「とろっち」さんのページ
- ユーザ情報
- 1981年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 316784
- 自己紹介
-
書評、というか未読の方への紹介のようなレビューが多いです。
批評とか評論的なものはうまく書けません。
テレビアニメは全くと言ってもいいほど見ないのでアニメとの比較論も無理です。
なるべくレビュー数が少なめの作品を中心に。
点数はだいたいこんな感じ。全体的にかなり甘めに付けてます。
6点 とりあえず個人的には面白いと思ったもの。概ね合格点。でも特にお薦めはしない。
7点 「何か面白い漫画ない?」と聞かれたとき、「こんなのもあるんだけど」
8点 「何か面白い漫画ない?」と聞かれたとき、「お薦めなので読むべし」
9点 8点よりも個人的にずっと好きな作品。自分の中での「漫画の殿堂」入り。
10点 9点よりも個人的にずっと好きな作品。自分の中での「漫画の殿堂」入り。
<備忘録的追記>
毎年恒例(?)、未読作品で2016年ぜひ読んでみたい作品リスト。だいたい読みたい順。
空の色ににている、ヒカルの碁、4D、かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦、こいいじ、
ディザインズ、マイディア、ヴァニタスの手記、虚構推理、冬目景作品集 空中庭園の人々、
バツコイ、春の呪い、ぐらんば、ダンス・ダンス・ダンスール、帰ってきたサチコさん、
シンギュラー、ふしぎの国のバード、ノー・ガンズ・ライフ、ReLIFE、花とアリス殺人事件
未読作品で2016年初めて読んでみたら面白かった作品リスト。だいたい読んだ順。
町田くんの世界、百万畳ラビリンス、プラチナエンド、山と食欲と私、マダム・プティ、
HaHa、13月のゆうれい、花井沢町公民館便り、惑わない星、高台家の人々、
かくかくしかじか

7点 死に至る病
どこまでも深く…暗い闇。
彼女が抱えていたものは、「絶望」という名の死に至る病。
カウンセラーを目指す青年と、絶望に蝕まれた少女を描いたストーリー。
タイトルからわかる方もいると思いますが、キルケゴールのあの哲学書が元ネタです。
と言ってもコミカライズ作品などではないのでご安心を。
論旨のおいしいところだけをかき集めてストーリーに混ぜ合わせたような作りになっていて、
元ネタを活かしたままミステリー仕立ての作品として生まれ変わり、実際よくできていると思います。
うまくまとまっていますが、全2巻はちょっと短かったかな。 展開も若干性急だったように感じますし。
あと1巻分ぐらい足して、深く重い感じをもっともっと濃密に描写してくれればなお良かったです。
終わり方については賛否両論あるでしょうね(私は否の方です)。
ネタバレにならないようにワザとわかりにくく書きますが、「自己」とは何なのか、ということ。
「自分もまた自分の一部」なんですよね…。 うーん、そう考えるとやっぱりよくできているのかな。
絵も内容に負けず良好。 と言うか「オヤマ!菊之助」のあの方です。 途中で気付いてビックリしました。
ギャグ要素をはさまず、丁寧な描写でシリアスに描ききった力作。
こういうのも描けるんだな、と感心してしまいました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-09 13:01:21] [修正:2010-10-09 13:07:25] [このレビューのURL]
6点 彼方から
少女漫画では珍しい、剣と魔法(と言うより特殊能力)とモンスターの世界。
物語の鍵となるヒロインと、彼女を護る戦士の冒険を描いた、本格ファンタジーです。
少年漫画も顔負けの、綿密に練り込まれ、作り込まれた世界観。
戦士ではなくヒロインが作品の主人公なのが、これが少女漫画である所以でしょうか。
女性作家ならではの丁寧な心理描写が特徴的です。
その分、バトルシーンがあまり上手くないのは仕方ないのかな、という気も。
かなり多くの登場人物が出てきますが、メインの2人以外はどうもインパクトに欠けています。
味方にも敵にも、引き付けられるような強烈なキャラクターがもっとほしかったです。
この作品、もうちょっと魅力的なキャラがいたら、とんでもなく面白くなっていたかもしれません。
20年ぐらい前の作品だけに、イザークのタイプも若干の古さを感じてしまいます。
ただ、ヒロインは良かったです。
ポジティブさと芯の強さがかなり好印象。
異世界に飛ばされ、言葉が全くわからない中で、何とか言葉を覚えようと懸命に頑張るあたりが、
実はこの作品で一番好きなところです。
ああいう何気ない場面をサラッと溶け込ませて、作品の世界観と可能性を広げる見せ方は、
