキツいネタや
(個人的には体外妊娠・出産の話がやばかった)
医療技術の発展のためにとメスを振るうふらんの決定的な感覚のズレなど
いろんな要素が生み出す後味の悪さが秀逸。
コミックスの表紙も一見すればエロ漫画だし(笑)
この詐欺っぷりメチャクチャ悪趣味。

この種の一話完結ものだと勧善懲悪や一般的な良識感が
盛り込まれてもよさそうだし(ある意味医療系漫画でもありますから)
この作品自体名作に進化しうる可能性も充分に秘めていると思うんですが
そんな期待を鮮やかに裏切る辺り、ある意味ホラーの領分に徹しているともいえます
(そんなこんなでこのままずっとB級カルト的な扱いなのでしょうが)

唯一ストーリーの落とし方に力を注ぐあまり詰めが甘く、
読んでると置いてけぼりを食らうような箇所がちらほらあるのが惜しい。

到底人にオススメできる作品ではないけれど他作品には無い刺激は確実にあります。
あとヴェロニカはこの作品の良心であり萌え要素。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-19 00:08:02] [修正:2010-04-19 00:08:02] [このレビューのURL]

タイトルのイメージどおり
片山流のゆるーいギャグ三国志。
ということで自分みたいな三国志はKOEIのゲームだけやったことある
みたいなゆるファン向けです。「おまえ忠誠度100だよ(泣)」みたいなセリフにニヤリ。
90年代前半の時事ネタが多いので(特に競馬)おすすめ年齢層は高め。
序盤は結構じっくり描かれてるのですが後半以降は話がガンガン早くなり、少々残念。
張飛のキャラデザは個性的過ぎる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-19 00:06:06] [修正:2010-04-19 00:06:06] [このレビューのURL]

まずなにより美術誌に取り上げられたほど絵の独特さが目を引きます
繊細で緻密な描き込みと
空白を大胆に使った構図が非常に個性的

そこから生み出されるかわいい女子小学生と
粘膜のネチャネチャした音が耳の奥から
聞こえてきそうなグロい姿のエイリアンとの接触は
一種の歪んだ魅力が引き出されてますね

世界設定や背後関係に
ほとんど説明が無くストーリーが進んでいき、
よくわからないまま、いつの間にか終わってしまう印象を受けますが
よくよく読むとあちこちにストーリーの種が仕込まれており、
知らず知らずのうちに共生…もとい侵蝕されていく
作中のキャラクター達とシンクロした感覚を味わえるとも言えます。

正直人を選ぶ作品ですが
読み手がこの作品=エイリアンとの「共生」に適格か不適格か
試してみる価値はあり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-23 00:37:40] [修正:2010-04-18 20:14:03] [このレビューのURL]

オットの事をだめなくらい愛しちゃってるヨメのほのぼの4コマ。
オールカラーがうれしい所。作中のデフォルメと冒頭の絵もどっちも非常にかわいいです。
そしてヨメのいじらしさにニヤニヤ。
ちくしょう!何かちくしょう!

敢えて言うなら、ヨメが基本的にしゃべらない設定のせいか
オチをちょっと考える回があるくらい。
男女問わず気軽に読める作品だと思います。

作者も新婚さんと言う事でさすがにリアル話ではないでしょうが、(僻
これからの結婚生活がこの作品が同影響していくかは少し気になる

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-11 23:36:58] [修正:2010-04-11 23:50:16] [このレビューのURL]

4点 PLAY!

ガールズバンド漫画…やはりけいおん!人気の影響ですか
前作のギャグエロ重視だった「ももいろさんご」と比べるとお色気など
だいぶおとなしめ。バンドはあくまでオプションなノリ
さしずめ「Rec」路線といったところ
手抜きだけど女の子はかわいく、花Q漫画の持ち味は出てると思います。
ただ以前の花Q作品が好きな人だと物足りなさを感じてしまうかも

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-21 08:24:27] [修正:2010-03-21 08:24:27] [このレビューのURL]

相撲という不人気ジャンル、これが本当に主人公か?と疑うような悪役面の三白眼等々
不安要素も何のその、連載の早い段階で既にチャンピオンの人気の柱になりつつあります。

一番の魅力は取り組み場面。
相撲の力と力のぶつかり合う一瞬の勝負をセリフを極力排し、大ゴマでみせています。
画力自体は特別上手いとまでは感じないんですが、何かそれを超えて怖さすら感じさせる
迫力は必見。
また非道な王虎をはじめとするライバル達の強さが上手く引き出されているのも○
立ち向かう→敵わない→挫折→努力→ステップアップの流れが非常にわかりやすくてよろしいです

月並みな言い方ですが熱い。最近流行りのネタ表現でなく正面から向かってくる
「必死な」熱さが感じられます

よくよく考えれば、多くの少年スポーツ漫画は、
学生生活の一部である部活という枠組みであるのに対して
相撲は角界入りして相撲部屋に入門して、既に己の人生かかってる訳ですから
少年スポーツ漫画の類で括る事自体失礼かもしれませんね
そこらへんからこの作品の必死さをみたのかも
ギャグも意外に?外さず笑えます(川口が)
まだまだのびしろが感じられ、これから連載と伴に力量も成長していけば相当な作品になると思います
今年の少年漫画連載陣でも特に注目してもらいたいオススメです

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-03-18 00:03:48] [修正:2010-03-18 00:22:36] [このレビューのURL]

主人公茜の幼馴染、五十六が単身騎士団(ナイトクラブ)として、茜を守るために奔走する
ドタバタラブコメディ
ただし茜が♂、五十六が♀の逆転関係。

当初はナイトクラブ同士でバトル展開が始まるかと思われたんですが
そもそもナイトクラブという設定自体何だったのかと思うほど
回を増すごとに変態たちのお祭り騒ぎがヒートアップ!
しかも出てくるキャラがマッシブ、貧乳好き、露出狂等とフェチ度が半端無い
サービスシーンはかなり多めに描かれているんですが
独特の絵柄で全くエロさが感じられず却って邪魔だw
特に紅砂、三輪あたりの男性キャラの変態ぶりが爽やかさをおぼえるぐらい突き抜けています
(これが次回のムラマサにつながっているようです)
荒削りですが一風変わったラブコメを求めてる人にはおすすめな作品。個人的には大好き

ただキャラの広がりはなかなか良かったんですが掘り下げが上手くいかなかったかな
あとメインである五十六のキャラクター性。完全なトラブルメーカーで、
毎度毎度ストーリーの起点になっているんですが、ちょっと桁外れにおバカで人によっては
許容できずにイライラしちゃうかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-18 00:16:46] [修正:2010-03-18 00:17:39] [このレビューのURL]

萌え漫画というよりは「よつばと」のよつばを見るような感じ
観察系漫画の一種と捉えています。

内容はいたってシンプル。
イカ娘が毎回いろいろなネタとかち合うゆるーいギャグコメディ
ストーリーはオチはあるけどヤマが無い、非常に一本調子な感じ
これが人によっては物足りなさを感じるかもしれません
しかしそのシンプルさこそこの作品の最大の魅力
イカ娘のキャラ設定、世界観、脇役の生かし方
余分なものが極力省かれてるからこそ「イカ娘かわいい」という言葉が映える

「面白い」ではなく「かわいい」
そんな漫画あってもいいんじゃなイカ?



現在一部ネットで人気が過熱しているようですが
チャンピオン誌上で何回か試し読んでみて感性が合えば・・・
ぐらいがちょうどいいんじゃないでしょうか

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-03-18 00:09:12] [修正:2010-03-18 00:10:21] [このレビューのURL]