「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

面白いよとちょびっと話題にあがっていたので購入。
作者は藤田和日郎先生の元アシ・ジョーこと片山ユキヲ先生。

温かみのあるほんわかとした絵です。正直上手とは言えませんがまだまだこれから上達するでしょう。

最初にこの作品は「朗読」がテーマと聞いて、なんて無茶な事をするんだ、と思いました。漫画では声が聞こえないのに。
でもこの作品には意外な程面白かったです。

作中で最初に朗読に使われる本は宮沢賢治の「やまなし」です。
「読み手が文の意味を全て理解しないと出来ない」という朗読の重要な点を巧く広げています。
主人公が朗読を成功させるために、一層作品に対する考察が深まり、読んだことあるはずの本なのに自分は何も理解していなかったんじゃないかって感じました。真相を知ったような気分です。

そして声が届かないかわりに、作中の聞き手が朗読を聞いて想像した内容を絵とする事で一気に迫力が増し、声のない朗読にしっかりと惹きこまれていました。
そんな訳で朗読が本格的に始まる一巻後半からは怒涛の勢いを感じました。
二巻以降も楽しみです。

※7→8
全く面白さが衰えない良い感じなので上げます。
絵の上手い・下手はともかく魅せ方が抜群です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-11 23:50:22] [修正:2011-10-15 10:50:06] [このレビューのURL]

【ネタバレ注意】

「Steins;Gate」のスピンオフ作品。ちちろんですが原作(本編)を知らない方は絶対に読まない方が良いです。

「Steins;Gate」は何故こんなにいろいろコミカライズされるのか。
まぁ人気作品だからというのは当然ですが、何よりも「誰の主観で話を追うのか」がかなり重要な作品だからです。
この作品は本編の主人公岡部の視点ではなく、メインキャラの一人である阿万音鈴羽を主人公として描かれます。

本編ネタバレに深くかかわってしまうので大した事は描きませんが、読んだ印象は「第一印象以上に面白かった」です。
鈴羽をしっかりとメインヒロイン顔っぽいデザインにして描いているのが良いと思います。
画力は荒削りな点も目立ちますがアクションも頑張っていますし、おおっと思わされた場面もあったりしたので嫌いではないです。
あ、でもダルの描き方の酷さだけは擁護できないです。腕が極太だったり足が激短だったりとダルが人間じゃなくなってますよ。あれじゃあドワーフか何かに見えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-12 00:32:24] [修正:2011-10-12 00:33:54] [このレビューのURL]

授業中についついペン回しや手紙といった内職に没頭した経験というのは割と多くの方があると思います。

その授業中の暇つぶしをさらに発展させてギャグに仕立てたのが本作です。
主人公・横井さんはとなりの席の関くん(今気づきましたがとなりの席だから関くんなんですね)がどうも気になる。
それは彼の「内職」がとんでもないからな訳なのですが…

「授業中」の出来事故に、全てもくもくと・こそこそと行われる為、関くんは基本サイレント。
それなのに内職の中身が突拍子もない為、横井さんはつられてつい脳内ツッコミ脳内リアクションを取ってしまうという構図です。
「授業中の内職あるある」をさらに発展させてしまった様なものが多いので、横井さんとシンクロして突っ込めます。

関くんのシュールなボケ役と、それに振り回されたり時には協力してしまう横井さんという妙な関係が独特で魅力なコメディ作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-26 23:45:18] [修正:2011-09-26 23:45:18] [このレビューのURL]

都会から男の子が転校してきた、という所からはじまる少女漫画。
東京からきた都会っ子・大沢君と田舎育ちのそよ達。
それによって生じる田舎と都会のギャップ等は最後まで描かれますが、
それよりも登場人物達の直接言葉(台詞)に出さずとも伝わってくる
本当に些細な・微妙な心情の変化の描き方が独特。
絵柄と構成の良さなのか、行間を読ませられます。
シゲのKYぶりとか親父のうっとうしさなんかもキャラの顔と台詞とがマッチしすぎてもうウザくてウザくて(笑