実に上手いなぁと思わされました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-04 21:28:02] [修正:2010-10-04 21:46:16] [このレビューのURL]
6点 ORANGE
高得点も頷ける、良質のサッカー漫画。
ただ、前半と後半とでは対象年齢が違うのかな、という印象も。
それほど前半部分は荒唐無稽に思えました。
現実と比較しても仕方がないですが、移籍の仕組み、クラブ運営、プロサッカーチームとしての活動、
実際にはあり得ないことだらけで、すべてに全くリアリティが感じられませんでした。
逆に後半部分はかなり楽しめました。
昇格争いが白熱する中、追う者の強みとしてイケイケムードで話が展開し、
サポーターの熱い応援に巻き込まれるがごとくの勢いで読んでしまいました。
勝手な推測ですが、作者は途中でかなり取材・勉強したのではないでしょうか。
試合についての描写、試合以外についての描写も、かなり詳しくなっていくのがわかります。
代表召集問題も、確かに日程の重なる可能性があるJ2ならば起こる可能性もあるかもしれません。
テーマだけを考えてみると、少年誌よりも青年誌向きかな、とも思えたのですが、
実際に「オーレ!」で同じテーマを扱っているので、描き足りない部分があったのかも。
少年漫画と言えば、プロのリーグを舞台にムサシが点を獲りすぎのような気もしますが、
これはもう「漫画ってそういうものだから」で読むしかないのかもしれません。
皆さま高得点の中恐縮ですが、全体を通しての評価です…。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-04 21:19:26] [修正:2010-10-04 21:19:26] [このレビューのURL]
7点 ドラゴンボール
はい、今さらながらドラゴンボールです。
何だかふと急に思い立って10年ぶりぐらいに読んでみたんですが、実に楽しかったです
(面白かった、とはちょっと違います。 詳細は後述)。
フリーザまでは15点ぐらい付けたいところです。
自分は実は漫画よりも一般書籍で育った人間なんですが、少なくともこの漫画(と他にいくつか)は、
もう単なる漫画の枠を超えて、自分の人生を形成した要素の一部といっても過言ではないです。
今の若い子たちにとってワンピース等がどれほどの存在かはよくわかりませんが、
子供たちをこれほどまでに熱狂の渦に巻き込むような漫画はもう出てこないかもしれませんね
(ワンピースのコミックスは半分ぐらいは大人が買っている印象があるので、
純粋に子供たちを熱狂させるのとはまたちょっと違う感じがします)。
大げさな表現ではなく、本当に当時(自分が小学生ぐらい)は、ドラゴンボールを読んでいないと
友達と会話にならなかったんですよ。
トランクスが新キャラで出てきたときはクラス皆でその正体について真剣に話し合ったりとか、
クリリンと天津飯どっちが強いかでケンカになりかけたりとか、
「色を表す漢字を使った熟語を書きなさい」という国語のテストで「桃白白」って書いて
先生に怒られた子が何人もいたりとか。
読んでいて、そういう思い出が鮮明に蘇ってきて、実に楽しかったです。
ではなぜ10点ではないのか?
宇宙で一番強くて悪いヤツを、千年に一人現れる伝説の超戦士が倒す、という完璧なクライマックス。
強さの頂点まで達してしまったのに、あれ、まだ上があるの? しかも人造人間って……。
で、あの当時読むモチベーションがガクッと下がりました。子供心に悲しかったんです。
大人の事情というものもわからなかった年頃なので。
セルゲームとかはまだ皆でワイワイ言いながら楽しめましたが、
魔人ブウ編の頃はもう冷めちゃってました。読んでましたけど。
それでも、そうなるまでは毎週月曜日(ジャンプ発売日)と水曜日(TVアニメ放映日)は本当に本当に
待ち遠しくて楽しみでした。
自分が漫画であれだけドキドキワクワクすることは残念ながらもうないでしょうね。
何て言ったって、この作品には夢があります。 楽しいと思えるものが一杯に詰まっています。
思い出補正、などと言いますが、この作品は本当に良い思い出を与えてくれました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-26 23:09:21] [修正:2010-09-27 23:37:12] [このレビューのURL]
4点 ショコラ
出所したヤクザが、なぜかケーキ屋に転身していた組長やその娘を助け、不慣れなままに
ケーキ屋としてがんばっていくお話。
絵柄も物語の設定もかなり好みなのですが、読んだ感想は、見事に面白くないです…。
面白くなりそうな要素をたくさん抱えていながら、なんでこんな中途半端な話になってしまうのか。
闘争とか喧嘩とかのシーンが多く出てきますが、見せ方もうまくないですし、
そもそもそんなシーンがこの作品にたくさん必要だったんでしょうか。
