「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

女性警官バディ物の佳作。
この作品以降多発されたジャンルでしたが、正直これを越える作品は現在まで出てきていないと思う。

最初は先に最近の藤島先生の絵を見ているせいか、スタート時の絵がどうにも受け入れにくかった。
しかし、しばらく読み進めると、画風が洗練されるとともに、濃いキャラクター陣をそれぞれに生かすような一話完結式でのストーリーテリング能力がみるみる向上して行き、結果として想像以上に楽しめました。

さらに特筆すべき点として作者のバイクや車・銃火器などの機械への偏愛ぶり。
この作品に限らず藤島先生の著作にはメカに対するマニアックなこだわりにあふれ、その精緻な描きこみは異常なまでに美しい。
ここまで自身の趣味・やりたいことと題材がマッチしているのも珍しいと思います。
犯人追跡の名目で合法的にレースが出来ますからね。

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[投稿:2007-01-14 01:25:12] [修正:2007-01-14 01:25:12] [このレビューのURL]

漫画史をひも解けば必ず目にする古典中の古典。
浦沢先生によるリメイクも話題ですし漫画基礎知識としてぜひおさえておきたい作品。

初期手塚の代表作なので作品を通して手塚先生のレベルアップが画風・作風ともに感じられます。
ペンタッチがどんどん洗練され、より美しく滑らかな描線へと進化していく様はそれだけでも一見の価値あり。

それでも後期の手塚先生の作品と比べると細かい設定部分や古さゆえのビジュアル面など欠点あげつらうことも出来なくは無い。
アトムの等身なんかもエピソードや時期によって成長したり退化したりしていますし。
しかしそんなことはこの作品が持つ歴史的な価値に比べたらあまりにも瑣末なことでしょう。

この作品のロボットと人間を通して人種差別うんぬんへの問題定義というのは今でも現役のテーマであるし、もしかしたらこれから先も解決されることの無いずっと普遍のものなのかも。
アトムと違って人間は成長しないなあ・・・。

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[投稿:2007-01-13 17:39:53] [修正:2007-01-13 17:39:53] [このレビューのURL]

「サンデーGX」の創刊時のメンバー。
小野先生はコロコロなどの児童向けと18禁の成人向けの間を行ったり来たりしている作家さんなのですが、この作品はそのちょうど中間から少し児童よりの雰囲気。
基本的にはちょっとHな王道の少年漫画という枠に入っています。

内容は偶然?にもネコの王になってしまった主人公とその使い魔的なネコとのパートナーシップだったり、お互いの成長物だったり。
後半部分で割りと重い話になり、ガツンと来るセリフなんかもあったのですが、演出が軽いせいかいまひとつのめりこめなかったのは減点。

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[投稿:2007-01-13 17:35:26] [修正:2007-01-13 17:35:26] [このレビューのURL]

内容的にはよくある選手や監督いじりの4コママンガですが、そのターゲットが全て浦和レッズ。
タイトルの通り完全に浦和サポーター向けのアイテム。

とはいえ浦和には日本代表選手も多く、Jリーグの中でも一般浸透度の高いチームなので、自分のような外野の人間でもそれなりに楽しめます。
似顔絵もよく特徴をとらえていて似ていますし特に文句の付けようもない。

まあそれでも、あくまで100%楽しめるのは浦和サポーターだけだと思うし、またそうあるべき作品だとも思いますけどね。

この手のプロスポーツパロディ作品は一昔前にプロ野球物などで隆盛を誇ったジャンルですが、最近はいまいちヒット作が出てきていないのかな。
そういう状況も含めて、モデルを一チームに絞り、あえて読者を選ぶというやり方は面白い。

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[投稿:2007-01-08 20:41:14] [修正:2007-01-08 20:41:14] [このレビューのURL]

3点

仮にも天下の大ジャンプ様に連載された作品に対してこう言うのもなんですが、正直商業誌レベルに達していないと思う。
子供が考えたような設定やストーリー展開、未熟な作画、矛盾したネーム(これは編集がチェックして整理しろよとも思うが・・・)など連載を開始する以前に詰めるべき部分が大量にある。

それでもラスト付近での少年漫画らしいアクション演出や構図取りには非凡なものを感じますので、その部分を残しつつ全体をレベルアップさせればかなり大幅な成長が期待出来そう。
次の連載が何年後になるかは分かりませんが。

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[投稿:2007-01-08 20:28:50] [修正:2007-01-08 20:28:50] [このレビューのURL]

女の子以上にカワイイ女装少年。
偶然にも最近のトレンドにもはまっていますね。

作品の位置づけとしてはギャグの古典であり、漫画にポップなセンスを取り込んだ最初の作品。
ギャグのテンポは良いものの時事ネタやパロディが多用されるので今読んでも分からない部分もあり、この手のネタはその時代の中で読まないと本当の面白さは伝わらないんだとつくづく思います。

それでも現在においてもこの作品を名作たらしめるのは「絵」。
とにかく女の子の一枚絵が当時のギャグマンガとしては破格の上手さだと思うし、可愛い。
江口先生がイラストの仕事をメインにしていったのもうなずけます。

ラストは壮絶に未完。
HUNTER×HUNTERがこのまま終了するなら、この作品と並びジャンプの負の部分の象徴となること受け合い。

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[投稿:2007-01-03 09:44:14] [修正:2007-01-03 09:44:14] [このレビューのURL]

人気アニメのコミック版だが、設定・ストーリー共に大幅に違うので別物として見た方が良い。

お話の筋自体は主人公の王道成長ストーリー。
なにぶん巻数が少ないので戦闘シーンにタメが足りなかったり、大量に出てくるキャラクター達をさばききれていない気もするが、その分高いテンションで走り切っているので一話一話が非常に濃密。
作画面でも筆者の佐藤先生がノって描いているのが紙面から伝わってくるようで、女の子は可愛く、漫画オリジナルにデザインされた衣装もカッコいい。

佐藤先生はチャンピオン本誌にとって久々に現れたストーリー漫画で主力に成れそうな逸材だと思うので、ぜひ本誌にカムバックして欲しいなあ。

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[投稿:2007-01-02 08:09:26] [修正:2007-01-02 08:09:26] [このレビューのURL]

未来の退廃した東京でお姉さん方が謎のモンスター相手にドンパチ。
細かい背景設定やキャラクターなどで時代を先取り、後の作品にあたえた影響も大きい。

自分が元々SF設定の濃い部分が苦手というのもあるのかも知れませんが、それを差し引いても分かりにくい。
誰が誰とどこで何のために戦っているのかをいちいち頭の中で整理しつつ読みすすめないといけないので非常に面倒くさい。
作内設定は自然にスーッと入ってくるように整理して提示して欲しいなあ。
面白いSF物ほどこういう部分が上手いものだと思いますが・・・。

関連本やサイドストーリー的な作品も大量にあるようなので、そちらをチェックしつつ深くはまっていけばそれなりに面白いのかもしれませんが、そこまでしたいと思うほどに惹きつけられるものも無かったです。
トーン過多の華やかな作画もいまいち好きになれず、どうにも楽しめませんでした。

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[投稿:2007-01-02 08:07:27] [修正:2007-01-02 08:07:27] [このレビューのURL]

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