「kiki」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月23日

ヒロインは22才年下の13才のかわいい金髪フランス娘、マレッタちゃん。
殿方にとったら理想なんですかね?まぁこの漫画のすごい所はその
マレッタちゃん元娼婦で11才の時からブローニュの森で立ちんぼしてて
主人公との出会いも売春でしたけどね。ねーよ、そんなヒロイン!
さすが御厨先生。

でマレッタちゃんも主人公と出会ってから真っ当になって
普通の少女らしくなっていって普通に焼きもちやいたり、物事を色々
達観してたりと魅力的なのですが、それにしても主人公はよくモテル。
しかも結構美女に。それまでしょうもない生活してたわりに様々な
国の政治、経済、文化、裏社会に通じててスキーも抜群でそして
女性にも積極的ですからね。案外こういう殿方って少ないから国際的に
モテちゃうのは仕方ないですよね。

って書いてると恋愛漫画のようですが、全然違います。スパイス程度には
からんでるけど基本パリを中心としたヨーロッパ各国の社会的な問題を
二人に(若しくは一人だけに)からめてて非常に勉強になります。

って言っても30年前の作品なんでソ連や社会主義国家としてのチェコが
舞台だったりします。その他にも様々な西側諸国(+中東)の政治、経済、
文化や裏社会がテーマになっていて時事ネタとしては古すぎるけど
当時のそれらの諸国や日本の様子が味わえて興味深いです。

話は短編?中編。絵も上手いし(劇画調)テンポもよく読みやすいです。
結構切り口が面白いのでもっと長くてもよかったのですが
人気がなかったのかな?それとも御厨先生が飽きたのかな?


それにしても今時こんな古い漫画読む人少ないですよね。
私は古本屋でビッグコミックスの初版を手に入れましたが、今だと
オンラインコミックスで読めますよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-23 21:23:37] [修正:2011-07-23 21:41:01] [このレビューのURL]

絵がもう少し上手ければとも思うし、あの絵でこそ巨人の不気味な
感じや絶望的な世界観をかもし出してるかもとも思いました。
でもそんな言うほどヘタじゃないし。
漫画はやっぱりストーリーがあってこそですよね。
序盤からグッとひきつけられる面白さがありました。
ああいう狭い世界を作っておいての人間の根源的な様々な心理って
作者の言いたいことがダイレクトに出てる感じがしていいです。

ただ唐突に始まる過去話。ネタが尽きてきたのか、今後の布石に
なるのかが気になりますが。
巨人の発生の謎が意表をつくそして納得のいくものであれば
さらに高評価し直すと思います。(現在4巻まで読破)

あと高い壁に囲まれた世界って村上春樹の作品を思い出しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-19 21:59:43] [修正:2011-07-19 21:59:43] [このレビューのURL]

たらたらした漫画は苦手なのですが、この作品は別格。
最初かわいい絵柄でロボットの女の子がカフェを営む話って
なんかあざとい感じがするなぁとしか思ってなかったのですが…
読みすすむうちにアルファさん達の世界にどっぷりはまってました。

連載が終わった時はがっかりしたし(続けようと思ったらいくらでも
続けられそうな漫画なのに!)、今でも時々読み返してしまいます。

不思議な黄昏の時代。世界のあり方の説明は全然なされてないけど
ものすごくしっくりきました。
海に沈む街灯が光るシーン、形が崩れた富士山、地上からみあげる
ターポン。こんな風景が見られるなら世界の終焉も悪くないなぁ。

ちょっとした物事を見て楽しむ。バイクで、歩いて景色を楽しむ。
(特に一人で)そういうのが好きな人にはたまりませんね。

ほんと何気ない話で、くどい説明も写実的な画でもないのに
読んでいると、色、味、匂い、湿気や温度、手触り、空気などなど
自分の感覚もゆさぶられる時があります。
ココネが色や音でできているってセリフがありましたが、まさに
彼女達を通じて読んでるこちらもそれらを刺激される気がします。
すごい漫画だなぁ。

そして時間は流れ行くのに変わらないアルファさん。
いつもはノホホンした感じの彼女の切ない思いがたまりません。
先生からペンダントを譲り受けるシーンとラスト一個前の夕凪通信
ではホロリと涙がでてしまいます。
切なくてでも暖かさがあるラストは素晴らしい!