少女漫画らしく恋愛もありますが、ドロドロな恋愛とか三角関係とかそこまでディープにはならず、作風の所為もありますがさらっとした印象。

自分が読んだ事のある所謂少女漫画の数は、少年漫画や青年漫画と比べればまだまだかなり少ないのですが、こんな絵柄ありなんだって感じです。
絵が上手い!って絶賛するタイプではなく、癖もありますが個性バッチリです。
作中で結構絵柄が変わるので大沢君は最後までどんな顔してるキャラなのかイマイチ掴めませんでしたけど汗

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-20 23:03:53] [修正:2011-09-20 23:03:53] [このレビューのURL]

Keyのゲーム「リトルバスターズ!」のコミカライズの一つ。
ヒロインの一人に最初からスポットをあててそのルートを漫画化しています。

「リトルバスターズ!」コミック群の中で一番絵が上手で可愛く描けていると思います。
他のコミカライズもこれくらい絵が上手ければ良いのに…と感じる位、コミカライズものはハズレも多いので…汗

元々ミニゲームなどの「遊び」要素が多い作品なので世界観がちょっと掴み辛いかもしれませんが、キャラクターの描き方は良いので案外すんなり入れるのではないでしょうか。
また、タイトルのある様に能美クドリャフカがメインですが、他のヒロイン達の扱いもおざなりでなくきちんと描かれているのも良印象です。
コミカライズとしては大分後発なのでそのお陰か、展開にも無理なく安定感があります。

点高めですが単純な好みと期待を込めて。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-14 23:46:57] [修正:2011-09-14 23:46:57] [このレビューのURL]

確かにこのサイズでこの価格はお買い得。
作者が好きならって軽い気持ちで手を出せます。

内容としては表題作「スピカ」が青春ものらしい良いまとめ方で気に入りました。

「ミドリの仔犬」「はなのゆりかご」は絵本ちっくでまた今まで読んだ事の無い作者の引き出しでした。
今描かれたらもっと良い雰囲気が出せるんだろうなぁ。

リーズナブルな点で1点プラスしてます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-12 23:06:28] [修正:2011-09-12 23:06:28] [このレビューのURL]

「微生物萌え」「植物萌え」「昆虫萌え」等の個性的な部活メンバーと「動物に好かれる」主人公の動物コメディー4コマ。

高校が舞台で主人公が女子高生で、と重野作品にしては萌え4コマっぽい設定ですが、ネタ自体はいつも通り安定した上手さ。
ミジンコ師匠などのお約束ネタもあります。

ですが、作者が自虐してる様に動物キャラ達のデフォルメ具合がちょっとイマイチ。
可愛くないわけじゃないけどマスコットになる程のキャラ立ち具合でも無いというか…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-29 23:00:01] [修正:2011-08-29 23:00:01] [このレビューのURL]

「百合姫」連載で、タイトルにも「ゆり」が入っているのでもっとドロドロとか葛藤とかが入ってくる内容なのかと敬遠してましたが、全然そんな事はなかったです。
日常系漫画が好きな方なら違和感なく入れると思います。

絵はもう純粋にかわいい系な絵で、皆同じ様な顔してますがキャラはしっかり立ってます。
メインキャラも少ないようで実は10人以上いて、そのキャラ同士の「組み合わせ」によって雰囲気がかわってくるのが好きです。
個人的には、生徒会長と先生のあの二人組だけは面白さが理解できませんが。。

ネタとしてはひたすらダベったり遊んだりしているだけで、「苺ましまろ」とか「あずまんが大王」が読んでて浮かんでくる程、雰囲気は似てます。
京子が「苺?」の美羽っぽいなーって感じましたが、アレ程にはイラッとくる様なウザさはないので全体通してゆったりした空気が流れる作品です。