もっと人情系で進めていった方が良かったように思います。
登場人物もそれぞれクセのある人物ばかりで良さそうなんですが、会話が全く面白くないので、
登場人物に魅力を感じることが難しいです。
絵柄が綺麗なのが唯一の救いですかね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-26 22:49:30] [修正:2010-09-26 22:49:30] [このレビューのURL]
5点 富江 (全)
富江さん、何度も殺されたり分裂したり増殖したり再生したりして、大忙しです。
好意的に表現すれば、不条理で意外性のあるストーリー展開。
しかしてその実体は、理解の範疇を遥かに超越した意味不明な展開。
話の論理的な展開とか常識的な発想などとはもはや違う次元で繰り広げられる潤二ワールド。
もともとは作者が「死んだはずだよ、お富さん♪」と鼻唄を歌いながら構想を練った、とかいう、
何だかもうよくわからない話 (この歌を知らない人は初期のこち亀でも読んでみましょう)。
ホラーなのかギャグなのか、ネタなのかマジなのか、全てが紙一重。
ただ、この人の繊細な絵柄や独特な作品の雰囲気、気味の悪さはやっぱり凄いです。
この作者のホラーは、夜にトイレに行けなくなるような部類の怖さではないですが、
生理的な嫌悪感、不快感といったものをビシバシ刺激してきます。
作品にしても、読めば読むほどはまっていくような魅力や中毒性、面白さを備えていて、
さすが幾度となく映像化されただけのことはありますね。
現代におけるホラー漫画の第一人者、ここにあり、といった感じです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-21 01:25:04] [修正:2010-09-21 01:31:11] [このレビューのURL]
6点 RIDEBACK
突き抜ける。 光が溢れる。
今まで見ていた世界が変わる。
踊りの世界の中でのみ生き、そして踊りの世界にいられなくなった少女が、
ライドバックと出会い、閉塞した世界を輝きを放ちながら駆け抜ける。
作中の世界情勢は作り込みがすごく、かなり練りこまれています。
幾分か穴も見受けられますが、重々しくて濃い独特の作風を演出するのに一役買っているのは確か。
美少女+メカ+軍隊、というのは結構ありがちな設定の気もしますが、
その独特の世界観と詳細なライドバックの設定、スピード感に優れた作品です。
前半から中盤にかけてはかなり面白かったですが、終盤はいまいち消化不良。
作者は主人公の琳にジャンヌ・ダルクのような役割を与えたかったらしいですが、
彼女をうまく乗りこなせず、すっかりコントロールを失ってしまったとのこと。
終盤の琳は、好きな男と一緒に世界統治軍(GGF)に武力を以って抵抗する、単なるテロリストに
成り果ててしまった感があります。
そしてその彼女の変貌ぶりに、置いてけぼり感を(彼女の親友であるしょう子とともに)味わうことに。
巻末のライドバック解説ノートがすごいです。
こんなに凝っているのを見るのは某漫画の聖衣分解装着図以来かも。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-21 01:10:46] [修正:2010-09-21 01:10:46] [このレビューのURL]
8点 放課後保健室
毎週木曜日の放課後のみに出現する保健室。そこでは学校を卒業するための特別授業が行われる。
選ばれた者だけが受けることができるその授業とは、夢の中で、ある物を奪い合うこと。
現実世界での心の歪みを投影した異形の姿で現れる生徒たち。 本性を剥き出しにして争い、戦う。
そうして試練に勝ち抜いて卒業できた者は、皆の記憶からその存在が消えてしまうこととなる。
「卒業」 とは一体何なのか。 そして授業を受ける者の空にのみ現れる 「黒い月」……。
これは予想以上に面白かったです。
自分がこういう先の読めないミステリーやダークファンタジーな雰囲気が好みというのもありますが、
謎が謎を呼び、それらが終盤ですべて綺麗に収束されていく構成は、息を呑むほどの見事さ。
広げた風呂敷をここまで見事に畳みきった作品は他にあまり記憶にありません。
伏線の張り方も素晴らしいです。読み直しの2周目に突入して最初っから度肝を抜かれました。
伏線をちゃんと回収すれば良作なのか、と言えば、もちろん必ずしもそうとは限らないですが、
ミステリー系の作品で全体をうまくまとめることは十分に評価の対象になりえると思います。
作者の「ほぼ事前のプロットの通りに(=思い通りに)進められた」との言葉にもあるように、
打ち切りも引き伸ばしもない、恐らくは特別待遇の中で描かれたこの作品。
連載当初から計算ずくで描かれたがゆえの完成度なんでしょう。少年誌では真似できないですね。
