「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

7点 SEKIDO

高校水泳部を舞台にした青春物。

青春物ではあるものの「爽やかさ」よりも、とにかく「暑苦しさ」が前面に出てきている。
作画もそうだし、キャラクターたちの性格、ストーリーまで「アツい」を通り越して「暑苦しい」。

これを濃厚・濃密ととるか、一歩退いてしまうかは人それぞれだと思いますが、このくらいやってこそのこの作者だし、こうでなければこの作者である意味も無い。
合わなかった人には素直にあだち先生の『ラフ』をオススメしますが、手頃な巻数でまとまっているし、個人的には良作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-06 05:29:33] [修正:2008-07-06 05:29:33] [このレビューのURL]

人気小説のコミック版。
ドラマがヒットしたことでさらに知名度を上げた作品ですが、原作から設定をかなりいじったドラマ版と違って、このコミック版は非常に原作準拠な作り。

いかにも今時な「外面は明るいけれど内面は冷めた」主人公がダサい転校生をプロデュースしていく。
変化球的な始まり方ではあるものの、中身はいたってストレートな青春友情物。
ドラマ版はもはや別作品と言ってもいい代物だし、原作もラストは賛否両論あるほどにダークに終わる。

しかし、このコミック版は物語やそこから語られるテーマ自体を最も素直に扱い、着地させているのでまったくストレス無く楽しめます。
青春物はこのくらいストレートで良いと思う。
良作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-03 02:18:40] [修正:2008-07-03 02:18:40] [このレビューのURL]

おそらくは最も世界がせまい4コママンガ。
ほとんどがアパートの一室でのぐーたら生活を描く。

部屋に引きこもって日々内職だけで生活する、とコレだけ聞くと暗い漫画のように聞こえるが実際は底抜けに明るい。
キャラクターたちが生き生きとは言わないまでも、はてしなく気楽に生活しているし、もはやベテラン芸のようなボケツッコミのテンポは読んでいて安心できる。

それにしても、これだけせまい中でよくネタが続くなあ。
見事に火の無いところから煙をたてている。
感心することしきり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-08 15:08:27] [修正:2008-06-08 15:08:27] [このレビューのURL]

ラーメン漫画ではあるものの、ことラーメンという料理そのものについてそれほど深く切り込んでいる作品ではないと思う。
あくまで正統派の少年料理バトル漫画として面白い。

内容は王道中の王道、ベタ中のベタを真正面から突き進んでいて80年代チックな絵柄ともあいまって「古さ」を若干感じてしまうかもしれない。

ただ、単純で分かりやすいストーリーは少年漫画らしい熱を持っているし、非常に丁寧に造られているキャラクターや真面目な作風も好感が持てました。

ザ・良作という感じかな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-17 21:10:13] [修正:2008-04-17 21:10:13] [このレビューのURL]

ライトノベル原作のラブコメディ。
主人公とヒロインがお互いの恋愛を成就するためにタッグを組むが・・・といった導入。

まだ1巻のみですがかなり先が気になるスタートでした。
ラブにより過ぎず、コメディ一辺倒でもないライトさがちょうど心地良いバランス。
作画の力も相当高く、キャラクターが本当にかわいく魅力的に描けています。
それこそ原作で先が読みたくなるものの、この絵で楽しみたいという葛藤が生まれるくらいに。

どうやらアニメ化が決まったみたいですね。
大きくハネそうだなあ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-03 20:10:56] [修正:2008-04-03 20:10:56] [このレビューのURL]

メガネっ娘をテーマに据えたオムニバス短編集。
オールラブコメで、かつストーリーに無理矢理ただのアイテムとして「メガネ」を入れ込んでいるのではなくて、話の肝の部分に「メガネ」がきれいに使われているのが好印象。

どの話もクオリティが高いと思うけれど、特に1話目が好きだなあ。
なにしろ1話目をよんで「これは!!」と思い、2話目を楽しみにしていたらオムニバス漫画だったことを知り若干がっかりしましたもの(いや、2話目は2話目で十分すぎるほど面白かったのですが)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-23 00:03:48] [修正:2008-03-23 00:03:48] [このレビューのURL]

妻に逃げられた仕事人間・正太郎&その息子たちと夫から逃げてきた菜摘&その娘たちが悪徳不動産屋にだまされてなんだかんだで同居することに・・・なホームコメディでありラブコメディ。

作品の作り自体は非常にベタで既視感が付きまとうもののベテランならではの安定感で滞りなく読めます。
特に途中のくっつきそうでくっつかない的なラブコメ展開の上手いこと。
良質のもどかしさを提供してくれます。

作画は好みが別れるかなーと思いつつ作品のテーマは万人向けだと思いますよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-17 18:50:35] [修正:2008-03-17 18:50:35] [このレビューのURL]

『セキララ結婚生活』と同じく生活エッセイ漫画。
前作より数年経っているだけあって夫婦の関係性がかなりフランクというかだらけているというか・・・良く言えばより仲良くなっているのが内容から伝わってきます。

エピソードの切り取り方がさらに一歩進んで日常に密着していて、感情の機微がよりリアル描かれるようになった感じ。
なんでもないことでイライラして後に後悔している様子なんかまさに「あるある」と思ってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-16 15:07:45] [修正:2008-03-16 15:07:45] [このレビューのURL]

ウルトラマンのキャラクターたちの児童向けギャグ。
この手の作品は今読んでどうこうという話でなくて、子供の頃に読んだ感想が一番率直なものだと思います。

で、この作品、小学生の頃の自分は毎月楽しみにしていました。
ゲラゲラ笑っていた記憶があります。
キャラ絵のディフォルメの仕方が上手かったし、何と言っても学園物への落とし込み方が絶妙でした。
ウルトラマンを生真面目な学級委員長、レッドキングをガキ大将などキャラのイメージにあったアレンジがされていて、それがまたバッチリはまっているんだなあ。

児童誌ギャグのお手本のような作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-03-01 01:50:29] [修正:2008-03-08 00:08:58] [このレビューのURL]

日本昔話・西洋系の童話、果ては名作映画やRPGゲームなど古今東西のありとあらゆるアリモノのストーリーに暴力とSEXをぶち込んで好き勝手に仕上げたかな〜り毒々しい作品。
「本当は怖いナンタラ童話」とかそんなノリのギャグマンガ。

物語の弄り方に容赦が無くて反社会的なネタも多い。
とてもじゃないが子供には読ませられないくらいに瘴気が強い。
個人的にはひねくれ曲がった作者の根性が垣間見れて面白いのですが、はっきりと好き嫌いは別れるだろうなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-14 04:01:59] [修正:2008-02-14 04:01:59] [このレビューのURL]