「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

「ドラゴンクエストモンスターズ」のコミカライズではなく、主人公はオリジナルキャラで、タイトル通り「モンスターズ」の本編内容を+する様な作品です。

旅の扉を通じて「ドラゴンクエスト」本編の内容を再現する様なストーリーを本編のキャラクター達(作中では主に1・2・あとちょっと3)に、主人公クリオがその物語に+する存在として描かれます。
破壊神シドーを倒した2の主人公を「破壊神を破壊した男」として描いたり、「全滅したら王の元に戻される」というゲームシステムを「死ねない体」とし解釈したりと今までにない独自な視点を持って新しいドラクエを描かれるのがとても面白かったです。
ドラクエ本編とのリンクに関する伏線の巧さは想像以上でした。後半は特に良いです。

「モンスターズ」としても、自分の成長限界に悩むモンスターや、配合による仲間との別れと新たな出会いなど、ゲーム内容を押さえながら魅力的に描けています。
メイン・モブ問わないキャラの可愛さ、絵の安定感と読みやすさに関しては文句ありません。

面白かった分、明らかに中途半端なところで終了してしまったのは非常に残念です。
ラスボスとして描かれていたテリーとの決着、ディノをはじめとするライバルキャラとの因縁、修行して必殺技を身に付けたスラおの成長などなど、消化不良点が多すぎます。
全体的に好みの作品だったので8点にしたいところですがその点でマイナス1とします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-03 21:21:36] [修正:2010-11-03 23:19:55] [このレビューのURL]

文明が崩壊し、「人類」そのものの寿命を迎えようとしている終末の世界。

そんな世界の中で余命幾許も無い少年・イクルが、人造遺伝子人間の「あい」と残り僅かの生涯を過ごす物語です。
文明の崩壊後の世界の日常、という事で「ヨコハマ買い出し紀行」を連想しましたが、描いている内容は全くの逆を行っていると思います。
この「愛人[AI-REN」」では終わりゆく世界とともに消滅していく二人を描いているからです。

イクルとあいは傍からみたらただのバカップルです。
作者の絵の雰囲気もあいまって見ていてほほえましい限りです。
あいみたいなこんな子いないよ!ってツッコミはこの作品には褒め言葉です。
しかし二人の時間は着実に終わりに向かっていきます。
ベタなんですが、演出がとても巧いのでひきこまれてしまいました。
とにかくページを贅沢に使っていて作者の全身全霊を込めた様が伝わってきました。

人造人間を作れるようになり生殖が必要なくなった結果「愛する事って何なのか」、また「人って何なのか」を考えさせられます。
この作品で伝えたい事なのでしょうけれど、自分はイクルとあいの物語だけでも十分面白かったですよ。
設定の凝り様などはあとがきを読むと凄いのが伝わってくるのですが、それを作中で100%伝え切れているかというとそうでもないかもしれないのが惜しい点。でも凝った設定が好きな方は作品世界にどっぷり入り込めると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-02 00:26:50] [修正:2010-11-02 00:26:50] [このレビューのURL]

ファンタジー少年漫画らしく良くまとまっていると思いますが、掲載誌の関係もあるのか若干子供向けな印象も。
(自分が歳くっただけかもしれませんが…)

全3巻で最初から最後までハイテンション。ですがギャグになりすぎない程度のギリギリのバランスで最後まで突っ走っています。
所謂ロボットである「リュー」に関しては作画の乱れもなくよく描きこんでいると思います。
でもシルエットが星型に見えるというそのデザインの所為か、画面内がいつもいっぱいいっぱいで詰まっている様な感じもしました。

あと正統派ヒロインなパッフィーが可愛かったです。
マジドーラ召喚のシーンが一番印象に残ったコマでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-01 22:49:40] [修正:2010-11-01 22:49:40] [このレビューのURL]

123
次の10件>>

月別のレビュー表示