あとはもう好みの問題かと。
主人公のヘタレ具合や半陰陽のような設定を絡めた内容、そしてラストの展開が好みに合うかどうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-09 01:07:51] [修正:2010-09-12 10:57:27] [このレビューのURL]
7点 サマーウォーズ
大ヒットしたアニメ映画のコミカライズ版。
全3巻という短い中で、登場人物それぞれに見せ場を作り、読み応えのある話にうまくまとまっています。
それは話のテーマである「人と人とのつながり」や「家族の絆」にしっかり焦点を絞って描けているから。
軸がブレない作品は強いです。
昔ながらの黒電話で電話をかけまくったり、大事な場面で手紙がポイントになるなど、
デジタルの世界を描きながらも、アナログ的な要素にちゃんとスポットを当てているのも良いところ。
小道具の使い方には多少わざとらしいところもありますけどね。
のんびりした中での緊迫した戦い。
バーチャルな仮想世界での戦いが日本の原風景とマッチして、素晴らしい雰囲気を生み出しています。
作品の展開やテンポはどこか野暮ったく、あまり洗練されていない感じもしますが、
それが逆に良い具合で郷愁を感じさせてくれます。 そんな雰囲気にやられました。
開放感と爽快感が素敵すぎます。
なるほど、この雰囲気は夏じゃないとダメですね。 だからサマーウォーズ。
青年誌に連載されていたようですが、主人公の成長、先輩との恋愛模様、強敵とのバトル展開、
読んでいるときのドキドキワクワク感、そしてすっきり綺麗なエンディング、等々、
少年誌の方が向いていたんじゃないかな、という内容でした。
映画のコミカライズ版としてだけでなく、漫画作品としても良い出来だと思います。 良作。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-09 00:56:36] [修正:2010-09-09 01:00:46] [このレビューのURL]
6点 土曜ワイド殺人事件
そもそもが、作者たちが「取材合宿という名目で温泉地に行きたいがために」始めた作品。
ゆうき氏、とり氏、担当編集の3人が馬鹿話をしつつ出し合ったアイディアをベースに、
ゆうき氏が1人で予告編(ちゃんとコミックスにも収録)を描き、その雰囲気をつかんで
とり氏がネームを描き、それを基にゆうき氏が下書きをし、それにとり氏がペン入れをして完成。
そんな煩雑な手順を踏んで出来上がった、まさに合作です。
内容は……、これもまさにタイトル通り、いわゆる2時間ドラマのパロディです。
意味のないお色気シーン、愛嬌と渋みのあるベテラン刑事、安っぽい重要参考人の面々、
そしてクライマックスの場面はもちろん断崖絶壁ですよ。
あまり論理的とは言えない展開で、よくわからないままに話が進み、勢いのままに事件が解決する、
その丸ごと全てをギャグにしています。
合作と言いつつ、実際にはゆうき色がかなり強く出た作品になっている気がします。
予告編と本編とで同じシーンもあり、2人のタッチの違いなどを見比べてみるのも楽しみの1つ。
ゲラゲラ笑うようなギャグではなく、思わずニヤニヤするような皮肉やお約束が盛りだくさんのギャグ。
濃いなー。 もうこういうの大好き。
ゆうきまさみ的のんびりまったり日常マンガが好きな人には、この雰囲気はツボでしょうね。
「あんまり真面目に読んだり批評する類のマンガじゃない」と作者が言うので、この辺で終わっときます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-01 00:43:14] [修正:2010-09-01 00:43:14] [このレビューのURL]
月別のレビュー表示
- 月指定なし
- 2009年10月 - 36件
- 2009年11月 - 19件
- 2009年12月 - 14件
- 2010年01月 - 11件
- 2010年02月 - 10件
- 2010年03月 - 10件
- 2010年04月 - 10件
- 2010年05月 - 10件
- 2010年06月 - 10件
- 2010年07月 - 10件
- 2010年08月 - 10件
- 2010年09月 - 10件
- 2010年10月 - 10件
- 2010年11月 - 10件
- 2010年12月 - 10件
- 2011年01月 - 10件
- 2011年02月 - 10件
- 2011年03月 - 10件
- 2011年04月 - 10件
- 2011年05月 - 10件
- 2011年06月 - 10件
- 2011年07月 - 10件
- 2011年08月 - 10件
- 2011年09月 - 10件
- 2011年10月 - 10件
- 2011年11月 - 10件