「DEIMOS」さんのページ
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評価してるのは、最近読んだものだけ。
昔の感性で評価するのは無意味なので。
単行本を読破した漫画のみレビュー。
連載の斜め読みで評価することは無意味なので。
全巻or既刊読破が大前提。
ただし、続刊の場合、3巻以上出てるものが評価対象。
点数は、
10点 「墓まで連れて行く」
9点 「人生のバイブル」
8点 「良く出来ている。否定の仕様が無い。」
7点 「安心して他人に薦められる」
6点 「個人的には好き」
5点 「暇つぶしにちょうど良い」
4点 「お金を出さなければ読みたい」
3点 「資料として割り切る」
2点 「読む価値すら疑問」
1点 「悪評を言いふらしたい」
0点 「焚書決定」
↓非日記のブログやってます。

7点 愛しのアイリーン
愛という言葉を借りて、人間のダークサイドを描き出した欲望丸出し漫画。
もうなんかね、とりあえず汚い。えげつない。勢いだけ。
読んでいてとにかく疲れる。心地悪い。
しかし、読み続けてしまう。のめり込んでしまう。
これが、新井英樹の力。もはや麻薬。計算というよりは暴走で描かれた故の愛おしさ。
不必要な性描写は、同人誌か、と思えるほど。
しかも、キャラクターがみんな不細工なのは新井作品の共通点。
かわいい萌えキャラなんて描いているけど、鏡を見てみなよ、現実のお前の顔なんて所詮こんなもんだよ、と言わんがばかり。
汚さを描き続けることで、かえって、その中に光る「愛」の美しさが強調されるというコントラストの妙。
岩男の人生を誰が否定できるというのだろう?
20年後、自分が岩男になっていないという保証がどこにあるのだろう?
本当は決して笑えない内容なのだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-03-21 20:30:02] [修正:2011-03-21 20:30:02] [このレビューのURL]
6点 モテキ
読み捨てられる面白さ、それこそが漫画の本質!?
この漫画は面白い。しかし、その面白さは、常に単行本を手元においていたい面白さではない。つまり、キャラクターへの愛着はゼロ!ストーリーへの執着もゼロ!深みなし!意味なし!得るものなし!
だが、それでもやはり面白い!
なぜだ?なぜなんだ!?
おそらくその解は、主人公の存在自体が世の草食系男子に対する強烈な皮肉となっているからであろう。一言でいえば、自虐あるあるネタ。
この時代性。このどうしようもない僕たち。そして、あのどうしようもない女性達。
そういった社会の一面を切り抜いた風刺性・同時代性こそ、この漫画の特長であろう。
おまけ漫画の作者の遊び心は、本作品が性別を超えた時代性の描出であることを物語る。そうして私は、ちょっぴり鬱になる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-09 01:44:34] [修正:2010-02-09 01:44:34] [このレビューのURL]
6点 キングダム
スケールダウンしたベルセルクってことでOKか。
戦争における描画の細かさとパワーや単騎突貫型の主人公はベルセルクと同じ。
しかし、主人公の活躍の描写においては、読者の予想を超えた表現がなく、爽快感は限定的(それでもかなりある方だが)。
面白いのは、戦争における個と群の距離感。いわゆるセカイ系のように個の内面に執着するわけでもなく、横山光輝版三国志のように歴史ダイジェストになるわけでもなく、個人の活躍が徐々に集団に影響を与えていくプロセスをきちんと描いている点が特長。
描写にかけている精神的「枷」を取り去れば、今後大化けする可能性アリ。
(常識的にあんな細腕の子供が大の大人を真っ二つにできるのはおかしいよね、って思わせない描画力(=説得力)があればもっと面白いはず。)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-10-18 03:51:40] [修正:2009-10-18 03:59:47] [このレビューのURL]
7点 新吼えろペン
「燃えペン」⇒「吼えペン」⇒「新吼えペン」へと至る作風の変容を進化ととるか、退化ととるかを考えるのは不毛だ。
初期の作風は、あくまでメタ漫画であった。その面白さは、漫画家の生き様を自虐的にパロディにする新鮮さだった。
一方、新吼えペンに突入すると、容易に推察されたネタ切れに伴い(これは作者のあとがき漫画でしばしば訴えられている)、「if」の儲け話と新キャラ乱発が話作りの主軸に変化。
実は、これは「こち亀」のネーム構成と同じである。
ただ、本作品がこち亀のように長期化できなかったのは、「漫画家縛り」という条件から抜け出せなかったからか。(こち亀はもはや警官漫画ではない。)
それとも、漫画というものを哲学することに本人が耐えられなくなったのか。(漫画は売れたものが勝ち、ということに島本本人が劣等感由来の葛藤を持っていたことは容易に読み取れる。)
島本の真の力が発揮できるのは、私メタ漫画のような気もするので、売れるかどうかなど気にせず、「アオイホノオ」で「地道に」熱い魂を訴え続けて欲しい。
我々島本信者は、それを追いかけるだけだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-09-14 00:13:28] [修正:2009-09-14 00:13:28] [このレビューのURL]
8点 バクマン。
面白いのだが、その「面白さ」が普遍的なものではなく、理解が得難いのが問題だ。
まず、ありがちな批判として、
・リアリティがない
・ストーリーにのめりこめない
のようなものがある。
確かに、やたらに文字が多いこの漫画にその指摘は的確かもしれない。
しかし、このマンガの本質というか前提は、
「バクロマンガ(=バクマン?)」
なのであり、完全なメタマンガなのである。
つまり、ワンピースおもしれー、とかナルトさいこー
とか言う次元で楽しむマンガではないということが重要。
(※ワンピースやナルトを否定するものではない。)
こんな奴いたら面白いな、とか、ジャンプシステムを自社のシステムでも活かせないだろうか、とか、漫画の多様性すげー、とか、そういう新鮮さがここにはある。ある意味では、スター不在の現在の漫画界に対するアンチテーゼともとれなくもない。
