「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

これは緩すぎ。

癒し系といえば聞こえは良いですが、あまりにも退屈だったので前衛的なまでにシュールなコントを観ているよう。
全編通して地に脚がつかずフワフワしている感じ。
吹けば消えてしまいそうな淡さ。
桜野先生の持ち味が存分に出たということなんでしょうが、自分にはちょっとついていけませんでした。

当時、人気絶頂だった『守護月天』の連載を一時中断してまでこの作品をスタートしたことや、その後の動向などから、色々あったのであろうことは容易に想像できますが・・・それと作品の評価は別問題ということで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-03 17:57:54] [修正:2007-06-03 17:57:54] [このレビューのURL]

要するに現代版かつライトで学園物の要素も取り込んだ『めぞん一刻』です。
読んだ人のおそらく誰もが『めぞん一刻』を感じると思います。
アパート物でラブコメするとどうしても『めぞん』っぽくなりがちだけどここまでのストレートなフォロワーは久しぶりな気がする。

メインキャラクターの性格や感情の流れもそのままで基本的に誤解→嫉妬の繰り返し。
あとはこの先サブヒロインたちをどれぐらい活かせるか、かなあ。

とりあえずラブコメの王道を行っているし、絵もかわいく描けているのでそれなりに楽しめましたが、新しさは皆無。
むしろ懐古厨の虫がうずいて仕方がありませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-02 17:43:01] [修正:2007-06-02 17:43:01] [このレビューのURL]

探偵物といっても主人公が推理で大活躍というタイプではなく、浮気調査やストーカー退治といった地味な活動メインの人助け物。
まあ大まかに言えば一話完結の人情コメディです。

作画的にもお話作り的にも突き抜けた部分は無いけれど、常に安定したクオリティは保たれているので、キャラクターさえ気に入れば後はサクサクで読めると思います。

電話帳の一番最初に来るから「ああ」探偵事務所、主人公がホームズかぶれで初見でなんでもかんでも無理矢理見当違いの推理をするといった初期設定のセンスは個人的に好き。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-01 06:18:57] [修正:2007-06-01 06:18:57] [このレビューのURL]

忍者修行コメディと言えば『乱太郎』、最近では『シノブ伝』が著名ですが、この作品を忘れてはいけない。
4人の見習い忍者のドタバタギャグ。

脇役含めてキャラクターが良く動いてくれるし、ライト感覚のラブコメとしても楽しい。
キャラ間での役割分担がしっかりされていて、それがめったにぶれないので安心して読めます。

作画がシンプルすぎる点やコマ割のパターンが単調なので視覚的に飽きてくるかもしれないけれど、少年誌らしい微妙なエロをちりばめた新山テイストが個人的には好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-23 23:04:26] [修正:2007-05-23 23:04:26] [このレビューのURL]

9点 ママ

[ネタバレあり]

胸が痛い。
始まりは子持ちの女の子とその娘に惚れた主人公のラブコメ。
明るい作風で気持ちの良い青春だなあなどと鼻歌交じりに読んでいたら、ラスト付近でのシリアスな盛り上げ方にやられました。

結局、主人公が二股の内どちらを選ぶかというわりとオーソドックスな話になるのですが、特に女の子のキャラクターはとても魅力的に描かれていただけに、重苦しい修羅場的雰囲気が見ていてつらい。
・・・くらいに上手い。

作画の極端な変化や主人公のライバルを含めた脇キャラがいま一つ立っていないなど、決してアラが無い作品とは言いませんが、作品の内容・方向性から『めぞん一刻』並び称されることも多いので、『めぞん』好きの方はぜひ一読して欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-23 22:38:42] [修正:2007-05-23 22:38:42] [このレビューのURL]

聴力障害の女の子のサッカー漫画。
初期設定でシリアスなのをかなり詰め込んでいたので全2巻では消化不良&拍子抜けだったかな。
結局メンバー集めだけで終わってしまった。

とりあえず女の子は可愛くかけていると思うけれど、絵柄は好き嫌いもあるだろうしそれだけで引っ張るのは少しきつい。
サッカー物としても物足りないし、瀬口先生にそれを求めている読者も少なかったんじゃないかなあ。
前作を見ても、ある程度シリアスな展開をがっつり描きたいという意思は伝わってくるのですが、うーん難しいですね。

とりあえず作品の端々に挟まれる小ネタから瀬口先生がアビスパ福岡好きなのは十分すぎるほど理解できましたが・・・(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-22 01:56:41] [修正:2007-05-22 01:56:41] [このレビューのURL]

『まもって守護月天!』の桜野先生の短編集。
この後に連載される作品のプロトタイプになっているお話も多く収録されており、桜野先生の入門編としては非常に優秀。
この本が合わない様なら大概は・・・だと思います。

少年漫画と少女漫画の中間のような淡い世界観が個人的には好きですが、お話的にもちょっと良い話系のゆったりとした優しい話ばかりなので、強いエンターテイメント性を求めて読み始めると物足りないかな。

ちなみに『まもって〜』の外伝も収録されています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-22 00:19:05] [修正:2007-05-22 00:19:05] [このレビューのURL]

5点 fine.

とことん痛々しい。
ただただ痛々しい。
が、その痛々しさがストーリーを盛り上げる方向に作用していない気がしました。

連載スタート時に作者のリアルという半ノンフィクションのようなあおりで始まったと記憶していますが、確かに20代の青春を通り過ぎた青年の葛藤も、売れないクリエーターとしての葛藤もそれなりに描けていたと思うけれど、あまりにもリアルでシリアス過ぎた。

漫画という娯楽作品として遊びというか休憩所が一切無かったので読んでいてつらく息が詰まるだけ。
読後感も気持ちの良いものでは無かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-19 21:10:10] [修正:2007-05-19 21:10:10] [このレビューのURL]

カワイイ絵柄に騙されてはいけない。
一見すると普通の美少女コメディに見えますが、中身は変態じいさんの奇行で右往左往させられる女子中学生、オールカラーにしたら赤やピンクの内臓系の色で画面がいっぱいになりそうなグロさを持った非常にアクの強い作品。
まったり萌え系だと勘違いして読み始めると大火傷してしまいます(・・・「ぐろきゅーと」と呼ばれているらしいです)。

キレもテンポもキャラクターも○で安定して面白い作品だけに、ここまで読み手を選んでしまうのはもったいないかなあと思いつつも、このブラックさが無くなったら作品の魅力が半減してしまうか(笑)
うーん、ジレンマ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-17 23:11:23] [修正:2007-05-17 23:11:23] [このレビューのURL]

人気ゲームのコミック版。
自分もご多分にもれずゲーム版の大ファンなので購入してみました。

作画自体は漫画版オリジナルのキャラクターデザインに少し難があるものの、崩れているわけでもなく概ね良好です。
ゲームで登場した現場を漫画でも使ったりと世界観の関連付けが細かくこれも好印象。

難点は線の細さもあいまってか迫力不足かなと。
もっと過剰演出でもいいと思う。
あとは他の凡百の推理モノとどう差別化を図っていくか、かなあ。
モトが大きな作品なのであまり派手に雰囲気を壊すことは出来ないのかもしれませんが、ゲームを知らずに読んだ人には普通の推理・探偵漫画に映ってしまっていると思うので、そこは上手いこと折り合いをつけていって欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-16 01:11:18] [修正:2007-05-16 01:11:18] [このレビューのURL]