「アルゲマイネ原野」さんのページ

総レビュー数: 131レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月18日

萌え漫画というよりは「よつばと」のよつばを見るような感じ
観察系漫画の一種と捉えています。

内容はいたってシンプル。
イカ娘が毎回いろいろなネタとかち合うゆるーいギャグコメディ
ストーリーはオチはあるけどヤマが無い、非常に一本調子な感じ
これが人によっては物足りなさを感じるかもしれません
しかしそのシンプルさこそこの作品の最大の魅力
イカ娘のキャラ設定、世界観、脇役の生かし方
余分なものが極力省かれてるからこそ「イカ娘かわいい」という言葉が映える

「面白い」ではなく「かわいい」
そんな漫画あってもいいんじゃなイカ?



現在一部ネットで人気が過熱しているようですが
チャンピオン誌上で何回か試し読んでみて感性が合えば・・・
ぐらいがちょうどいいんじゃないでしょうか

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-03-18 00:09:12] [修正:2010-03-18 00:10:21] [このレビューのURL]

7点 テラオ

近藤るるる+週刊ファミ通の最新作
現実世界とゲーム設定をシンクロさせるS○GA?の次世代試作機「テラオ」君と
主人公他のドタバタ南国コメディ。
ラブコメ重視だった前作に対して今回はゲームネタ多めに盛り込んでます
(比較的最近のゲームネタなので個人的にちょっとわからないところもありますが)
もちろんラブコメ要素もあり。
絵柄がかなり丸っこく、それでいて洗練されてきており
テラオ含め作中の子供キャラがかわいい。
前作「タカマル」キャラがメインを張ってるので作者のファン以外だとちょっと?な所はあるかも
今後の期待を込めて7点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-28 12:49:28] [修正:2010-03-01 23:57:48] [このレビューのURL]

7点 恋風

兄弟間の恋愛ということではあるけど
近親相姦という言葉はこの作品のイメージにちょっとそぐわない。
読まずして好き嫌いを決められそうなネタなのだが
テーマ自体は少女漫画でも意外に広く扱われているところなので
そこら辺を一ジャンルとして読めればよろしいかと

淡く素朴なタッチの画風で男女問わず受け入れられる仕様です。
許されない恋がテーマなので出会い、接近、告白からもう半歩進んで
お互いの気持ちが通じ合ってからの
周囲の目からの苦しみ、相手を思うがゆえの心の葛藤がこの作品の最大のウリ。
それだけに、後半になるにつれ全体のトーンが暗くなっていくんですが
ドロドロした感じではなく、あくまで切なさを強く出しているので
途中でだれることなく一気に読み上げてしまう良作にまとまっていると思います。
6.5ぐらい、切り上げて7点。

あえて言及すると、ヒロインの七夏が絵に描いたような純真ないい子で
いかにもかわいく造形されたキャラクターっぽい点。
妹萌えの観点からすると序盤のウケやすいつかみに良い反面、
兄の人間くささや、突如現れた妹に対する戸惑いが上手く描かれているだけに
七夏が兄を意識する過程での心象が少々ぼやけちゃってるかな?というぐらいか

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-11 16:46:14] [修正:2010-01-11 16:49:55] [このレビューのURL]

現実ではもちろん、現代の漫画界でもすっかり絶滅してしまった「番長」キャラを再発掘させた作品。
「魁!男塾」や「キン肉マン」のような往年のジャンプ王道路線を丁寧になぞった展開を見せ
もはや完全にギャグレベルなキャラクター設定と、竹を真っ二つに割ったような豪快かつ
大胆な話運びは新鮮さと懐かしさが合わさったような感覚を覚えます。

ただ基本出オチ展開がこれだけ続けばさすがに勢いにダレが生じてきているようで…
あまりにインパクトあるキャラばかりのようで意外と他の鈴木作品群に比べ
キャラの深みが欠けているような印象も感じられるかなー

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-12 02:57:46] [修正:2009-10-22 00:34:35] [このレビューのURL]

今でいうとこの「素直クール」というとこでしょうか
違うか

超がつくほど馬鹿正直な星野君に告白された根岸さんが
彼と周囲に振り回されながら愛をはぐくんでいくラブコメディ
絵柄も独特ですが、それがかえってこのジャンルにありがちな媚臭がなく
男女問わず楽しめるラブコメです

星野君(ボケ)と根岸さん(ツッコミ)の漫才のような掛け合いをメインに
コメディ色を強く出していますが、
それと平行して二人の恋人のステップを積み重ね
最終的に「みかん」に至るまで恋愛模様を描ききったのはえらいですね。

