「DEIMOS」さんのページ
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評価してるのは、最近読んだものだけ。
昔の感性で評価するのは無意味なので。
単行本を読破した漫画のみレビュー。
連載の斜め読みで評価することは無意味なので。
全巻or既刊読破が大前提。
ただし、続刊の場合、3巻以上出てるものが評価対象。
点数は、
10点 「墓まで連れて行く」
9点 「人生のバイブル」
8点 「良く出来ている。否定の仕様が無い。」
7点 「安心して他人に薦められる」
6点 「個人的には好き」
5点 「暇つぶしにちょうど良い」
4点 「お金を出さなければ読みたい」
3点 「資料として割り切る」
2点 「読む価値すら疑問」
1点 「悪評を言いふらしたい」
0点 「焚書決定」
↓非日記のブログやってます。

8点 頭文字D
誰が何と言おうと面白い!公道バトルを題材にした超有名作品。
天然ボケの天才・藤原拓海が公道バトルに目覚めていき、超絶テクと勝利を呼び込む強運によりハチロクという時代遅れのマシンで次々と強敵を倒していく、という王道中の王道のストーリー。
そして、高橋兄弟など、個性的なキャラクター。記憶に残るキレたセリフ。
よくネタ切れしないなぁ、と思えるほどの公道ならではの奇想天外なバトルの決着方法。
これらは一見、馬鹿げている。低俗なものに見える。
だからこそ本作品の評価を下げしめる人は多いだろう。
しかし、車を知らない人でも楽しめ、そして車を好きになってしまうほどの影響力を持った本作を正当に評価すれば、こういった「馬鹿さ」を真正面から描いたことは評価できる。
若さゆえ尖りたくなる心意気、それは万人の実体験として存在するシンパシーに相違ない。
42巻現在において、プロレーサーを倒すなど、強さがインフレし続けているので、今後どう終着させていくのかは不安ながらも興味深い。プロ転向というのはありきたりだが、それはそれでアリだ。
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[投稿:2011-04-24 20:37:55] [修正:2011-04-24 20:37:55] [このレビューのURL]
新と旧の違いに焦点を当ててみると、「新」の方は、「医者とは何か、という問題に懊悩し続けた主人公が、わからないなりにも一定の結論を出して自分の人生に結論を出す」過程を描く作品と言える。
実際、医者漫画といっても、新作の方で描かれるのは腎臓移植のトピックだけ。連載当初はどんどん新しい展開を用意して固定客をゲットしたらダラダラと話を引き伸ばして単行本の発行部数を稼ぐというのは漫画家・出版社の常套手段、という見方もできるが、人生の岐路に立った医者が悩む姿を丁寧に描いた、ともいえる。
恋愛の方でも、赤城さんが凡庸な人生に落ち着いたり、付き合っていた彼女とは別れてしまったりと、「リアリティのある結末」は「人生なんてそんなもんだよ」と言っているようで寂しい限りだが。
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[投稿:2011-04-17 01:12:36] [修正:2011-04-17 01:12:36] [このレビューのURL]
7点 アカギ
言わずと知れた、賭博の天才・アカギを描いた麻雀漫画。
この漫画の魅力は、「天才の描き方」にある。死を恐れない。攻守の時流を把握する。相手の意図を先読みする。保身を考えない。欲望を持たない。リビドーに惑わされない。そういった天才の資質をことごとく描き、アカギは名言を放ち続ける。
新井秀樹のシュガー・リンが「動」の天才を描いているとすれば、この漫画で描かれるのは、「静」の鬼才。
「アカギのようにありたい」ただひたすらにそう思えるだけで、この漫画は殿堂入りだ。ただし、「天」における「アカギの死」というクライマックスが既に明らかになっている以上、鷲津戦の今後にあまり期待はしていない。
鷲津戦の冗長さには確かにうんざりするが、未だイカサマを描かずに正当麻雀ルールの範囲内で描いている点は評価できる。(「天」のようにイカサマを描いてしまえば、何でもあり感が出て白けてしまうため。)
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[投稿:2011-04-17 00:29:33] [修正:2011-04-17 00:29:33] [このレビューのURL]
働き方の姿勢には学ぶものがある。
医療現場の問題点を描き出し、、、なんてことには私には全く興味がない。白い巨塔をはじめ、縦割りの医局システムに由来する権力構造と腐敗は幾度と描かれてきたし、医者不足や金銭主義はもはや手垢のついたテーマ。脳死・透析・癌宣告・精神病など、個別のホットイシューを取り上げ、わかりやすく噛み砕いている点は感心するが、私は漫画でお勉強したいわけではない。
この漫画で共鳴する最たる点は、主人公の「仕事への姿勢」だ。何の目的もなく、ただ勉強することを目的化し、生きてきた人間にとって、「目前の仕事」というのは最もとっつきやすい目標であり、人生テーマになりうる。そして、縦割り組織においては、仕事に真摯に取り組めば取り組む程、「矛盾」「腐敗」といった問題に出くわす。正義を振りかざせば振りかざすほど、それは自らの立場を危うくし、上層部の因習的なルールと衝突する。セクショナリズムの壁に打ち当ったとき、われわれは往々にして良い子になって引き下がってしまうが、この主人公は諦めない。とことんまで安直な正義を追及する。
私も、そういった「青さ」を持って働けたら、と思う。保身は何も生まない、と信じて。
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[投稿:2011-03-21 20:51:55] [修正:2011-03-21 20:51:55] [このレビューのURL]
6点 自殺島
自殺したい奴らを漫画で救いたい、って思ったとしたら、どんな漫画を描くだろう?
