「ITSUKI」さんのページ

総レビュー数: 639レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年08月10日

「狼の口 ヴォルフスムント」を連載中の久慈先生の短編集。
表紙の通り、主に戦国時代を舞台としたハードな内容の短編がメインです。

絵の迫力、台詞まわしなどは良いと思うのですが話のまとめ方が「ん?」と思う様な少し変わったところで終わるものが多かった印象。

そして読んでいて驚いたのは途中で突然アニメ版「エマ」第二幕の公式サイトで連載していた (今でも読めます)「舞子の部屋」になって雰囲気ががらっと変わるところ。
短編集ならではですが「どうしてここにこれを挟んだのか」と疑問でした。
しかし、読んでみると作者の短編からのパロディネタが含まれているんですね。(しかも未発表作品の)
絵も「エマ」にどことなく似ていて凄いです。「エマ」ファン、森先生ファンの方は是非。

分厚くて値段も割高ですが割と楽しめました。

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[投稿:2010-07-19 23:35:23] [修正:2010-07-19 23:35:23] [このレビューのURL]

舞台がヨーロッパであること、背景や小物にもこだわって丁寧に描かれていること、一話ごとの終りに1ページのサイドストーリーがあることなどから森薫先生の「エマ」がデジャブします。
画風自体も割と似ている様な気がしますし。掲載誌もFellows!ですし。

とはいえ、別にそれはマイナス要因ではありません。
むしろ森先生や入江先生が好きな方なら是非読んでみてください。
お嬢様育ちのジゼルを主人公と据える事で、普通の生活というものを新鮮に描いています。
「今が一番楽しいな!」というジゼルの台詞は正にそれを表現したものでしょう。

ジゼルの過去などこれからストーリーの本質が明らかになっていくのだと思いますが、今後に期待の持てる作品です。

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[投稿:2010-07-18 16:52:47] [修正:2010-07-18 16:52:47] [このレビューのURL]

作風としては「ジョジョの奇妙な冒険」を意識している様にみえます。顔の描き方や擬音とか。
絵の癖は半端なく、いかにも「チャンピオン」らしい濃い作品です。

しかし、同じ能力バトルでありながら「限られた能力をいかに利用して勝利するか」という頭脳戦を見せるジョジョとは真逆な方向、「俺のすげえアルター能力で全部ぶっとばす」みたいなパワーバトルとなっています。

大真面目に大バカかます様な内容で、特に4巻過ぎあたりからテンションがどんどんおかしい方向に。
「シリアスな笑い」要素が強くなります。
ラスボスの能力が「人間ワープ」と「スーパー光線銃」って。
話は佳境なのに終盤の方が笑いが止まりません。

こういうおバカ漫画というのは好き嫌いも評価も分かれる所ですが、自分は意外と受け入れられました。
点数としてはこの程度ですが。

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[投稿:2010-07-18 07:01:23] [修正:2010-07-18 07:01:23] [このレビューのURL]

ハルオのキャラがいかにも女性作者が作ったキャラだなぁという風に感じましたが、それ以外はほのぼのと楽しめる作品です。
デフォルメが利いた読みやすい画風で、背景も丁寧に描かれています。
しかし動きのある絵は相変わらず苦手な様。

しかしこのまま二人があっさり結ばれたり・・なんて事にはならないでほしいし、ならないでしょうね。

あのFellows!で連載中という事で、この作品をきっかけにより多くの方に作者を知ってもらえたら良いなぁ…と勝手に思ってます。

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[投稿:2010-07-18 06:47:18] [修正:2010-07-18 06:47:18] [このレビューのURL]

遂に原作も完結。
館尾冽版「フルメタル・パニック!」で描かれた「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」よりも後の原作の続きを漫画化。作画者交替に伴いタイトルも装丁も一新されてます。
(「ポケスペ」なんかは作画の先生が代わってもタイトルを変えずに続いてますが、この作品は完全に絵が別物なので仕方ないです)

内容は原作を忠実に漫画化されていると思います。
多少の省略・簡略化に伴いスピーディーに展開しますが、原作を補完するには十分な内容です。
人気タイトルなだけありラノベの漫画化作品でここまで長期にわたって連載しているのも珍しいと思います。
原作の刊行ペースが遅かった為、最新刊まで内容が追いついてしまうのではないかと心配がありましたが…
その分、外伝のエピソードやギャグ回の作品まで漫画化されていてファンとしては嬉しい。

絵は序盤の3巻位までは作者の絵の癖が残っていて、また館尾版とのイメージの違いから宗介は特に違和感がありましたが、そこからは比較的原作・アニメに近い顔つきになり違和感も無くなります。現在は館尾版よりも好きです。

漫画最新刊で原作最新刊まで追いついてしまっていたので、あと少しで完結。
無事最後まで描き切って欲しいです。

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[投稿:2010-07-17 23:10:40] [修正:2010-07-18 06:31:05] [このレビューのURL]

よしなが先生の作品のレビューは4作目で、作者の作品群の中ではまだ一部にすぎませんが、今のところどれもつい高得点になってしまいます。
(「西洋骨董洋菓子店」「フラワー・オブ・ライフ」が8点、「大奥」が7点をつけてます)
それはどれも巻数が長すぎず、且つしっかり盛り上げてくれるからです。。
読み終えた後に自分の中で「他人に薦めやすい」という位置に安定して入ってしまいます。だから点数も高めになってしまうんです。