全体を通して微笑ましい気持ちになります。

星野君みたいな人がたくさんいれば世界も平和になるのかな〜

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-09-29 20:51:53] [修正:2009-09-29 20:51:53] [このレビューのURL]

アニメは未視聴、コミック4巻までの評価。
ラフなタッチが特徴的な女性キャラ中心の学園コメディ。
いわゆるあずまんが系です。

破天荒、お嬢様、百合、さらには天才少女と古今の人気のキャラ特性を
寄せ集め手広く扱っています。ストーリーも凡庸ではありますが
画力、構成、ギャグテンポなどはこのジャンルでは平均以上の上手さがあり、
普遍的に楽しく読めるかと。「秀」というイメージがぴったりな作品

若干キャラ持て余し気味なのが気になりますが、このままダラダラ高校生活描いて欲しいなーと
なんとなしに思ってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-08-31 21:23:30] [修正:2009-08-31 21:23:30] [このレビューのURL]

7点 大奥

奇妙な伝染病により男性のみが激減し、女性が社会進出をする事になったと言う設定の江戸時代絵巻。
簡単に例えると人間版蜂の社会です。

美男子ばかりが揃う大奥ということでやはり同性愛描写もちらほら見られます。
男性には少々キツいかもしれないが、
まあそこまでディープでは無いので承知のうえで入れば意外と読めるかと。
どちらかというとキャラの背景描写なんかレディース系雑誌に似た雰囲気があるかな

基本的に女将軍とそれを囲む大奥の男達の恋愛物語なのだが
欲を言えばユニークな世界観と実際の江戸時代とのリンクにもう少し焦点を当てられたらよかったかな
序盤だけでも鎖国や保科正之など使える題材結構ありそうだったんですが
まあそこはこの作品に求めるところが違うと言われればそれまでですが…

刊行ペースが遅いのでコミックスのみ追っているが
家光編の前半で早々に面白さのピークを迎えてしまった感がある。
これから後の将軍代で序盤を超える面白さを作り出せるか作者の力量に期待したい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-03-19 00:27:01] [修正:2009-03-19 00:27:01] [このレビューのURL]

よく「よつばと」に似てると言われますね。
両者の作品の方向性は違うベクトル向いてると思うが
ボケの外しっぷりやテンポに似た感覚があるかなと感じた。

作者独特の世界観が生み出す話については
宇宙人やメッシーの回なんかの不思議で黒い?感じは好きなんだけど
シリアス・感動系はあと一歩伝え切れてないかなー?
まあ主人公歩鳥のアホの子っぷりを見るだけでも充分楽しいし
脇を固めるキャラもいい。特にエビちゃん。

個人レビューサイトでもよくお勧めとしてあげれられておりますが
雰囲気漫画ゆえに読み手の感性に左右される所があるので
これから読むという人は過度に期待せずに流し読んで、
自分に合ったら手に取るぐらいがちょうどいい接し方だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-26 23:29:06] [修正:2009-02-26 23:29:06] [このレビューのURL]

個人的に、谷川史子の作品群は少女漫画なれど小さい頃から読む機会があったので
非常に慣れ親しんでるのですがその中でも1番好きな作品。
谷川史子といえば読みきりオムニバス、この作品はまさにその代表的なひとつで
脇役がリレー方式でつないでいく恋愛譚は今読んでも非常に切なく暖かな気持ちになります。
あえて男が読むのがいいかもしれません。最近文庫化されたので買い求めやすいですし。
もし目にかけたらお試し下さい。

どれも良いいんですが特に2話の慣れすぎた恋をテーマにした話が好きですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-18 22:36:28] [修正:2009-01-18 22:36:28] [このレビューのURL]

柏木ハルコ初の短編集。

この人の描く女性像は本当に不思議な魅力を持っていて、
例えるのが難しいが、言わば活力に満ちた女性、土着的な魅力を持った女性像であり
男性女性両視点からでも非常に調和のとれたキャラを作るんですよね
NANAに代表されるようなファッショナブルな恋愛少女漫画とは
一線を画した作風を描き続けている稀有な女性漫画家だと思う。

本作では
『QUOJUZ』のようにエロでお馬鹿な作風から(『教師失格』)
『よいこの星!』のような子供達の微妙な感情(『ぷにぷに』)そして
『花園〜』や『鬼虫』のような雄雄しくも華麗な女性まで(『海女唄』)
作者が10年近く描き続けた作品群の適度な例がピックアップされており
柏木ハルコ作品をはじめて知る人には最良な一品。

どれも個性があっていいが個人的に『海女唄』が白眉。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-01 21:35:07] [修正:2009-01-18 22:15:17] [このレビューのURL]