ちょっとした描写やセリフだけで読者にものすごく色々想像を
させる稀有な漫画だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-07-16 13:09:51] [修正:2011-07-16 13:09:51] [このレビューのURL]

むかーし高校生ぐらいの時にジャパネスクにはまって原作の小説
読んだものです。でも人妻編はあんまり好きじゃなかったので
一回しか読まなかったので内容覚えてませんでした。

人妻編が完結したので久々に読むと…ラストがモヤモヤして
そら好きじゃなかったのも当然だと。物語自体は破綻してないし
ハラハラ面白いんだけど、敵役の帥の宮がねぇ。
ヒロインが腹パンチされる(しかも腹を狙う理由がひどすぎる)
少女漫画も珍しいですよね。

物語が動き出す最初3巻ぐらいまではちょっと退屈なのですが、
メイン二人が出会ってからが面白い!瑠璃姫のターン!帥の宮の
ターン!とお互いの思惑と行動が読めなくてハラハラしました。
平安期の貴族の王宮物語の政治的なドロドロした部分などよく
描けてますよねぇ。

あの長い原作をコンパクトに分かりやすくまとめた山内さんも
すごいなぁ。10年ブランクがあるのに絵がそんなに崩れてないし。
描き続ける方が絵って変わるのかな?
ただ目に色気がなくなったなぁとは思いました。
坊主である吉野君まで色香を振りまいてたのにw
鷹男昔(前作)カッコよかったのに今作では全く魅力がなく感じたかな。

それにしてもラスト毎回高彬って心が広くてカッコよすぎる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-16 11:56:43] [修正:2011-07-16 11:56:43] [このレビューのURL]

7点

まだ「MOON」は未読。
これバレエ漫画じゃないですよね。
バレエ漫画といえば少女漫画の範囲内って固定観念があり、
それを青年誌で、あの熱い作風の曽田正人が描いているって
いうので興味深々で読みました。

・・・バレエというより天才の物語で驚き。
読んでても全くもって彼女達のバレエを観たいとは思いませんでした。
気迫と熱さがほんと半端ない。怖くって観れないって。
バレエより天才たるものとはどういうことかという描写に目が
行きました。

主人公の心情、行動は訳がわからないところが多く、普通の漫画だと
天才だけどドジとか庶民的など意外とかわいいっと見せることが
多いですが、昴に関してはそれなし。
読者がほとんど昴に共感できないってそれがまさしく孤高の天才の描写
じゃないでしょうか?すごいなぁ。

それにしても明らかに昴はモダン向きですよね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-15 22:18:05] [修正:2011-07-15 22:18:05] [このレビューのURL]

カーラ教授がいよいよ復活!って評判でしたので読んでみましたが、
(「ブレーメン2」でガックリきてから読んでませんでした)
絵が変わったのは許容範囲内。内容もなかなかいい感じですが
やはり全盛期と比べると質は落ちていると思います。

もぎゅもぎゅとした感じや、薀蓄、ほんのりとした恋愛模様などは
あるにはあるけど何かが物足りない。そこそこ面白いんですけどね。
多分ヒロインかな。ぼんやりしてて冷めているんだけど鋭いツッコミが
足りない気がします。
あとヒロインとお相手の彼との年の差がひとまわり以上とかはなれて
ないから?

でもまぁそこそこ楽しめたのでカーラファンにはお薦めします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-11 22:44:51] [修正:2011-07-15 21:58:39] [このレビューのURL]

「ガラスの仮面」以外読んだことがなかったので読んでみました。
絵柄や作風が古いのはいいのですが、結構残酷なホラーなのに
今となっては設定や展開などがよくありがちなので怖く感じることが
できませんでした。なのであまり楽しめませんでした。
子供の頃読んだら面白かっただろうな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-15 21:55:04] [修正:2011-07-15 21:55:04] [このレビューのURL]

日常系漫画ときいて「よつばと!」が好きなのでそんな感じかなぁと
期待して読んだのですが…すみません、歩鳥のキャラが全くもって
ダメでした。バタバタしてるだけで何が面白いのかさっぱり
分からず。2巻までで限界でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-11 23:10:42] [修正:2011-07-11 23:10:42] [このレビューのURL]

5点 サオリ

日常に入り込んできた非日常な美少女でだんだんおかしな世界に…
を描こうとしたんだと思うのですがページ数が少ないせいか
主人公が淡々と自分で考察しすぎているせいかあまり怖さが
読み手に伝わらなかったです。色々惜しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-10 17:18:16] [修正:2011-07-10 17:18:16] [このレビューのURL]

確かにラストはひどい。
特に文秀が目覚めてからのラスボス決戦は意味が分からない。
過去途中辺りから物語が破綻してると思います。

それでも東洋チックでファンタジー色強い作風(これがまた作画が
秀麗すぎて雰囲気たっぷりで素晴らしい)や、
「人間は目に見えるものそのままでなく自分の見たいように見る」
というアジテのセリフそのままに展開される時に様々な人々の幻想や
その幻想に付随するストーリーは非常に上手いと思います。

序盤の水戸黄門チックさではそうでもなかったのですが、徐々に
文秀の過去が明らかになっていくとすっかり物語にはまりました。
現実と過去と幻想が見事にmixされている!
韓国の漫画だからといって舐めてたらアカンなぁと。
まぁ画力によるところが大きいかもしれませんが。

12巻ぐらいまでなら8点かな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 14:06:47] [修正:2011-07-10 14:40:19] [このレビューのURL]