この「愛すべき娘たち」は中心となるキャラクターは存在しますが、一話毎の主役はオムニバス的に変わるため、様々な話が楽しめます。

「恋をするって人を分け隔てる事じゃない」

という作中のセリフが特に印象的でした。

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[投稿:2010-07-17 00:43:30] [修正:2010-07-17 00:44:47] [このレビューのURL]

8点 からん

京都のとあるお嬢様高校を舞台とした、女子柔道部活漫画です。
このあらすじだけで「女子高生がキャッキャウフフとゆるゆる部活と学園生活する漫画かな」と思った方、大違いです。
スポ根入ってます。
絵柄的にも「萌え」とは程遠いです。

まぁ、そんな雰囲気を作っている一番の原因(?)は大石萌先輩のキャラです。
ここまで「体育会系女子」っぽいリアリティ持ったキャラは初めてでした。
「はじめの一歩」でいう鷹村みたいな感じです。

こんな強烈なキャラがいますが、メインキャラの雅と京の魅力もそれに負けていません。
主人公でありながら、精神的にも技術的にも十分成長していて自分の事よりも周りの事に気を配る雅は主人公らしくない特殊なキャラだと感じました。
先輩とのコミュニケーションの取り方、少し人をくったようなテンションの高さは「巨娘」のノリを思い出します。
その分、「成長」が楽しみなキャラが京。京はこの作品のマスコット的存在でもあり、ヒロインでもあると思います。
「神戸在住」で見せた方言に対するこだわりはこの作品でも健在で、個人的にたまらないですw

特殊な経緯を持つこの二人と対照的に平凡な比嘉さん他の一年生が彼女たちの影響でどう変化・成長するのかも楽しみ。(そんなにすぐ変わるとは思ってませんが…)

「神戸在住」から「巨娘」も作風の激変ぶりに衝撃を受けましたが、今度は漫画の描き方すら別の作品になってて更にびっくり。
どんだけ色んな作品が描ける方なんでしょう。短編集とか出たら読んでみたいです。

この作品の注意点を挙げるとすると、既に上がっていますが「第一話」です。(正しくは第0話ですが)
「わっ」とさして重要でない人物まで一気に登場させるので、絵の癖もあって誰が誰だか少し混乱するかもしれません。
雅と理事長の関係だけをつかめれば、あとは問題なく入っていけると思うので我慢して読み進めてみてください。
一度読んだだけではわかりづらく、読み返すと面白さに気づける。そんな内容です。
個人的には3巻くらいからどんどん面白く感じてきて、楽しめています。

あ、4巻のおまけ漫画は自分も吹きましたw萌先輩…w

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[投稿:2010-07-11 02:29:23] [修正:2010-07-16 07:27:15] [このレビューのURL]

ほんわかしたラブコメものになるのかと思いきや・・・

あと一歩でヤンデレって位の愛情表現をしてくる小春ちゃんの言動。
たて笛舐めとか漫画で初めて読んだので軽くショックでした。
「やりすぎ」な彼女の言動は主人公にとってはホラーです。怖いです。
というか演出の仕方とかもわざと狙ってそうやっています。

だけど完全なホラーとまではならず、ギリギリのラインでピュアな純愛っぷりを見せてくる加減が上手い。

なかなかインパクトのあった一巻でしたが、この内容だと長く続ければ続ける程マンネリ化&盛り下がりをすると思うので短くまとめて欲しいです。

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[投稿:2010-07-07 22:40:46] [修正:2010-07-12 21:41:10] [このレビューのURL]

6点 RATMAN

「咲-saki」が現実よりも麻雀が一般的となった架空の世界を舞台にしているように、この「RATMAN」は世間がヒーローブームとなっている世界を舞台としています。

ヒーローのデザインはアメコミ風のものからキンキラキンのメタルヒーローの様なもの、スッパマンみたいなギャグ寄りのものまで多様。
ストーリーはところどころ小ネタを挟みながらもヒーローにあこがれる主人公が「本当の『ヒーロー』ってなんだ」と悩みながら成長していく姿を描く割と王道的なものです。
5巻位からちょっと迷走してる感じもしますが…

絵はいかにもアニメ風な癖のない絵で、全体通して安定してます。
しかし、魅せる処は魅せる事もできていて悪くないです。

個人的に好きなのはジャッキー達とヒロインの水島ミレア。
組織の構成員であるジャッキー達は独特の憎めなさがあって場を和ませてくれます。
ミレアはなんだか見ていて応援したくなる可愛さがあります。

爆発的な面白さは無いですが、安定して楽しめる作品って感じでしょうか。

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[投稿:2010-07-08 23:14:49] [修正:2010-07-08 23:14:49] [このレビューのURL]

作者曰く「ツンデレじゃなくてツンウル(ツンツンウルウル)」を目指してヒロインを描いたらしいですが、どうみてもテンプレの塊のようなツンデレヒロインになってます。

とりあえずキャラの言動がお約束すぎて何の意外性もありません。
絵は凄くキラキラしてた印象で、個人的には上手だと思いますし、好きです。

学園ラブコメなのですが、部活の中身とかストーリーは何がしたいんだかよくわからない点も多かったです。
しかも最終巻になるとまさかのバトル展開に。

キャラやストーリーがベッタベタだった分、急な方向転換となった3巻の方が正直楽しめました。
そのお陰で3巻でなんとなく良い感じに読み終えられます。
とはいえ、あまり人にはお薦めできないかなぁ…って感じですね^^;

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[投稿:2010-07-06 23:02:18] [修正:2010-07-06 23:03:51] [このレビューのURL]

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