萌え美少女マンガを描いて、「どうぞ夢中になってください。」っていうアプローチなのか?
それとも、努力・勝利・友情の末のサクセスストーリーを描いて、「正統派少年漫画のように仲間見つけて楽しく頑張ればその向こう側にいいことあるんじゃね?」、っていう提示をするのか?
これらはかつては正しかったが将来に暗雲が立ち込めている現在の日本においては概ね誤謬だ。
上記のような作品の「嘘くささ」はもう皆知っている。それらのエンターテイメントは一時の慰みしか与えず、人生観に響くような感動は与えられない(ケースが多い)。
そういう意味では、この「自殺島」にはリアリティがある。
死にたい気持ちで生きている奴らが何を考えるか、どう行動するか、そのリアルがある。
人間が極限まで落ち込んだときの一つの行動指針として、「サバイバル」を取り上げたのは秀逸だ。しかも、そのサバイバルは、「仲間と」ではなく「一人で」だ。かくいう私も、落ち込んだときは一人で山に登る。そして、広大な自然の前に人間の無力さを思い知りながら、人里に生還したときの喜びを噛み締め、「生」を実感するのだ。
本書は、人生に絶望した奴らが、「生」を実感するための一つの指針を示した良書である。
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[投稿:2010-09-26 15:39:42] [修正:2010-09-26 15:39:42] [このレビューのURL]
9点 火の鳥
広大かつ深遠なストーリー構成で見るものを圧倒させる。
「不死」というモチーフを扱い、人生とは何か?自ら生きる目的は何か?を改めて考えさせられる作品。
そして、その問いへの一つの解として、人生の根幹に位置づけられているのは、「愛」である。
多くは男女間の恋からはじまるが、兄弟愛、家族愛、人間愛など愛の形も多岐にわたる。「愛」なき人生に幸福はない、猿田彦の叫びは我々にそれを教えてくれる。
晩年の手塚絵は往年のディズニー画のバタ臭さがあるという印象だったが、改めてみてみると、さほど違和感はなく読めてしまう。それだけ、ストーリーに散りばめられたスパイスが話に重量感を与えているということだろう。
手塚の懐の深さを改めて実感できる作品。
よしんば、子供の頃に出会いたかった。。
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[投稿:2010-09-26 15:17:48] [修正:2010-09-26 15:17:48] [このレビューのURL]
5点 仮面ボクサー
私は島本信者だが、冷静に本作品を評価するッ!
一つ、この当時はまだ島本のパロディの使い方が下手ッ!
(結局、世界征服ジムの目的って。。。)
二つ、島本といえば熱さとヘタレの調和だが、本作品はヘタレ度合いが強すぎるッ!!
三つ、熱さにかき消されていたが、仮面ボクサーの行動原理が不明ッ!!!そもそも、何この世界観(笑!!!
とはいえ、
島本×(仮面ライダー+あしたのジョー)÷3
っていう公式で全て理解できてしまうし、島本イズムを体現するには十分に面白い。
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[投稿:2010-05-02 05:33:54] [修正:2010-05-02 05:33:54] [このレビューのURL]
4点 夜の童話
キャラでもなく、人間関係でもなく、雰囲気で読ませる短編集。
否定するほどのことはないが、心に染み渡る何かがあるわけでもない。
漫画に何を求めるのか、を再認識させてくれたことは一つの成果だが、私の求めるものはここにはないかなと。
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[投稿:2010-05-02 05:00:56] [修正:2010-05-02 05:00:56] [このレビューのURL]
4点 忠臣蔵
忠臣蔵を愚直に劇画化した作品。
意外にも、忠臣蔵の漫画は少ない。真面目に忠臣蔵を描いた漫画は、本作品が初めてかもしれない。そういった意味で、本作は資料として一定の価値があるが、遊び心や意外性がなく、愚直に忠臣蔵を漫画に焼きなおした、という印象。
それならばいっそのこと、映像作品でよいではないか、そう思えてします。
女や金に負ける人間のリアルさを描くあたりは、個人的には好きですが、内面に到達する「群像劇」の域には達していないかなぁと。
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[投稿:2010-02-28 23:08:17] [修正:2010-02-28 23:08:17] [このレビューのURL]
5点 アニメがお仕事!
作者の思い入れに偏重したアニメーター漫画。
はい、私はアニオタです。(アニメーターではありません。)
この漫画は、つまるところ、以下のような作者の(アニメーター時代の?)思い入れに集約される。
?自分が思うように描けない無力感
?アニメ業界の滅茶苦茶さ(労働環境、業界構造など)への失望とアニメ(作画)への憧憬(動かしたい願望)とのジレンマ
?「働く女性」の困難(恋愛至上主義への懐疑)
これらはあまりにリアルすぎる。
リアルすぎて、笑えない。感動できない。もはや漫画ではなくエッセイだ。
アニオタ(もっといえば、作画オタ)だからこそ、日本産業の一部を構成する業種として、サステナブルなジャパニメーションの今後を本気で考えてしまうのは私だけか?
登場人物が嫌な奴ばかりだし、視点が原画マンに固定されている点で漫画作品としては物足りない。アニメという創作物に対し、スタッフ(脚本・演者・制作含む)がぶつかりあい、わかりあう、その結果として、偉大なアニメを作り上げる、という「夏子の酒」的クリエーター漫画、もしくは、バクマンよろしく暴露漫画にしてしまえば、さらに面白い漫画となりえただろう。
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[投稿:2010-02-14 22:20:52] [修正:2010-02-14 22:20:52] [このレビューのURL]
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