我々漫画読みは面白い漫画を求め、分析し、語り明かすのをライフワークとする(時として自分でも描いてみてプロとの距離感を測る)のだが、この漫画はそういった会話のスパイスとなりうる。
この漫画の面白さは、そういう類の面白さなのだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-08-29 23:09:48] [修正:2009-08-29 23:09:48] [このレビューのURL]
サッカーの楽しみ方を再認させてくれる、全称視点サッカー漫画。
近年、サッカーといえば欧州サッカーがとりあげられ、Jリーグ人気は低迷しているといえる。しかし、欧州であろうとJリーグであろうと、J2であろうと、それら全てがサッカーなのであり、それぞれにはそれぞれの楽しみ方があるはずだ。この漫画は、インフレしない強さ(=戦術面)の中にあるサッカーの楽しみ方を描き出しており、好感がもてる。
監督に焦点を当てた漫画、ゲームなどが近年ブームになっているが、そのサッカー版といってもいい。野球漫画「ラストイニング
」のサッカー版とも。(語呂も似ているw)
また、新人だが絵の安定感が○。サッカーやっていそうなキャラデザも巧み。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-06-07 08:32:06] [修正:2009-06-07 08:32:06] [このレビューのURL]
文化系を真正面から描いた青春漫画。
今まで、文化部を真面目に描いた漫画はそうはなかった気がする。確かに、盛り上げ方が明快な将棋や囲碁などの対戦ゲームもの、読者や作者にとって身近なオタクサークルもの、は幾度か描かれてきたが、この漫画において「対戦」は重要なファクターではないし、書道という全く馴染みのないテーマを意欲的に扱っている。そういう意味では、この漫画は、今まで光があたらなかった文化部の「魅力」を描き出しているような気がしてならない。そして、その魅力は、読者に対して、「あ、こんな世界があるのか!」という発見をもたらしてくれる。
作風としては、いかにも「サンデー系」というようなユルさが特徴的。ただ、ラブコメでもなく、熱血対戦ものでもなく、「淡々とした日常」を描くという意味では全く新しいジャンルの漫画と言ってもいいかもしれない。
画風に関しては、「熟練の無難さ」と言ってもよいほどの安定感。もともと絵の上手い作者ではなかったと記憶しているので、長作をこなす度に成長してきたのだろうか。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-12-22 16:27:03] [修正:2008-12-22 16:29:40] [このレビューのURL]
5点 G戦場ヘヴンズドア
非常に密度の濃い漫画。
というのも、その「濃い」というのは畢竟、「狭い」漫画だと言い換えることもできる。勿論、その是非は断言できないが。
その「狭さ」について、以下に列挙する。
?空間が狭い
舞台設定が細かく書かれているわけではないが、おそらく、都内某所(?)のご近所だけで話が完結する。
?時間が狭い
高校生という時間のままで話は進んでいく。
(エピローグのみ例外。)
?人間関係が狭い
主要人物はかなり早い段階で出揃い、後は、その少ない人間達の間のやり取りで話が進行する。誰と誰が実は昔にこういうやり取りがあった!とか、実は誰々が○○という重要な人物だった!という(多少無茶な)設定の連続で、人間関係をどんどん密に・濃く描いている。
?コマが狭い
1ページ内の書き込み量がハンパない。大ゴマも滅多に多用せず、絵の密度が非常に濃い。また、その小さいコマに、やたら太い描線の絵があるために、熱く、濃く、感じられる。
これらの特徴は、次作の少女ファイトでも散見されることで、この作者の特徴は、ある程度好き嫌いの分かれるところかもしれない。
だがしかし、このレビュー数の多さは異常。。。
ぶっちゃけ、そんなに大した漫画でもないと思う。それぞれのキャラの行動理由が不明確で感情移入できないシーンも。
少なくとも、作者があとがきで言及しているような「編集王」「吼えろ(燃えよ)ペン」「まんが道」といった作品の方が、よほど歴史的名作だと断言できる。
もっとも、この「G戦場〜」は、漫画家漫画というよりは、3角関係を中心に据えた少女マンガと見たほうがわかりやすいので、それらの名作群と比較すること自体がおかしいのだが。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-11-17 01:26:52] [修正:2008-11-17 01:29:05] [このレビューのURL]
5点 デメキング
デメキングを書くに至った経緯があとがきに書かれていますが、やはり、いましろたかしの主戦場は「私漫画」でしょう。
そういった意味で、デメキングの評価はこれくらいにしてあげるのが、一読者としての作者に対する思いやりという気もします。
ただ、こういった作風が、かの名作「ワールドイズマイン」や「20世紀少年」につながっていくと考えると、感慨深いものもあります。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-09-27 21:56:04] [修正:2008-09-27 21:56:04] [このレビューのURL]
8点 鈴木先生
各巻末尾にプロの方の解説があるので、ここでの解説は控えます。
ただ、そこの言葉で最も共感できたのが、「ギャグなのかシリアスなのかわからない」という部分。
大笑いするかどうかは、読者自身の判断に委ねられます。
今、教育の現場で起きていることは、そこまで「リアルさ」を失ったものになっているのでしょうか。。。
テンションだけで書かれたマンガが多い昨今、このマンガは、読者の人気取りとは無縁の立場で、「緻密な計算」の元に描かれていると思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-02-11 11:02:46] [修正:2008-02-11 11:02:46] [このレビューのURL]
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