割とメタなネタも多く、掲載誌が季刊なのもありますが序盤で早々にサザエさん時空を宣言したり、主人公の存在感が空気なことをさんざんいじったりしてます。
特に後者は表紙やら描き下ろしページやらでどんどん扱いが酷くなってきており、一種のお約束と化してます。
そもそもは本作の主人公が誰なのか作者がしっかり把握してなかった所為の様なのですが・・・ていうかどうしてそんな事が起こるのか自分には理解不能です笑

「掲載誌が2冊出る間に単行本が3冊出た」「一度の掲載で8話掲載した」等の偉業を成し遂げており、超速筆な作者。
どんどん続きが出るのは嬉しいのですが、相対的に4巻過ぎからネタが少し薄くなった様な気が。
でもこういう系統の作品では久しぶりに当たりを引いたと感じてます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-29 22:38:59] [修正:2011-08-29 22:47:19] [このレビューのURL]

これはどっちかというとハウツー本の類じゃないのかって思ってましたけど、読んでみたら一応ストーリーがありました。

漫画ってどうやって描くのか、描くのに何が必要なのかというホントのスタート地点から始まり、そこから「より良い絵を描くには」「より良いキャラ・ストーリーを作るには」という点を掘り下げていきます。

作画に関するアレコレは村田先生の本業ですが、その他の漫画の「内容」については「自分は作画屋だから」、と一歩引いて別の作家をゲストとして登場させる構成です。
ゲストには「いちご100%」の河下水希、「トリコ」のしまぶー、そして「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博などなど。
「漫画家」と自分は違うとキッパリと割り切っている村田先生のスタンスはプロ意識を感じさせられました。
それとまさか「たけし」の絵をもう一度ジャンプで見れるとは思いませんでした。
ジャンプは本当に面白い漫画さえ描ければ他に寛容ですね。

より面白い漫画の描き方をやさしく丁寧に解説してくれるありがたい本…
人によっては実際に為になっているのかもしれませんが、作中で言及されているように、漫画をろくに描いてないのに描き方だけ習っても描けるわけがないんです。結局は地道な努力。

しかし、自分が面白いと感じた漫画とそう感じなかった漫画の違いっていうのはこういう所から出てくるのか、感覚ではわかっていても具体的にどこに差があったのかというのがちょっとわかった気がしました。
後やはり他の漫画家が登場する回は、どんな事考えて漫画を作っているのかっていう一種のドキュメンタリーなので(特に冨樫先生とかは)興味深かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-28 01:24:33] [修正:2011-08-28 01:29:08] [このレビューのURL]

カオスどころかネタが意味不明な状態の所もあるのに、時々凄いツボに入って笑う。
こういう漫画はなかなか買うのを止められない・・・w

4クラスの生徒+各担任+上級生

登場キャラ多すぎてはじめは名前と顔がなかなか一致しませんでした。
メインキャラより他クラスのキャラの方が人気があるくらいキャラクターの個性は強いので、案外覚えられます。

よくいわれるのは「1ページ漫画版あずまんが大王」。
舞台が高校で、女子高生達を主役としたマンガという点はたしかにまったく同じですが、話のネタとかはあまり似ていません。
「ぱにぽに」の印象は「とにかくカオス」。
メソウサ、オオサンショウウオ、ネコ神、宇宙人といった人外キャラも多いのでしばしばカオスな内容に。
でもそれが良いんです。

通こういう漫画ってキャラクターの姿って毎回同じにされるはずなんですが
主役のちびっ子先生、ベッキーの服装と髪型は毎回違い、他の生徒達もたまになんの前フリも無く髪型が変わっていたりします。
読むたびに「あ、また変わってる」といった楽しみも味わえます。

まぁ、なんていうか。。萌え系漫画好きな人なら買ってみたらどうでしょうか?^^;

※追記
今更ながらカオスな内容に徐々についていけなくなってきたので点数を変更

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-09-22 01:19:21] [修正:2011-08-28 00:39:08] [このレビューのURL]

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