「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

原作者えんど先生の代表作『死神くん』の流れをくむ作品。

味があると言えば聞こえはいいがお世辞にも絵が上手いとは言い得なかったえんど先生に作画担当をつけるのは納得。
キャラクターも女の子率を高めてサービスシーンも入れることでよりキャッチーにというような野心は感じられたのですが、肝心の人気の方はいま一つだったようで。

お話の質的にも悪くはないし、1巻完結のちょっといい話集としては良作だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-26 06:09:45] [修正:2008-01-26 06:09:45] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

結婚直前で婚約者に逃げられた主人公。
せっかく建てたマイホームもおじゃんになるかと思いきや何の因果か会社の女子寮に。というところから始まる広義的にはアパート物かな?

主人公としてはハーレム状態ではあるものの自分勝手な住人たちに辟易したり住人間でのトラブルに巻き込まれたりしつつ、それを通してヒロインと惹かれあっていき・・・といったドタバタラブコメが続くいつもの通りの星里作品。

まあ「本気のしるし」の直後なのでそれに引きずられたのか作品の雰囲気自体は若干気持ち暗めかなという気はした。
スタート時の主人公の境遇、不憫すぎるし。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-26 06:02:44] [修正:2008-01-26 06:02:44] [このレビューのURL]

新婚なのに新婦のタレント活動のために夫婦であることは秘密。
ばれないように四苦八苦、すったもんだの騒動がありつつ最後は上手いこと落ち着くドタバタコメディ作。

秘密の共有的なこのシチュエーションに少しでも琴線が触れた人は読んで損の無い出来だと思う。
ネタとしてはアリガチの極みだと思うし別段新しいことをしているわけでも無いのだけれど、ここはひとつベテランらしい安定感と言っておきたい。
そんな温かみのある一品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-26 05:42:39] [修正:2008-01-26 05:42:39] [このレビューのURL]

5点 HOLA!!

[ネタバレあり]

ユース年代ではサッカーで日本代表にも選ばれたストライカーを主人公に据えたフットサル漫画。

がっつりスポーツ漫画というよりも主人公の復活物といった色合いが濃い。
過去のトラウマから挫折した主人公がフットサルを通じて様々な人と触れ合うことでサッカー、そしてフットサルへの情熱を取り戻していくというのが基本ライン。

起から結までの流れでは綺麗にまとまっているものの、尺の問題上からかどうしても進行がスムーズすぎて物足りない感じはしたかな。

目立った競合相手もいないし、この男女混合戦というルールならサッカーだとどうしても蔑ろになる女の子も無理なくストーリーに挿入出来るのでジャンル的には発展性があるかなと思いました。

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[投稿:2008-01-20 01:46:50] [修正:2008-01-20 01:46:50] [このレビューのURL]

作者自らあとがきで語っているように「B級」なゴッタ煮感あふれる短編集。

80年代のOVA的なSFアクション、やっていることは硬派なのだけれどキャラクターは当然のように美少女な西部劇などちょっと古めのオタク趣味がコレでもかというくらいに誌面に綴られている。
ストーリー的にはある意味伊藤先生らしく、見せたいアクションシーンありきでその複雑なカメラワークについていけずとっちらかっている箇所も散見されるのだけれど、まあそれも魅力の内かな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-20 01:45:40] [修正:2008-01-20 01:45:40] [このレビューのURL]

スピリッツ―IKKIらしい流れを正統に汲んだウダウダ青春物。
それが40歳のおっさんに降りかかってきましたよと。

日々をファーストフードのバイトで過ごし漫画に対して必死な感じもしない。
小さなプライドと大きな目標を持った本当にただのおっさんの小市民な生活。
もしも現実だったらとてもじゃないが笑えない状況なのだろうけれど、作品自体は妙に力の抜けた作画とあいまってなんとなくこれはこれで幸せなのかなと思ってしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-11 19:03:10] [修正:2008-01-11 19:03:10] [このレビューのURL]

潜入捜査した正義感の強い警察官がヤクザの世界を目の当たりにして葛藤していく任侠漫画。

はっきりと絵で好き嫌いが出る作品だと思う。
かく言う自分も苦手なタイプ。
上手くはない上に妙に描写が濃いというなんとも胸焼けしそうな感じ。

しかしそこを堪えてグッと踏み込んでみると・・・。
まずキャラクターが熱く惹きつけられるし、ストーリーも先が読めない展開が続くのでなかなか楽しめる。

単行本でじっくり読むのも良いが、個人的には毎週雑誌で追って行きたい作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-07 20:14:16] [修正:2008-01-07 20:14:16] [このレビューのURL]

妖怪に殺された三蔵の無念を晴らすため妹・テンテンが道中に出会った孫悟空の「クローン」などと天竺を目指す一風変わった西遊記物。
西遊記物とはいえ猪八戒がニヒルだけど太ったおっさんブタだったり、沙悟浄がツンデレねーさんだったりでキャラ設定からひねってあるのでアリガチ感は無い。

その上、一話一話で丁寧にきっちりと作りこまれていて物語りもどんどん動いていくし、それに伴ってキャラクターもよく動くので飽きない。
コメディ部分とドラマチックに盛り上げる部分がともに上手く、個人的にはすっかりはまってしまいました。

マイナーな作品だけどかなり楽しめたなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-12-30 19:41:24] [修正:2007-12-30 19:41:24] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

25歳フリーターが市議を目指して選挙戦を戦う。

初っぱなから「当選確率は5分の4」「資金は100万あれば十分」などキャッチーなうんちくが続く。

主人公は本当にまっさらな政治ド素人で読者とともに政治知識をつけていく。
で、ストーリーが進むにしたがって市政に本気になって考えるようになるので作品に入りやすいし乗りやすい。

本当はもっと長くやりたかった作品だろうけれど、これはこれで短いながらもよくまとまった作品になっていると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-12-20 20:10:11] [修正:2007-12-20 20:10:11] [このレビューのURL]

「シリウス」創刊時に表紙をまかされ、雑誌の看板として期待されていた作品。

で、実際はそうはならなかったわけですが、うーん・・・やむなしといった感じかな。
天然系ロボット少年・ロビンとひねたうさぎのおっさん・ウサ吉のバディ物で二人の関係性としては初期の「ダイの大冒険」のダイとポップが近い。
最初は騙し・裏切り何でもござれだけれど最後は助けに戻ってくるウサ吉はポップとかぶる。

後半からはSF臭がきつくなってきて、物語もハードで暗い方向へ進む。
そのあたりからちょっと付いていけなくなってしまった。
元々、「感情移入」という面では微妙だったけれど、展開上それに拍車がかかって行ってしまった印象。

画力自体は相当高く少年漫画らしいデフォルメも上手いので次回作に期待。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-12-17 07:56:09] [修正:2007-12-17 07:56:09] [このレビューのURL]